- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150701550
作品紹介・あらすじ
またもライツヴィルを訪れた名探偵エラリイ・クイーンを待っていたのはマザーグースに取り憑かれて犯行を重ねる連続殺人鬼だった
感想・レビュー・書評
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エラリイに届いた新聞切り抜き入りの匿名手紙。飲んだくれの遺児リーマと共に再びライツヴィルへ。教養と自然体を合わせ持つこの娘が魅力的!息つく間もない展開。各々の死が最後一つの真実を指し示す。エラリイ来ると事件が起こる感もあるけど。
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越前敏弥氏の新訳版ということで選書。
エラリイ・クイーンは若い時に読んだはずだが、全く記憶にないところが悲しいかな。古典の楽しさを新鮮な気持ちで読む。
連続殺人という王道、最後の最後に種明かし。
王道のミステリー、解説には他作品との伏線もいろいろあるようで、また新訳版を紐解いてみよう。 -
とびきりキュートで理知的だけど、世慣れてなくて薄幸なヒロイン、リーマを楽しむ物語といってもいいかもしれない。
「はちみつとクローバー」のはぐちゃんをぼんやりイメージするのは私だけ?
マザーグースの見立て殺人。ヴァンダインもアガサクリスティも取り上げていたのを読んで、「マザーグースを知ってたら、きっともっとぞくぞくわくわくするのに!」と、どこか悔しい思い。
エラリークイーンは神学的モチーフも絡んでくるので、楽しむためにも予備知識を仕入れたいなあと思います。 -
クイーンの描く童謡見立て殺人。差出人不明の新聞の切り抜きに興味を引かれ、久しぶりにライツヴィルへと引き戻されるエラリイ。事件の被害者の娘でエラリイを魅了する妖精のようなリーマ。
エラリイが謎解きを語り始めるまで「何がどうなっているのか」がハッキリしない状況で、久しぶりに先の読めない「事件」に翻弄されて楽しめました。 -
萌えキャラみたいなヒロインが出てくる
マザーグース全然詳しくないからちょっと興味もちづらかったけど悩んでるエラリイを見るのはおもしろい -
「九尾の猫」の事件から一つ成長したエラリィ。再びライツヴィルへ。
前作同様に多数の死者が出たが、あの時のようなエラリィでなく、彼は真相に向かって突き進んでいく。今作はメインヒロインと呼べる女性が出てきて、こちらも魅力的。
ただ、思い悩むエラリィが魅力的か?その思いを吹っ切り突き進むエラリィが魅力的か?で評価が分かれそうな作品ではある。
これで新訳は現時点で出版されている分、一通り読み終わった。長かったが、楽しかった。 -
マザーグースの見立て殺人なんだけど、馴染みがないせいでまったく思いつけない。説明されて、「なるほどね、うまい見立てだ」と後付けで納得するしかないのが残念。とはいえ素材のアレンジは見事なもの。連続殺人の工夫はさすがだ。
ライツヴィルにくるとクイーンの鋭さが鈍るのはご愛嬌ですかね。