悪の法則

  • 早川書房
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本棚登録 : 114
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094070

作品紹介・あらすじ

弁護士が足を踏み入れたのは危険な麻薬取引の世界だった。リドリー・スコット監督、マイケル・ファスベンダー主演映画化、本年11月15日日本公開決定。アメリカの巨匠が書き上げた戦慄の脚本登場

感想・レビュー・書評

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  • おれにわかるのはあんたが自分のした間違いを何とかしようとしている世界はあんたが間違いをしてしまった世界とは別の世界だってことだ。
    あんたは今自分が十字路に立って進むべき道を選ぼうとしていると思っている。でも選ぶことなんてできない。受け入れるしかない。選ぶのはもうとっくの昔にやってるんだから。

  • 脚本なので、会話で話が展開されるから読みやすい。独特の比喩、例えば話が素敵でした。

  • 陰惨。
    ハードボイルドで詩的なマッカーシー節もあるけれど、むしろ主人公を憐れんだり、展開に恐怖したりすることに忙しかった。
    映画脚本で、会話が主であるため読みやすかったけれど、その読みやすさがむしろ、物語の暗さを後押ししているのかもしれない。
    主人公に対しても読者に対しても、憎むべき相手や怖がるべき対象がほとんど姿を見せないまま物語が進む。それもまたリアルで、その分読んでいて辛かった。

  • 映画観てるからはいりやすかったんは事実としても、圧倒的すぎる。違う世界にもってかれるわ。

  • 映画脚本の日本語訳である。

    選択した気がなくてもいつの間にか選択している。
    そしてその結果に従うしかないってこと。
    他の作品でも見られるマッカーシー哲学を簡潔にした感じ。

  • “おれにわかるのはあんたが自分のした間違いを何とかしようとしている世界はあんたが間違いをしてしまった世界とは別の世界だってことだ。あんたは今自分が十字路に立って進むべき道を選ぼうとしていると思っている。でも選ぶことなんてできない。受け入れるしかない。選ぶのはもうとっくの昔にやってるんだから。”

  • ただただ暗い、陰湿な、後味の悪い映画。

  • 映画「悪の法則」の脚本。こうして読むと、コーマック・マッカーシーの小説は普段から脚本というスタイルに近い。もともと心理描写がほぼないからか。普段の小説と違うのは会話が多いくらいかも。
    ただ、脚本だけに誰が誰か少しわかりづらい。映画を観た前提で読めば変わるのだろうか。
    映画のビジュアルを意識してか、いつもよりダイレクトにショッキングだった。

  • シナリオ

  • マッカーシーの「チャイルド・オブ・ゴッド」と勘違いして借りてしまいました。
    これは同名タイトルの映画の脚本です。マッカーシーが自ら書いてハリウッドに売り込んだとか。
    脚本だし、メキシコの麻薬についてもあんまり映像頭に浮かんでこないし、ちょっとわかりにくかったです…

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著者プロフィール

【著者略歴】
コーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)
1933年、ロードアイランド州プロヴィデンス生まれ。 現代アメリカ文学を代表する作家のひとり。代表作に『すべての美しい馬』『越境』『平原の町』から成る「国境三部作」、『ブラッド・メリディアン』、『ザ・ロード』、『チャイルド・オブ・ゴッド』(いずれも早川書房より黒原敏行訳で刊行)など。

「2022年 『果樹園の守り手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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