ハウ・トゥー:バカバカしくて役に立たない暮らしの科学

  • 早川書房
3.03
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本棚登録 : 450
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099099

作品紹介・あらすじ

「どれもご家庭で試さないでください」と謳う暮らしのアドバイス本がかつてあったでしょうか? 引越しの方法から自撮りのコツ、はては友だちの作り方まで、「試してはいけない」日常の科学とお馴染み棒人間マンガ満載の、思わず笑えて心ときめくサイエンス読み物

感想・レビュー・書評

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  • 「川を渡る」「穴を掘る」「ジャンプする」「溶岩の堀を作る」「スキーをする」といった物事の様々な突拍子もないやり方を通して科学の楽しさを伝える本。
    例えばスキーでは人工雪の話から目の前に人工雪を降らし続ける装置にうつり、その装置をどんどん効率化していくと足を中心に縦に回転する雪の円ができる。結局これはローラーの再発明になる、などオチが素晴らしい。
    前作ホワット・イフよりも面白さはだいぶ落ちている。あちらは問題設定自体に興味深いところがあったがこちらは問題を本人が考えていてそこから面白い解決策を出している仕組み上、解決策が無理やりな感がある。

  • 物理は得意でないので、細かい説明は詳しい人に聞きながら英語版で読んでみた。ちなみに英語そのものは難しくない。

    難しいのか簡単なのかわからないながらも、きちんとした科学的な根拠のある理屈ではこうなります云々的な話をいろいろした後に、「え、そこまで色々こねくり回して、解決法ってそっち行っちゃうの?(驚)」みたいなオチがついていて、物理が得意でなくても、安心して笑えます。

    あと所々に挟まっているイラストの棒人間がヘロヘローヘロヘロというよりは
    ヘロンヘロンなんだけどー、言動はシャキシャキ迷いなくて
    正々堂々アホをやらかす感じがたまらない。

    英語版で読む場合の難点ーとにかく横道に逸れるので時間がかかる。

    自分に英語の世界(多分、この場合はアメリカ)の一般常識がないので、いちいちネットで調べ物をして横にそれるので、読むのにとても時間がかかる。
    (参照:川を渡る話)

    あと、世界で一番たくさん音階のあるピアノの話。
    「タンタンの冒険」の中にマダム・フィオレンティーナ(名前が間違っていたらごめんなさい)というオペラ歌手の奥さんがいて、歌声でガラスを破るという強者なのですが、この人、いったい、あのピアノでいうとどの辺の音階で歌っているのだろうとか考え始めて、そのネタは「Mythbusterds」で見たかもとかで、色々ネットで検索を始めて深掘りしだすと横道に逸れるので、読むのに時間がかかる。

    あと日本語の辞書を引くと「Force」も「Power」も同じ訳語が付いてたりしてギョッとする。結局、それも、実はどういう意味なんだ?的なことをネットで調べるハメになり、横道にそれて、読むのに時間がかかる。

    日本語版が買える環境にいたら、迷わず、そっちを読むと思います....というかこの作者のブログがあるので、最初、そっちを見ていて気にはなっていた作家で、日本語訳があることを読み終わるまで知らなかった。

    日本の本屋さん行きたい。大きな本屋さん....

  • くだらなくて面白かった。
    基礎知識があって当たり前と思われる仕事だから
    インプットとアウトプットに追われている。
    たまにはこんな本も読まないと重めの知識の海で
    溺れそうになる。この本は浮き輪みたいな本。

  • 第82回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル2022」第4ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
    2022.01.02

  • 計算とか物理苦手なのでわかんなくて難しかった。
    でも内容的には面白かった!無謀で現実的には不可能なことだけど、物理学的視点のみで考えれば、人はいろいろなことは可能になることたくさんあるとわかった。

  • <目次>


    <内容>
    『ホワット・イフ?』などのくだらないけど、物事の本質を問う元ロボット研究者の本。物理学・化学・生物学・数学などの知識は、「こう使うのだ!」という本だ。数式などは読み飛ばしてもいいから、一つの疑問をつきつめていく姿勢、その道のプロに質問する勇気、もちろんそれを理解できる知識。無駄なことの方が役に立つということだろう。

  •  この本で書かれたいかなることも、ご家庭では試さないでください―そんな注意書きから突然始まるこの本…“HOW TO”なので、~をするには?と始まりその手法が説明されているのだが、これが悉く意表を突いてきて、面白い。“友だちをつくるには?”とページを捲ると物理学の概念「平均自由行程」の説明が始まり、“ピアノを弾くには?(すみからすみまで)”と見ると、88鍵の鍵盤が235鍵になっちゃった…何それ、どういうこと!?と思った人は是非、この本を手に取るべし。
     世の中にありふれた、なぜ?を追求することで私たち人間は多くを学び、そして新しい「なにか」を創造していくのです。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:644671  請求記号:404||Mun

  • そんなことを真面目に科学的に考えるの?、という視点の
    面白さを味わう本。少し空想科学読本と相通じる面白さ。
    悪しき魔法使いの居城を思わせる溶岩流の堀を作るには?
    とか、「地球上で」のあとに「火星上で」に続く電力確保の
    方法とか。意外に(失礼!)面白かったので前著も読もうかと
    思います。

  • この本は、非常に面白い一冊です。
    引っ越すには、川を渡るには、に対して家ごと引っ越す方法やたくさんの電子ポットで川の水を沸騰させその間渡るなど答えも面白い上に為になる
    しかも方程式で電子ポットの必要量や家ごと引っ越すのにどれぐらいの力がいるのかが書いてる

    面白さ共有の為にも手に取っていただきたい

  • あいかわらずの物理学。

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