- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150701307
感想・レビュー・書評
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ずーっと思ってた、エラリー・クイーンは頭切れるのにほんまに最後の最後までなんも喋らんなあってことがようやく解明された。若いころに得意満面で披露した推理が思い切り間違ってて赤っ恥かいたことがあるからやってんな。それが今作で描かれてて納得した。
それにしても推理を自分の中だけであたためすぎるからどんどん犠牲者増えてくのはかなり気になる(笑)まあ連続殺人事件なんてそんなもんか。
今回もかなり入り組んだ事件で登場人物も多すぎて大変。毎度のことながらさっぱり謎解きはできへんかったし最後の最後まで誰が犯人なのかわからんかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり凝った設定で、読み応えがあった。
犯人は、やっぱりかーという感じだったが、そこに至るまでの二転三転が面白かった。エラリーが悩み、読者も同じ泥沼に嵌まるという。裏を掻いて裏を掻いて元に戻れなくなる、という。。。
エラリー最初の事件、というのが一番の味噌かもしれない。エピソード1、というか、レジェンドオブ、というか。ある程度続いてきたシリーズの途中でこれを挟むというのも、ドラマ的だと思う。 -
超長かった記憶。でも読むのはしんどくなかった。エラリイの推理手法の成り立ちについての記述が有って個人的にはかなり好き。
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盲目の老富豪ハルキスの死。死後の遺言書盗難事件に首を突っ込んだエラリーの提案により掘り返されたハルキスの遺体。棺の中に隠された第2の死体。被害者は5年間服役していた前科者アルバート・グリムショー。グリムショーとハルキスの関係。ヴィクトリア美術館から盗まれたダ・ヴィンチの名画の行方。死の直前に密会したハルキス、グリムショー、ノックスの秘密。自殺したと思われたハルキスの義理の息子ギルバート・スローン。閉まっていたドアの謎。グリムショーを訪れた5人の人間の秘密。地方検事補ペッパーとエラリーの捜査。
2010年9月8日読了 -
1932年発表
原題:The Greek Coffin Mystery -
エラリイがはじめて関わった事件。
まだ若造のエラリイ君は
様々な推理の誤りをおかしつつも
やがて真相へと近づいていきます。
エラリイの作品ではかなり長く
眺めが苦手な人にはお勧めはあえてしません。
しかしながら読者をあきさせないので
そんなに苦にはならないのは確かで…
この作品は
あの読者への挑戦つきであります。 -
謎も論理もなかなか面白い。
最大の不満点は、論理を裏の裏にしすぎで根拠が全く無く崩壊しているところ。
それと、やっぱり文章が退屈です、ロス名義やローマ帽子に比べるとましですが。 -
主人公のエラリイが事件の中で推理に失敗を重ねながら、父のクイーン警視との痴話ゲンカなどを交えつつ、その天才振りを発揮していく様がステキ。