ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (583ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151792557

作品紹介・あらすじ

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。

感想・レビュー・書評

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  • 今回の上はなかなか動きが激しかった。

    もしかしたら1.2.3の中で一番かもって
    それほどの期待を抱かせてくれた。

    これから起こるであろう
    大きな戦いの予感を感じさせる
    うまい盛り上げ方だ。

    下に期待大だ(^^)/

  • 前作に続いて重傷を負って入院しているリスベット。弁護士以外の面会は認められず、公安からは口封じの為に精神病院へ入れられそうになりそしてそんなリスベットに必死に連絡を取ろうとするミカエルの活躍にはドキドキ。
    誰が味方なのかホントに話していいのか?読み進めていくのもドキドキ。
    今後裁判が始まってどのように反撃していくのが楽しみ。

  • アスペルガー症候群の天才ハッカー、リスベット・サランデルは因縁の父を追い詰め、次には国家的陰謀の犠牲者として狙われる。一方のジャーナリスト、ミカエルは殺された 同僚のための調査を続けるうちに「ザラ」に行き着く。両者の行き着く先は?

    先日読んだ「ドラゴンタトゥーの女」が面白くて続編を読んでいったのですが、ミレニアムの2,3は続き物の話として読んだ方がよさそう。しかし(スウェーデンでは)一世を風靡したミステリだけあって読ませます。
    2の「火と戯れる女」では主人公、リスベットが因縁の父を追い、その過去が少しずつ明らかになってきます。ここら辺はもう、この親父こそミレニアムシリーズのラスボスだろう、という展開なのですが、3「眠れる女と狂卓の騎士」ではあっさり殺されて本当の黒幕が明らかになってきます。リスベットをめぐる陰謀の輪や父親との因縁もここで明らかになり、最後は息もつかせぬ法廷合戦で盛り上がり、痛快な読後感を楽しめました。まあその先の読めなさとダイナミックな展開で本当に描きたかったことを見事に書き切ったのだな、という印象でした。面白かったです。

    しかし本当に、作者がここまで書いて若くして亡くなってしまったのが残念でなりませんね。作者のスティーグ・ラーソンは元ジャーナリスト。スウェーデンとその周辺の社会が抱えるさまざまな問題を、本作を通して暴き出していきます。特に女性に対する暴力や差別がそのメインテーマとなっていて、全編を通じてマッチョな男性社会を告発していきます。細部に至るまで描写が行き届いたこれらの社会問題は、作者が綿密に取材を重ねてきたことを思わせて、ジャーナリストではできなかった仕事を小説という形で結晶化させたのでしょうか。根底に人としての自由と尊厳を簡単にカタに嵌めようとする国家や社会という集団への怒りが熱く流れているのがよく伝わってきました。
    ということで読み応えも面白さも抜群の北欧ミステリーは一応ここまで。この先は別の作者が続きを書いていますが、読むかどうかは悩みどころです。
    あと、ミカエルくんが特に必要性もなくモテモテなのは鼻につきます。

  • 秘密を守る公安よりミカエルのほうが先手売ってるような気がするけど、下巻はどうなるのかなぁ。

    政治難民のこととか知らないことだらけでした。

    前作での挿話は数式が書かれていましたが、今回は女性兵士の歴史について恐ろしいことが書いてある。

    前作に続き、食べ物の描写が気になります笑

  • 映画化されアカデミー賞編集賞も受賞した作品。
    世界的に売れに売れた本の一つだが、著者は最後まで見ることなく死去。

    嘘には嘘を塗り固めるしかないのは万国共通らしい。
    塗り固めて高さが出てくると、それを支えるのにも一苦労することになる。
    その倒壊に巻き込まれることは、ただ事故以上のインパクトを受けることになる。

    以下抜粋

    - ふつうは百パーセントよい決断もまうずい決断もりはしない。きみが下す決断は、エリカ・ベルジュが下すものとは違うかもしれない。決める人間がぼくだったら、また違ってくるだろう。でもいまはきみの決断が雑誌を動かすんだ(P.192)

