- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151310317
作品紹介・あらすじ
ハロウィーンの夜、少女が殺された。彼女は死の直前、殺人を見たことがあると嘯いていた。口封じのための殺人か? ポアロが暴く
感想・レビュー・書評
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現在公開中の映画『名探偵ポワロ ヴェネチアの幽霊』の原作ということで読みました。
読了後に映画も観ましたが、一致するのは名前ぐらいで、ほぼ別のストーリーが展開されていました。
ケネス・ブラナー監督・主演によるこのポアロシリーズは今作で3作目で、前2作は『オリエント急行殺人事件』『ナイルに死す』を映像化したものです。前2作の原作に比べると、今作は映画の原作として知るまで、その存在を知らずにいたし、どうしても地味な印象が残ります。
それでも傑作と称されることの多い前2作品に比べると、その映像化には求めるところも大きくなるので、その意味で、今作の場合は、作品からのインスピレーションを得たにしろ、自由に展開された映画の方は、個人的に前2作よりも好きだと感じました。
先ほども述べたとおり、原作とは全く別な映画となっているので、しかもかなりホラーよりに作られていることもあって、ミステリー好きの方にとっては好き嫌いのわかれる映画となっているかと思われます。
原作の方は、安定したポアロのミステリーになっていると言えばいいのか、目新しさに欠けたと言えばいいのか微妙な作品でしたが、少なくとも読書スランプに陥っていた僕に、再び本を読もうと思わせてくれるほどには面白かったと申しておきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これ結構好き。
映画ベネチアの亡霊の原作と聞いていたけど、もはや別物と言って差し支えない。
ドラマチックな映画版とクリスティを存分に味わえる小説。
それぞれに魅力があって良い。
ああでもやっぱり私は、ストーリー・設定・人物・動機全てにおいて原作推しなんだよなあ。 -
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ゆのまるさん。はじめまして♪
私も丁度、この時期にこちらの本を読もうと思っていたので、
同じくハロウィーンの時期に読まれているのが嬉...ゆのまるさん。はじめまして♪
私も丁度、この時期にこちらの本を読もうと思っていたので、
同じくハロウィーンの時期に読まれているのが嬉しくて(あ、まだ読んでいないですけど)、コメントしてしまいました(^^)
ゆのまるさんは〈新訳版〉の方を読まれたのですね。
私は図書館に従来版しかなかったので、そちらを借りてきましたので、今読んでいる本が読み終わり次第、取り掛かろうと思っております(^^♪。
ネタバレ防止の為、ゆのまるさんのレビューは今はまだチラ見程度にしたのですが、本書を読み終わったら、改めてきちんと読ませて頂きます~(^^♪2023/10/25 -
>あやごぜさん
はじめまして!コメントありがとうございます♪
新訳版の方が表紙のジャック・オ・ランタンがかわいかった……というのもあります笑...>あやごぜさん
はじめまして!コメントありがとうございます♪
新訳版の方が表紙のジャック・オ・ランタンがかわいかった……というのもあります笑
帯に書いてあったのですが、同じく季節モノの『ポワロのクリスマス』も11月に新訳版が出るそうですよ!
読み終わりましたら、あやごぜさんの感想も楽しみにしていますね(^^)2023/10/25
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殺人現場を見たことがあると言った少女が殺された。少女が言ったことが本当かどうかということに犯人への手がかりが…。ハロウィーン・パーティに参加した人たちの言葉からポアロが真実を見つけたときに犯人が浮かび上がる。様々な証言が一つにつながるところがやはりクリスティーだと感じた。
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久々に古典ミステリーを読めて満足。事件、推理、トリック(?)、動機などなどは特に驚かされることもなく、ギリシャ神話に基づく点が多々あり、へぇーで終わってしまうけど、登場人物がみんな個性的で、テンポ良く読めた。古き良き時代の英国の雰囲気が味わえたし、相変わらず几帳面なポアロに会えて良き。
映画の原作として先読みしようと読んだけど、原案のみとのこと。あとがきで知ってちょっと残念。 -
映画「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」を観た。その原作が「ハロウィーン・パーティ」だ。物語の舞台も内容も全く違うのに「原作」と言って良いのだろうか。
クリスティーのポアロ作品の大ファンなので既に読んでいる本作。でもやはり忘れてしまっているので、新たな気持ちで読むことが出来て楽しかった。そして映画との違いすぎる内容に笑ってしまった。
ポアロシリーズをまた読破したい強い思いが芽生え、積読の山がさらに大きくなりそうで怖い。でも少し嬉しい。 -
パーティー中に少女が殺された。
参加していた作家のオリヴァーがポアロへ事件解決の依頼をするが。
ポワロは物的証拠より関係者と話をし、推理を進めていきます。
過去の事件も絡んでいるのか?
なぜ少女は殺されたのか?
クリスティー女史の王道的なストーリーかな。
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エルキューレ・ポアロが主人公の推理小説。ハロウィンパーティで子供が殺されるが、実は数年前に起こった事件に関連しているのではないかという疑惑から、謎解きが始まる物語。今度公開される映画の原作ということで読み始めたのだが、内容は非常に地味。映画の前作は「ナイルに死す」であり、こちらは実際にエジプトを旅しているような風情があったし、物語の中でも刻々と事件が進行していたが、このハロウィンパーティの方がそれと比べると、ほとんどすべては聞き取り調査などであり、物語の展開は地味。他にもいろいろと作品はあっただろうに、なぜこれを映画化しようとしたのかは不思議。ただアガサクリスティの作品ということで、なんとなく読んでおきたい本ではあった。
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パーティーに集まった30人程の各人に事件当時の話をポワロが聞いて回ると言う構成がかなり厳しい。寝不足の時など素晴らしい睡眠薬になるだろう。とまれ、何十年も本棚の肥やしになってたのに、読むキッカケを与えてくれた映画化に感謝。