- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152095060
作品紹介・あらすじ
村上春樹によるチャンドラー新訳シリーズ、第五弾! 私立探偵フィリップ・マーロウは大邸宅に住む老女主人から呼び出される。貴重な金貨を持ち逃げした息子の嫁を探して欲しいと言うのだが……
感想・レビュー・書評
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フィリップ・マーロウのハードボイルドなかっこよさは健在。フィリップ・マーロウというキャラクターに浸かれます。
特別天才でもなく、超越した才能があるわけでもない。だけど、カッコいい。
今回は、前2作よりも推理要素も多く、推理小説としても読み応えがあります。
他の訳者のバージョンも読んでみたい -
久しぶりのフィリップマーロウ。やっぱ好きだなぁ〜
松田優作の探偵物語世代の俺は何度も工藤ちゃんを思い浮かべてしまった。
依頼人を守り、ヒロインを救う。現代版の中世騎士物語。
ルパンのカリオストロの城を想うのは、やはりこれも世代か...
なんだか俺が事件を解決したみたいな気になって最高だった。 -
初めての推理小説。私立探偵マーロウのクールなかっこ良さと、謎に謎が重なってどんどん事件に巻き込まれていく展開。最後の最後まで結末が読めず、面白く読めました。戦前アメリカの作品なので、古典的な表現もありますが、推理以外の余計なものが含まれていないところが良かった。このシリーズの他作品も読んでみようと思います。絶対絶命の状況下での「マーロウが微笑めば、世界は明るくなる」の一文にはかっこ良さが沢山詰まってました。
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図書館で借りて読みました
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村上春樹訳でフィリップ・マーロウ・シリーズにようやく着手。
訳している順番が不同なので、それに合わせて順不同に間隔をあけて読んでいると、マーロウという人がわからなくなってくる。
いささかわかりにくいし、今のミステリーのようにきれいに謎も回収されてない。それでも心惹きつけられる文章があり、展開がある。
あとがきで訳者も書いているが、細かい綻びを見つけるより大事なことはたくさんある。 -
コアなチャンドラーファンの評判は良くないらしいが、私は十分に楽しめた。
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チャンドラーにしては謎解きもしっかりとしていて安定感のある物語であった。しかし、ロンググッバイなどにある切なさや格好良さみたいなものが気薄な気がした。