  • シリーズ3作目。ひと段落したと思われた2作目は全然終わりじゃなかった。リスベットもザラチェンコも死なずに病院に送られることに。そして新たな陰謀が動き始める。しかし、ミカエルたち、リスベットを守ろうとする人々もいる。どうやって陰謀に立ち向かうのか。事件は政府も巻き込んでいく。面白過ぎて分厚い小説だが、読むのが止まらなくなる

  • 登場人物多くてパンクしそうになりながらもスムーズに読めるのは書き手のテクニックありきなんだろうな。
    いよいよ次がラストかー。感慨深い。

  • ザラチェンコを襲い、その顔と足に斧を突き立てたリスベットだったが、頭部に弾丸を受け、病院へ担ぎ込まれる。
    優秀な医師の処置により、奇跡的に生還したリスベットは、ザラチェンコの2つ隣の部屋へと入院させられた。
    ザラチェンコも一命をとりとめ、お互い重症を負いながらも、互いの命を狙っていた。

  • 3部作ついに完結。リスベットが過去とついに決別をはかる。やっぱりリスベットと言えばハッキング。今回もそれが遺憾なく発揮される。テレボリアンとの裁判での闘いは思わず胸が熱くなる。

  • 残念なのはリスベットが病院に閉じ込められたままなこと。
    陰謀企てるおっさん達のスパイ大作戦は渋いし、デキるおばさま達は凛々しいけど…。
    後半に期待します。

  • まさに完結に向けて全力疾走といった感じだろうか。プレイグが掃除に一念発起してくれて何よりです(笑)いよいよリスベット・サランデルの因縁の過去に終止符が打たれるのかな(^O^)
    終わってしまうのがすごく残念。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「終わってしまうのがすごく残念。」
      私も3上を読み終えた時、深呼吸しましたね、ラストに突入だ!って。。。
      「終わってしまうのがすごく残念。」
      私も3上を読み終えた時、深呼吸しましたね、ラストに突入だ!って。。。
      2013/02/26
  • 一巻から三巻までの総評。
    シリーズを通してこの本の素晴らしいと思ったのは、社会問題を上手くストーリーに絡ませているところ。
    不法に稼ぐ投資家、少女達の人身売買、家庭内暴力や強姦、公安警察の情報隠蔽等、許されてはいけない悪事がストーリーち巧みに絡んでいたる。著者がジャーナリストだからこそ書けたのだろう。
    この『ミレニアム』を通し、目に見えない問題が、私達にふりかかっているという事実を知らせようとしたのではないだろうか。

    あとがきによると四巻もあったそう。リスベットの妹のことが書かれていたと思うと、著者が亡くなってしまったことが残念でならない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「四巻もあったそう」
      そのうち、問題が解決して公開されますよ←と信じて待っている。でも5巻目は有り得ない。どちらにしても未完。淋しい話です。
      「四巻もあったそう」
      そのうち、問題が解決して公開されますよ←と信じて待っている。でも5巻目は有り得ない。どちらにしても未完。淋しい話です。
      2012/08/28
  • 登場人物が多くて、混乱してきた。
    面白いんだけどやっぱ1が良かったな〜と思ってしまう。
    頭に穴あいたら死ぬんじゃないかなぁ。
    とにかく、早く下を読もう。

  • 最後の最後でリスベットが成長して大人になったなぁとほっとしました。

  • この世界観に完全に飽きてしまい、読み終える自信がない。

  • ミカエルに好意を持つという、リスベットにしてはそれまでありえなかった感情が生まれ、少し周りに対しても新たな”キヅキ”が彼女の認識に加わる。 このあたりでリスベットの中身を著者が変えずに貫いて描いたのは良かったと思う。

    この物語の良さでもあるダークな雰囲気が消えずにすんだから。

    登場人物は悪であれ善であれ、皆執拗に諦めない。
    本当に諦めない。まさに仁義なき戦い。

  • 登場人物が多い…

  • どんどん スケールが大きくなってくる
    善玉 悪玉 はっきりしてきた
    3-4つのシナリオが同時にすすむ
    常に どこか一つは クライマックス

