氷の闇を越えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 12-1)

  • 早川書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151718519

感想・レビュー・書評

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  • マクナイトは警官時代に撃たれ、今も心臓のそばに弾丸が埋まっている。退職し私立探偵となり生活していたが、町で賭博の取り立て屋が連続して殺される。犯人からマクナイトに手紙が届き、自分は彼を撃ったローズだという。彼は刑務所にいるはずなのに。
    ストーリー・世界観に引き込まれ面白く読むことが出来た。特に主人公マクナイトの恐怖や怯えは良く描かれていて、スリル感は抜群だった。ミステリ部分もしっかりとしていて面白い。シリーズ化しているようなので、次巻も読んでみようと思う。

  • 「解錠師」の作者ということで読んでみた。20年近く前の作品ということもあり、若干既視感を感じる展開だなと思いつつ読んでたら、真相明かされる場面で呆然。裏で事件を操っていた人物の動機には無理ありすぎでしょ。でもただのいい人っぽかった主人公のラストのブラックな独白ににんまり。ぞくぞくするねえ。

  • 面白い。私立探偵アレックス・マクナイトは、8年前の警官のときに銃弾を3発受け、今も胸にその一つが残っている。その犯人ローズはミシガン州率刑務所に終身刑に服している。しかしマクナイトの友人がエドウィンが見舞われた殺人現場には、ローズしか知りえない内容の手紙があった。ローズの陰がつきまとう。スーパーマンでもなく、愉快な探偵でもなく、普通の人間として恐怖におびえるマクナイトの描写が迫真的。物語りも謎解きも面白い。

  • ハードボイルドは苦手…と思っていた。
    (絵、的にいつも渋柿信介クンが出てくるので)
    このハードボイルドのアレックスマクナイトシリーズもついつい食わず嫌いでこれまで手に取らなかったのですが、読み始めるとキャラクターが描き分けられていて何より銃撃戦よりも謎解きやドンデンに重きが置いてあって、ミステリーとしてもなかなかおもしろかったです。登場人物の会話がアメリカンなので(軽くてジョーク交じりでおしゃれ)シリーズ2作目がこの続きであるならまた読み進めたいと思います。

  • A Cold Day In Paradiseの翻訳書。原書を読んだ後、読んでみた。

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著者プロフィール

1961年、ミシガン州デトロイト生まれ。98年のデビュー作『氷の闇を越えて』は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞の最優秀新人賞などを受賞。以後、『ウルフ・ムーンの夜』『狩りの風よ吹け』と、「探偵アレックス・マクナイト」シリーズを発表している。2009年の『解錠師』では、MWA賞最優秀長編賞、英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞、バリー賞、全米図書館協会のアレックス賞に輝いた。現在ニューヨーク州に在住。

「2016年 『ニック・メイソンの第二の人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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