- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151200823
作品紹介・あらすじ
秘密の悪癖、恥ずかしい記憶、ゆらぐ愛情、束の間の輝き……鮮やかに描かれる一度きりの人生たち。数々の文学賞に輝く傑作長篇。
感想・レビュー・書評
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アメリカ人も頑張っているんだなと思える小説。成功したり幸せだと思えたりするようになるための行動が空回りや逆効果になることがほとんどで、でも生きていかなくてはならない。
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3.68/180
内容(「BOOK」データベースより)
『ふと目に留まった見知らぬ人の鞄と、そこからのぞく財布。サーシャはこらえきれず財布に手を伸ばすが…。問題を抱える若い女性と、その上司の元パンクロッカーからはじまる物語は、過去と未来を行き来しながら、二人が人生の軌跡を交えた人々につながっていく。あふれる詩情と優れた構成で描かれる、さまざまな生の落胆と希望。世界的ベストセラーとなったピュリッツァー賞、全米批評家協会賞受賞作。』
原書名:『A Visit from the Goon Squad』
著者:ジェニファー・イーガン (Jennifer Egan)
訳者:谷崎 由依
出版社 : 早川書房
文庫 : 496ページ
受賞:ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞 -
読み応えがあって面白かった。
時は容赦なく過ぎ、我々は多くのものを失い、取り返しのつかない人生に頭を抱える。しかし、それだけでもないのだよ。
章ごとに主人公が異なり、文章のスタイルもガラッと変わる。短編としても読めそうだし、登場人物がどこかで繋がっていて、読み終わると全体像が浮かび上がる。
ロック好きな人、ニューヨークに詳しい人ならより一層楽しめそう。そうでない自分でも楽しめた。 -
・ならずもの=時間
・サーシャを軸に、様々な語り手の視点や時間軸で語られる小説 -
ロバート・アルトマン的群像劇をミニマルな人間関係に落とし込んだ小説、と乱暴にまとめることができるけど、13章あるすべて文体が違う。誰かの人生が誰かの人生に関係していて、時間が経つとさらに思いも変わる。人の生き様、思考、時間、すべてを混ぜ込んだ傑作。
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文学
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章ごとに登場人物や彼らの生きる時代が移り変わり重層的なうんたらかんたらみたいな小説。
散漫的読書になってしまい全然あたまに入ってこんかった。
引き出し多いんだけど、自然主義的なアレを小説にあまり求めていないのじゃ。
デッドケネディーズとか出てくる -
原書名:A VISIT FROM THE GOON SQUAD
ピューリッツァー賞、全米批評家協会賞、ロサンゼルス・タイムズ文学賞、全英図書賞(国際部門)
著者:ジェニファー・イーガン(Egan, Jennifer, 1962-、アメリカ・シカゴ、小説家)
訳者:谷崎由依(1978-、福井市、小説家)" -
2017/05/13
主人公2人をテーマにしながら、時間と登場人物が毎回違う複数の章で構成されており、内容を理解するのに苦労した。主人公達を周辺人物達の視点でハイライトしていく新しいかたちの小説である。