- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151101052
感想・レビュー・書評
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テレビで彼のことを知って、興味持ちました。
多重人格って信じてないわけじゃないけど、考えれば考えるほど分かんなくなる。
でも、人間の防衛本能ってすごいんだなって・・・。
続編が気になります。
外国のものって読みにくくて好きじゃないんだけど、これは読みやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校時代に、多重人格やサイコセラピストに興味をもっていて、その時期に読んだ本。
ミリガンは本当に多重人格なのか、と考えながら何度も読み返した。 -
主人公のビリー・ミリガンは、幼少期にひどく辛い想いをしたことから、無意識下で自分の心を守るため、その記憶から自分を乖離して別の人格を作り上げるのです。
ビリー・ミリガンは実在の人物。ノンフィクションだけに心にせまります。
ビリー・ミリガンには24の人格が存在していました。
まず基本人格となる「ビリー」はおどおどと震える気の弱い青年。
憎悪の心を管理する「レイゲン」は並外れた力をもつユーゴスラヴィア人。
イギリス人の「アーサー」は他の人格たちをまとめあげ、管理します。
人物画を描く「アレン」は唯一の喫煙者。
家事が上手なレズビアンの女性「アラダナ」、三歳のイギリス人少女「クリスティーン」。
身体に痛みを感じる時に無理矢理に表に押し出される8歳の「デイヴィット」、
耳の聴こえない「ショーン」は4歳・・・
男女、年齢、国籍を問わない様々な人格たちが心の中に住んでいて
代わる代わるビリーの表にでてきて、それぞれの行動をとり、才能を伸ばして行きます。
医学の知識を得るもの、身体を鍛え、空手の腕を磨くもの、絵を描くもの。
そして、無邪気な子供もいれば、悪意だけの愚かな人格もいて、それぞれが犯罪をおこすこともある・・・
最初、ビリーはそれを知らず、どうして自分の記憶がなくなるのかも解らず、戸惑い、目が覚めるたびに悪いことをしたと叱られる自分が嫌で死のうとします。
そして、自分のその人格たちが犯罪を犯し、逮捕されることで多重性人格障害であることが判明し、治療することになりますが、犯罪者ということで、圧力がかかり、治療は思うように進めることができません・・・
この部分は続編の「ビリー・ミリガンと23の棺」により詳しく描かれています。
多重性人格障害という病気は身近ではないですし、その病気をもつ人の苦しみははかりしれません。
でも、このビリー・ミリガンという人間にはとても魅力があり、彼を助けたい、と願う人たちとの出会いで、人格は少しずつ統合されていったり、また分裂したりを繰り返します。
決してハッピーエンドとは言えないし・・・
ビリーの苦しみを想い、読んでいる途中に辛く苦しくなることもありますが、人間の心や脳の不思議さについひきこまれて、一気に読んでしまいました。 -
多重人格。
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読後感想を書こうとしてあらすじを探して、記念碑的という表現は不謹慎だなと思った、そんな一冊。どちらかと言えば教訓。
ビリー・ミリガンという実在する人物のインタビューや証言、裁判記録などを元に作り出された、多重人格――解離性同一性障害(DID)について扱ったノンフィクション小説。
著書にもなっているビリー・ミリガンは強盗・強姦の加害者であると同時に、あらゆる意味で被害者でもあるのだと考えさせられる一冊でした。他の多重人格を扱ったフィクションに比べればドラマ性には欠けますが、だからこそ真実味があり、内容が重い。
本書に書かれている事の多くは現在ではDIDにおける基本事項となっている事ですが、当時はそれらの知識がまったく存在しなかったわけで、社会の混乱と反発ぶりも容易に想像出来ました。
余談ですが、多重人格に惹かれる人は心理学的にナルシズムの傾向が強いそうです。 -
下巻。主にビリーミリガンの回想となっている。
後半は、州立の精神病院に収容されてからのひどい扱いが載っている。精神病院の、患者の扱い方に目を疑った。
続きにビリーミリガンと23の棺ってのがありますがあって、購入したのですがまだ読んでません。
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とても悲しい。
彼は今なにをしているのだろうか? -
周囲の、理解者を除く人たちの反応がとても酷いと思ってしまうけど、私だってきっとそういう状況だったらこの話に出てきた一般人と同じ反応をするんだろうなと思った。フィクションだなんて信じられない。二重人格だとか、そんな次元じゃないよね。これだけの人格が出来るなんてのは偶然ではなくて様々な要素があったはずで。専門的に学ぶんじゃなくても、「精神」について考えさせられるお話。
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内容は激しく面白いのに、文体が単調でつまらない。
精神病院の待遇はひどいね。