- Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150766023
感想・レビュー・書評
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脅迫状に怯える女優の夫から身辺警護を依頼されたコーデリア。舞台が上演される島の所有者や従姉妹や評論家などが滞在する中殺人が。事件発生までの描き方など古典的だが80年代の作。謎解きよりコーデリアの生き様から目が離せない。
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miyacococoさん111108さん、なんてタイムリーなアドバイス!現在とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集を読んでいるので次以降にします(笑)コーデリ...111108さん、なんてタイムリーなアドバイス!現在とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集を読んでいるので次以降にします(笑)コーデリアに興味津々です(*^^*)2023/10/08
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111108さんmiyacococoさん、とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集のすぐ後には読まないほうがいいかも(笑)『女には向かない職業』がコーデ...miyacococoさん、とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集のすぐ後には読まないほうがいいかも(笑)『女には向かない職業』がコーデリア第一弾です♪2023/10/09
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miyacococoさん111108さん、ありがとうございます♪来月以降に~(年末かも)でもまずは「女には向かない職業」から読みます(^-^ゞこちらは以前から気にな...111108さん、ありがとうございます♪来月以降に~(年末かも)でもまずは「女には向かない職業」から読みます(^-^ゞこちらは以前から気になってて読んでいなかった作品なのでちょうどいいタイミング!2023/10/09
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4+
物語はゆっくりとゆっくりと進んで行く。そして、じわじわと、染み入るように、心と頭に刻み込まれていく、欲望、打算、不安、焦燥、衝動、憎悪、計略、恐怖、悪意…。それらおよそネガティヴな思念とも言える困難に、敢然と立ち向かい、乗り越えんとする主人公の気高さよ。そのコントラストに、その完全な黒と白との対比に、そのいずれもが“皮膚の下の頭蓋骨”であることに、ちょっぴり感動している。前作を読んだときは大してどうとも思わなかったのだが、本作を読み終えた今、この主人公にちょっぴり感動している。いずれまた、2冊セットで再読したい。 -
『女には向かない職業』のコーデリア・グレイが孤島で起きた女優殺害事件に挑むミステリー。
丁寧を通り越して執拗と言ってもいいかもしれない描写や、一段落が非常に長いなど、決して読みやすい文章とは言えないと思うのですが、それでもこの重厚かつ端正な文体が自分には大好物らしくあまり苦も無く読んでいけました。
孤島での事件とはいえ警察は事件の早い段階で介入してくるので、思っていたようなクローズドサークルものではなかったのですが、人間関係をつぶさに描いた作品に仕上がっていると思います。伝説が語り継がれる孤島や、脅迫状、大理石の手などさまざまな要素がふんだんに盛り込まれているあたりもミステリー好きとしてはうれしいところ。
そしてラストの犯人とコーデリアの対決は迫力十分!
結末も当時のミステリーから考えるとちょっと変わった趣向になっているようです。(解説の受け売りなのですが、そこを読んできちんと納得できました)
そう考えると確かにミステリー作品の悪との対決という概念に新しい一石を投じた作品かもしれません。
コーデリアシリーズはこれ以降、続編が出ていないらしくとても残念です。 -
外国人作家の小説で最初に読んだ作品。
ページ数や字が多いのでそれなりのスタミナを要求されますが、それだけに読み応えもあります(^ ^
ただ、トリックよりも"人間の心の内(深層心理?)"に重点を置いている所があるので気が付いたら話の流れに置いて行かれてしまったという事が無い様にご注意を・・・・・・(多分、アンタだけ -
私立探偵として自立する女性・コーデリア。自分と重ねて読んだ。
「女には向かない職業」も大好きだけどこっちも大好き。コーデリアの潔癖、清純、無垢なイメージは、決して弱々しいものではなくて、凛として背筋を伸ばしながら悪に立ち向かう美しさを感じる。
犬猫探しみたいな小さな仕事ばかりで、お金もそんなになくても、世間の評価に左右されず自分で下した決断を信じる美しさ。
とても良かった。