  • 「スティーグ・ラーソン」の長篇ミステリー作品『ミレニアム 3 眠れる女と狂卓の騎士(原題:Luftslottet som sprangdes)』を読みました。

    「スティーグ・ラーソン」作品は、昨年7月に読んだ『ミレニアム2 火と戯れる女』以来なので約半年振りですね。


    -----story-------------
    〈上〉
    宿敵「ザラチェンコ」と対決した「リスベット」は、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。
    だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。この事件は、「ザラチェンコ」と深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。
    危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。
    その中には、「リスベット」の口を封じる卑劣な方策も含まれていた。

    〈下〉
    「リスベット」は回復しつつあった。
    「ミカエル」は様々な罪を着せられていた彼女を救うため、仲間を集めて行動を開始する。
    だが、特別分析班は、班の秘密に関わる者たちの抹殺を始めた。
    一方「ミカエル」は病院内の「リスベット」と密かに連絡を取り、有益な情報を得ようとする。
    そして、特別分析班の実態を調べる公安警察と手を組む、巨大な陰謀の解明に挑む。
    やがて始まる「リスベット」の裁判の行方は?
    驚異のミステリ三部作、ついに完結。
    -----------------------

    30カ国以上で翻訳され、全世界で800万部以上を売り上げたベストセラー作品、、、

    ちょっと間が空いちゃいましたが… 『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』、『ミレニアム2 火と戯れる女』が愉しめたので、続篇を読みました。

    〈上〉
     ■第一部 廊下での間奏曲 四月八日~四月十二日
     ■第二部 ハッカー共和国 五月一日~五月二十二日
     ■訳者あとがき ヘレンハルメ美穂

    〈下〉
     ■第三部 ディスク・クラッシュ 五月二十七日~六月六日
     ■第四部 システム再起動 七月一日~十月七日
     ■解説 池上冬樹


    本作品は、『ミレニアム2 火と戯れる女』の終了直後から物語は始まります、、、

    というか、『ミレニアム2 火と戯れる女』と『ミレニアム 3 眠れる女と狂卓の騎士』は連続したひとつの物語でした… 連続して読んだ方が愉しめたかもしれませんね。


    シリーズが進むにつれて、物語のスケールがどんどん大きくなり… 本作品は遂に国家元首まで登場して公安警察の関わった国家的犯罪を裁く作品にまでスケールアップ、、、

    単なるミステリーに留まらず、スパイ小説や法廷サスペンスの要素も加わわっていますが、大味にならず、登場人物の人物像や性格、背景等は相変わらずきめ細かく描かれていて、さらに愉しめる内容に仕上がっていましたね。


    物語の前半で、公安警察の秘密組織の動きが活発化して、彼らの身を護るために「アレクサンデル・ザラチェンコ」や「グンナル・ビョルク」は抹殺されます、、、

    その後、「リスベット・サランデル」は様々な容疑をかけられ、精神病院に送り込まれる準備が進み… 「ミカエル・ブルムクヴィスト」や『ミレニアム』のスタッフ等は、自宅に侵入されたり、盗聴されたり、尾行されたり、挙句の果てには命を狙われる羽目に陥ります。


    しかし、敵の狙いに気付いた「ミカエル」は、入院中の「リスベット」にPDAという武器を与え、自身も盗聴されていることを利用して情報操作を行い、敵を攪乱しつつ、警備会社「ミルトン・セキュリティー」の社長「ドラガン・アルマンスキー」や「リスベット」の元後見人で弁護士の「ホルゲル・パルムグレン」、『ミレニアム』のスタッフ等との協力体制を構築して、反撃の準備を進めます。


