- Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152084637
作品紹介・あらすじ
恋人のノンフィクション作家モレルのアフガン行きが決まり、憂鬱な日々を送るわたしのもとに、黒人労働者のサマーズから保険金詐欺の調査依頼がきた。また同じ頃、シカゴではホロコーストについて話し合う会議が開催されていたが、そこでスピーチをしたラドブーカという男性の名前を聞いて、親友の女医ロティが失神してしまう。彼女の過去と関わりがあるらしいのだが、何を訊いてもいっこうに答えてくれない。彼女を助けたい一心でわたしはラドブーカを調べはじめるが、その直後、まるで調査を妨害するようにわたしを中傷するビラが街頭でばらまかれた。さらにサマーズの保険を扱った代理店の店主が殺され、ロティが忽然と姿を消す。わたしは二つの事件の意外な結びつきに気づくが、そのせいで身近な人間を危険に晒すことに。事件は混迷を極め、真相を追うわたしの前に事件に関わる人々の苦く哀しい過去が浮かび上がる。過去の亡霊に悩む親友のために奔走するV・Iの友情が深い感動を呼ぶ大作。英国推理作家協会賞ダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)に輝く著者が贈る、女性探偵V・I・ウォーショースキー・シリーズ第10弾。
感想・レビュー・書評
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最初の頃は、「ヴィクが、親戚や友人の騒動に自分から飛び込んでいって、ボロボロになりながら、最後には何とか解決すると言うパターンばっかり」と思っていたんですが、前作辺りから、必ずしもそうとは言えず、話の幅が広がってきています。この作品も例に漏れません。円熟してきたヴィクの活躍、頼もしいです。
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ラストを失念していた為に再読。
VIシリーズは久しぶりでしたが、ヴィクの活躍ぶりを読む度にポジティブな気持ちになる。