探偵になりたい (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 4-1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 215
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150778019

感想・レビュー・書評

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  • 頑張ってほしい

  • まともに取りあう気はなかった。人殺しがしたいので手伝ってくれ、などという依頼は聞いたことがない。中年の会社重役がいきなり事務所にあらわれ、麻薬密売をめぐるトラブルに巻き込まれ命を狙われている、と訴えるのだが、わたしはことわった。探偵とは名ばかりで、わたしは事故専門の調査員なのだ。この男が殺されたのを知ったのは翌朝だった。人間には、できることとできないことがある。わたしにはできないことかもしれないが、探偵のまねごとをやってみる気になりだした……。なにごとにも控えめな探偵の危ない活躍を描く新シリーズ第1弾。
    原題:Detective
    (1987年)

  • 探偵と言ってもしがない保険屋探偵の元に妙な依頼が舞い込んで・・。とにかく面白い。ダメダメ探偵の奮闘。

  • 私立探偵の肩書は名ばかり、事故専門調査員スタンリーのもとに、人殺しをしたいという依頼人がやってきます。断ると翌日彼は死体に!結局彼はその事件に勝手に首を突っ込んでいくのです。ハードボイルドってなんだっけ?と思うほど、彼はとても弱気です。銃が怖いし、乱闘で顔に青あざ作ったり致しません。頭がいいのか運がいいのか、あるいはただ単に偶然が重なるのか、でもとにかく信念に従い行動力だけは抜群で、いつの間にか彼を全力で応援しながら読み進めていました。脇キャラも立っていて楽しめたのでシリーズの続きも是非読もうと思います。

  • 以前に図書館で借りて読んだかもしれない作品。全然覚えてないけどf^_^; いわゆる、ヘタレ探偵が、相談を受けたものの依頼を断ってしまい、その後その依頼をした男が殺されるところから始まるお話。 登場人物が名前だったり、あだ名だったりなものでちょっと混乱するけど、概ね大丈夫。 ハードボイルドでもなく、腕っぷしも弱々しい。でもがんばるオトーサン、みたいな話でスラスラ読めます。続編もあるみたいなので読んでみたいです☆

  • とぎれとぎれに読んでしまったのでなんだかよく分からなかった。第1作目ということもあってか、スタンリーのキャラクターがちょっとかっこいい。そういえば映画化の話はどこへいってしまったのだろう?

  • 実はこの作品、私にとってはいわくつきの作品だったりする。というのも、昔つきあってた彼氏が好きで買っていたシリーズなのである。私はどっちかというと、人からすすめられて読むほうではないので、ずっとペンディングにしていた。しかし、気にはしていたので、古本屋でみつけたとき、「今が買いだな」と思ったのである。さて作品の内容としては、とってもどきどきした(笑)。似たような探偵物でスー・グラフトンやサラ・パレッキーのだとどきどきしないのに。なぜだろう?と考えたら、同じ探偵でも、この作品は事故専門の探偵で、いわゆる殺人事件とかを解決するような人じゃなかったし、奥さんと小さな子供がいるような人が、事件にまきこまれるのである。また彼のドジなことや、妙に生活感のあるセリフが、緊張感を感じさせるのだろうか。キンジー・ミルホーンは独身女性でも、拳銃で撃ったり格闘したりするシーンがあるけど、この主人公のスタンリーは人を棍棒で殴り倒すので精一杯。うーん、あんまりどきどきするのは苦手だけど…そのうち続きを読むこともあるかもしれない…(笑)。

  • 久しぶりの再読です。
    先日ケンリックを読んで肩透かしを食らったので、同じく若い頃に嵌った「控えめ探偵ヘイスティング」シリーズはどうかと…。
    持ってるのは1992年の4刷。20年以上前だぁ。
    結論からいえば、飛びぬけてでは無いですが、なかなか面白かった。
    なんといっても役者崩れで小説家志望の主人公の設定が秀逸。探偵の看板を挙げているものの、ほとんどは階段やら道路の穴っぽこの写真を撮るのが仕事。さすが訴訟の国、穴に躓いて骨折したら弁護士を雇って道路の持ち主を訴えちゃう。その弁護士の下請け。拳銃は持ってるだけで自分の股間を打ちぬきそうで怖い。たまにスラムでの仕事があると、玄関にたむろする黒人が怖くて、足の骨を折った依頼人に5階から降りてきてもらう。
    そんなハードボイルドと真逆な「控え目探偵」が、思わぬことから凶悪事件に巻き込まれて、というのがこのシリーズのパターンなのです。
    気弱さにニヤニヤしながら、それでも何とか(時には全くラッキーに)事件を解決してしまう奮闘ぶりが面白いのです。

  • う・・ん、面白いことには面白いのですが、ちょっと単調というかシリーズ第一弾ってこんなものなのかもしれません。
    探偵といっても事故調査専門の調査がメインで、大人しい探偵さんなのですが、殺しの相談をされてしまうんです。
    でも係わり合いになりたくないから、説明を受ける際にあだ名的な仮名を使ってもらいます。
    話が進んでいく中に、その仮名が誰であるか?という謎解きもあります。
    その殺人を相談した相手が殺されてしまい、使命感に燃える主人公。もともと弱い人だからいろいろと困難にもぶつかり、見事解決するわけなんですけどねぇ~。
    最初にも書きましたが、イマイチ単調に感じ、読むのが辛くも感じました。最後は最後で面白いんですけどね。
    う~ん、翻訳かな? シリーズ物ではありますが、あまり触手は動きません。
    ゆるいミステリー小説が好きな方にはいいかもしれません。
    運良く手に入ったら読むかなぁ~みたいな感じです、今のところは^^;

  • 1〜2章のスタンリーと依頼人とのやりとりが面白い。
    麻薬の密売人達に、ディズニーキャラクターの名前付けちゃうなんて。

    でも、その後はまあまあかな。
    麻薬に対する考え方が違いすぎるのもちょっと…。

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