    そして、後半で反撃を開始… 特に法廷シーンと公安警察の秘密組織が摘発されるシーンは圧巻、、、

    特に法廷シーンで、「リスベット」の弁護士となった「ミカエル」の妹「アニカ・ジャンニーニ」が、検事の「リカルド・エクストレム」や精神科医の「ペーテル・テレボリアン」を見事にやり込める場面はスッキリしましたねぇ… 公安警察の秘密組織が摘発されるシーンも、いよいよ悪の巣窟が暴かれるって感じで、手に汗を握りつつ、愉しませてもらいました。


    「リスベット」は無罪放免となり、事件は解決したかなぁ… と思っていたら、序盤以降、行方のわからなかった「ロナルド・ニーダーマン」が、ある建物を訪れた「リスベット」の前に現れ、クライマックスを迎えます、、、

    いやぁ… 最後の最期まで愉しませてもらえる展開になっていましたねぇ。面白かったな。


    それにしても、「リスベット」の強さ(気持ちも喧嘩も…)には驚きですねぇ、、、

    頭脳明晰で抜群の情報収集能力と映像記憶能力を備え、24億ドルもの資産を持ち、そして世界有数のハッカーですからね… 社会性が著しく欠如しているけど、その魅力に惹きつけられて、どんどん「リスベット」に感情移入してしまうんですよねぇ。

    この気持ちは憧れなのかなぁ… さらに「リスベット」のことが好きになりました。

    面白かったので、上下巻で1,100ページ強という長篇にも関わらず、集中力を持続して読めましたね。


    唯一の難点は、地名や登場人物が馴染みのない名前で覚えにくいことですかね、、、

    海外の作品なので仕方ないのですが… 登場人物が多いだけに、何度も登場人物一覧を見直しながら読み進めました。


    本作出版後に急逝した「スティーグ・ラーソン」、、、

    もう続篇は読めないと思っていたのですが… 先月、『ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女』(発売日:2015/12/18)という作品が出版されていました。

    別なスウェーデンの作家が書いているようですが、評判が良いようなので、文庫化されたら読んでみたいな。

    久しぶりに、北欧ミステリにどっぷり浸りたい気分になりました。



    以下、主な登場人物です。

    「ミカエル・ブルムクヴィスト (Mikael Blomkvist)」
     雑誌『ミレニアム』のジャーナリスト兼発行責任者兼共同経営者。

    「エリカ・ベルジェ」
     『ミレニアム』編集長兼共同経営者。

    「クリステル・マルム」
     『ミレニアム』アートディレクター兼共同経営者。

    「マーリン・エリクソン」
     『ミレニアム』編集補佐。

    「モニカ・ニルソン」
     『ミレニアム』記者。

    「ヘンリー・コルテス」
     『ミレニアム』非常勤の記者。

    「ロッタ・カリム」
     『ミレニアム』非常勤の記者。

    「ダグ・スヴェンソン」
     フリージャーナリスト。
     少女売春組織を取材し『ミレニアム』に寄稿と出版を予定していたが惨殺されるた。

    「ミア・ベルイマン」
     犯罪学、ジェンダー学の博士課程。
     売春する少女に関する博士論文を執筆したが惨殺された。

    「アニカ・ジャンニーニ」
     ミカエルの妹。
     リスベットの弁護士。

    「グレーゲル・ベックマン」
     エリカの夫。


    「リスベット・サランデル (Lisbeth Salander)」
     フリーの調査員。

    「プレイグ」
     リスベットの友人、 “疫病神”と呼ばれるハッカー。

    「トリニティ」
     プレイグの仲間。

    「ミミ(ミリアム・ウー)」
     リスベットの親友。

    「ホルゲル・パルムグレン」
     弁護士。
     リスベットの元後見人。

    「ドラガン・アルマンスキー」
     警備会社ミルトン・セキュリティーの社長。

    「スサンヌ・リンデル」
     警備会社ミルトン・セキュリティーの社員。

    「アンデルス・ヨナソン」
     サールグレングレンスカ大学病院外傷科医長。

    「イドリス・ギディ」
     清掃会社の社員。


    「アレクサンデル・ザラチェンコ(ザラ)」、スウェーデン名「カール・アクセル・ボディーン」
     リスベット、ニーダーマンの父親で犯罪組織の黒幕。
     元ソ連のKGBスパイ。

