ポルトガルの四月 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
2.71
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本棚登録 : 50
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090041

作品紹介・あらすじ

気がかりな夢から、頭痛とともに目覚めると、男は記憶を失っていた。そばには炎上するバスと見慣れない少年。さらにそこは言葉の通じない外国だった。俺はここでなにをしようとしていたのだろう?少年とともにヨーロッパをさまよいながら、男は徐々に自分の過去と犯罪を思い出してゆく。どういうわけか、くさい食べ物を食うと記憶が蘇るのだ。味覚と記憶の深淵に切りこむ、奇妙な味のクライムノヴェル。

感想・レビュー・書評

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  • クライム&ロード&グルメ。私は匂いのきついものやゲテモノは苦手なので、グルメ小説としてはイマイチかな。
    悪党ものとしては、主人公達、手際も運も悪すぎる。
    三人ともよくお金が続いたな。それだけ稼げるなら、別に犯罪に手を染めなくても…
    主人公だけ、地の文では彼としか呼ばれないのは意味があるかと思ったのだが…そうでもないみたいね。

  • 気がかりな夢から、頭痛とともに目覚めると、男は記憶を失っていた。
    そばには炎上するバスと見慣れない少年。
    さらにそこは言葉の通じない外国だった。
    俺はここでなにをしようとしていたのだろう?
    少年とともにヨーロッパをさまよいながら、男は徐々に自分の過去と犯罪を思い出してゆく。
    どういうわけか、くさい食べ物を食うと記憶が蘇るのだ。
    味覚と記憶の深淵に切りこむ、奇妙な味のクライムノヴェル。
    (アマゾンより引用)

    なかなか面白かった(*´∀`*)
    作中に気持ち悪い食べ物いっぱいでてきて、気持ち悪かったけど(笑)
    あの赤いボルボはそういうことだったのか(*´艸`)
    読むのに時間はかかったけど、なかなかでした(*´∀`*)

  • 2012/09/01
    自宅

  • ポルトガルいきてえええ。

  • 感染力のある食感の描写以外は児童書のようなノリで、正直に言って退屈だった。この方の作風のよく知らないままどシリアスなハードボイルドを期待して読み始めた私の最初の姿勢も悪かったんだろうけど、とは言い条、そういうものを超越していくのが面白い本と呼べるものなのではないだろうかとも思うわけで。でもこれが全く面白くないかと言ったらそうでもないわけで。 ともかく何かが足りない。物足りない。

  • ヨーロッパC級グルメツアーにようこそ!!www

    ヨーロッパの片田舎でバス事故にあい記憶を失った男。
    常にまとわりついてくるジプシーの少年。
    次第に「自分がなんらかの犯罪を企てていた」ことをおぼろげに思い出す。

    なんとなく暗い雰囲気のあらすじですが、ただ一点「刺激の強い(もっというと、臭い)食物を食べると少しずつ記憶がもどる」という設定が入り、よい感じのバカっぽさがw

    行く先々でなんとなく脈絡なく犯罪に巻き込まれて、なんとなくスルーしていくのがその能天気な雰囲気と相まってよい感じ。

    まあ小説の完成度と言う点では若干微妙だったりしますが。

  • 2010/06/27

    爪が甘い、という印象。
    台詞の言葉が不自然、台本を慣れない素人が読んでるみたい。
    話の展開もなんというか楽観的。
    使っては逃げ捕まっては逃げ、広いヨーロッパで果たしてああも都合よくできるのかも疑問。
    というか逃げる気なさすぎだろ主人公。

    登場人物全員とにかく遊んでるの?と言いたくなるくらいのんびりしてて、とても金塊盗んだ犯行グループと思えない。
    ヨーロッパ食旅行と思えば楽しめないこともないかもしれないけど。

    ページ数はあるけど、これはそんなにいらないなあ。かなり省けるところありそう。400ページ読んだ記憶ないもん。何が詰まってたのかな。結局同じことの繰り返しばっかりなんだよね。ほんと逃げては捕まりが多すぎる。
    さすがに途中でこれギャグかと思った。
    それから裏切った仲間に対して優しすぎる。普通もっと制裁とかさ・・・しないの?とにかくなんだか間抜けな人たちだなあ・・・

    で、とりあえず8割ほど読んで、これどうなのかな、と初めて著者紹介を見る。なるほどメフィスト賞の人か・・・、本格派の小説と思って読むより、あの文庫の気分で読めば良かったのか。・・・それにしたって退屈だろうなあ・・・

    見たことのないものを描写する筆力に長ける、ってあるけど、そうかなああとここは激しく疑問。これぐらい特別とは思わないけどなあ。
    そう思って味の描写シーンを振り返ってみたけど、胃袋が驚いただのため息をついただのぴくっと反応しただの、胃袋で済まそうとすんな!でした。
    そこをもっとありとあらゆる表現使ってこれでもかと執拗に書いてくれたら面白いのに、そこまで語彙を尽くしているわけでもなくて、なんだかなという印象。

    あと、息子が死んだっていう時点で気付いた読者は9割をこすと思います。
    なぜあのあと更に長引かせたんだか。

  • なんとも奇妙な味わいの作品。記憶をなくした主人公が記憶を求めてヨーロッパを彷徨う物語。メインストーリーとは別にさまざまな事件が彼に関わってくるのですが。そのどれもがコミカルでスラップスティックで、しかもブラック。面白いんだけど、冷静に考えてみるとけっこうえげつないよなあ。でも嫌さは感じさせられません。
    彼がやろうとしていたことはなんだったのか、そして彼が向かう結末には惹きつけられっぱなしでした。サイドストーリーも非常に魅力的なので、ラストまで一直線、というよりは寄り道を存分に楽しみながら目的地に辿り着けるような作品です。

  • 苦手意識からなのか...本当に苦手なのか...

    今なら読める! と思ったんあですが...今作も
    ギブアップ! きっちり半分200ページまでは
    苦戦しながら頑張ってみたんですが...。
    うーん....なんでだろう。読み難いっていう
    苦手意識が強いのか、それともメフィスト賞出身だから(笑)?

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著者プロフィール

1959年兵庫県生まれ。関西大学卒業後、コピーライターを経て、98年『ダブ(エ)ストン街道』で第8回メフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『石の中の蜘蛛』で第56回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。

「2022年 『我が尻よ、高らかに謳え、愛の唄を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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