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- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152083203
感想・レビュー・書評
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競走馬を守る話。珍しく平明。物事は見かけ通りとは限らない。
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結末や犯人をばらさず、この物語について語るのはとっても難しいんじゃないかって気がする。そこの部分にこの作品の独自性があると思うし(それはある意味このシリーズだからこその独自性なんだけど)、そういう意味では、「儀式」や「初秋」に匹敵する意味合いがあるように思う。そういった面でもおもしろかった。
ホークが登場しないこと、スーザンがアクセントを添える以上の働きをしないこともおもしろい。最近読んだ作品が、なんというか「内輪ねた」が多いような気がするためか、スタンダードなミステリであることにちょっとほっとした。しかし、このころのスーザンの色情狂ぶりは、ちょっとあんまりではなかろうか。
競馬の馬がタイトルであるあたり、もちろん翻訳者の文体のせいもあり、ディック・フランシスをちらりと思わせる。ただものすごく大きな違いが逆に目について、むしろディック・フランシスの愛らしさを久し振りに切なく懐かしく思った。
2005/5/24
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