ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語

  • 早川書房
3.07
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本棚登録 : 144
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152085047

作品紹介・あらすじ

ねじとねじ回しの起源を探りながら、著者は甲胄や火縄銃史への脱線を楽しみつつ、ねじにまつわる技術を精密化し、標準化し、改良した天才技術者たちの姿を鮮やかに謳いあげる。技術史の風変わりな一面を見事に切り取った、探偵小説のように愉しい歴史物語。

感想・レビュー・書評

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  • この千年で発明された最高の道具を探す話。
    ねじやねじ回しが最高かどうかはさておき、螺旋のねじの仕組みは結構古く、古代ローマのワインやオリーブの圧搾機などで使われていたようだ。しかし、釘の進化形としてのねじが用いられるのは中世らしく、畢竟ねじ回しが登場するのもそれ以降になる。しかも、最初は専用のねじ回しという道具は存在せず、やっとこなんかの柄の先に適当な平刃を付けていたようだ。専用のねじ回しは、カンナや弓鋸などのより高度そうな工具よりも後から生まれたのである。さらに、プラスのドライバーとなると20世紀の産物。千年の発明がねじ回しなら、百年の発明は、プラスねじとドライバーかもしれない。

  • ねじとねじ回しの起源についてミステリのように探究・解明
    する本かと予想していたのだが、その実、著者がその起源を
    求めていく道程のルポルタージュであった。面白くないわけ
    ではないのでこれはこれでありかと。ただやはりこの手の本
    には図だけではなく写真が載っていた方がなお良いな。

  • 信州大学附属図書館 工学部図書館の推薦図書です。

  • <信州大学附属図書館 工学部図書館のコメント>
    この千年で発明された最高の道具とは?このテーマでエッセイを依頼された著者が「ねじとねじ回し」という答えを出し、原稿執筆のためにねじの歴史を調べる過程が書かれた1冊。図書館に行って百科事典を調べ、絵画に描かれた工具を探し、博物館に行って甲冑を見る...ねじの歴史だけではなく、さまざまな資料を用いた調べ方にも注目です!

    ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA63157281

  • 科学道100冊 クラッシックス
    【所在】2F開架 
    【請求記号】531.44||RY
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/97818

  • ★科学道100 / まるで魔法
    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=10301251

  • 時は遡り、ミレニアム(2000年)の年。この年にふさわしい「この千年に発明された最高の道具は何か?」という記事を書いてほしいと依頼を受けた著者。悩みに悩んだあげく、たどりついたのがねじだった。ねじの歴史を紐解き、真実に段々と近づいていく感じはサスペンスの様。
    ねじを発明したのは一体、誰?

  • 期待したほどには…

  • 訳本です。しかも早川書房。でもSFアドベンチャーではなく、かといって工学書とも異なるテイスト。ねじの発祥を求める筆者の推理小説みたいなドキュメンタリでした。ねじのらせんのようにちょっと遠回りしながらも、なんとかたどり着いたって感じの結末に、まあまあ楽しみました。

  • 第1章 最高の発明は工具箱の中に?
    第2章 ねじ回しの再発見
    第3章 火縄銃、甲胄、ねじ
    第4章 「二〇世紀最高の小さな大発見」
    第5章 一万分の一インチの精度
    第6章 機械屋の性
    第7章 ねじの父

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