    「ロナルド・ニーダーマン」、別名「金髪の巨人」
     ザラの息子で、リスベットの兄。

    「カール=マグヌス(マッゲ)・ルンディン」
     オートバイクラブの総長。

    「ソニー・ニエミネン」
     オートバイクラブの総長代行。

    「ニルス・エリック・ビュルマン」
     リスベットの後見人。
     弁護士。

    「ペーテル・テレボリアン」
     精神科医。
     リスベットの少女時代の主治医。


    「エーヴェルト・グルベリ」
     公安警察特別分析班の元班長。

    「グンナル・ビョルク」
     公安警察特別分析班のメンバー。

    フレドリック・クリントン「」
     公安警察特別分析班の元班長。
     グルベリの後任。

    「ビリエル・ヴァーデンシェー」
     公安警察特別分析班の班長。

    「イェオリ・ニーストレム」
     公安警察特別分析班のメンバー。

    「ヨーナス・サンドベリ」
     公安警察特別分析班のメンバー。

    「ヨーラン・モルテンソン」
     公安警察特別分析班のメンバー。

    「ラース・ファウルソン(ファールン)」
     錠前屋。

    「トーステン・エドクリント」
     公安警察憲法保障課課長。
     警視。

    「モニカ・フィグエローラ」
     エドクリントの部下。


    「マグヌス・ボリシェー」
     『スヴェンスカ・モルゴン=ポステン(SMP)』取締役会長兼CEO。

    「アンデルス・ホルム」
     『スヴェンスカ・モルゴン=ポステン(SMP)』報道部長。

    「ペーテル・フレドリクソン」
     『スヴェンスカ・モルゴン=ポステン(SMP)』編集長補佐。


    「リカルド・エクストレム」
     検事。

    「ヤン・ブブランスキー」
     ストックホルム県警犯罪捜査部警部補。

    「イェルケル・ホルムベリ」
     ストックホルム県警犯罪捜査部警部補。

    「ハンス・ファステ」
     ストックホルム県警犯罪捜査部刑事。

    「ソーニャー・ムーディング」
     ストックホルム県警犯罪捜査部刑事。

    「クルト・スヴェンソン」
     ストックホルム県警犯罪捜査部刑事。

    「マルクス・エルランデル」
     ヴェストラ・イェータランド県警犯罪捜査部警部補。

    「ヨルゲン・イヴェルセン」
     リスベット裁判の裁判長。

  • 前作で頭に銃撃を受け瀕死の状態で病院に搬送されたリスベット。リスベットによって重傷を負わされたザラチェンコも同じ病院に運ばれた。

    なんとかリスベットを亡き者にしたいザラチェンコ。
    元スパイのザラチェンコをめぐり動き出す公安の秘密部隊。
    真実を明るみにしてリスベットを助けたいミカエル。
    圧力により捻じ曲げられた事件に翻弄される警察。

    まさに陰謀が渦巻いて次から次へと事件が起こりハラハラした。
    迎え撃つべき敵がザラチェンコという個人から公安、政府とスケールアップして、はたしてミカエルがどうやって対抗するのかとても楽しみ。

    また、『ミレニアム』から(落ち目の)大手新聞社にヘッドハンティングされたエリカの活躍も気になるところ。
    大手新聞社であることに胡座をかいて時代に取り残されている経営陣や部下に翻弄され、嫌がらせまで受けて疲れ切った所にさらなる厄介ごとがミカエルから投下されて、エリカがどんな決断をするのか…
    男尊女卑(というか古い価値観の男に抑圧される女性像)の描写が多いシリーズだが、エリカやリスベットに限らず、本作に登場する女性は皆強いから、嫌な男の鼻っ柱をどうへし折ってくれるんだろうという期待感も本シリーズの楽しみだと勝手に思っている(笑

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