地球の未来のため僕が決断したこと

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152100436

感想・レビュー・書評

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  • ●気候変動について知っておくべき数字。510億。世界の大気中に増える温室効果ガスのトン数だ。これをゼロにする。
    ●貧困者がよりよい生活を送れるように、世界はさらにエネルギーを供給する必要がある。しかしそれは、温室効果ガスを全く排出しない形で供給されなければならないのだ。

  • 地球温暖化を軽く見ていたことをこの本を読んで反省させられた。
    著者は気候問題の解決に際し必要な5つの問い(電気を使う・ものをつくる・ものを育てる・移動する・冷やしたり、温めたりする)をたて、それぞれの問題点及び解決策を検討する。
    特に温暖化問題は電力移行が済めば解決と思われがちだが、実は発電はCO2排出原因の27%しかなく、セメントや鋼鉄などのものの生産工程でCO2が31%も出ている事実には驚いた。
    問題解決にはまずこの問題の重要性に気付いた人がそれを周りに広げて世界全体でその意識を共有していく事が大事だと感じた。

  • 地球温暖化に疑いの余地はない。国連の報告書でもこの事実が確認される。
    CO2の世界の排出量は年間で510億トンでこれを2050年までに0にする必要がある
    内訳は電気を使う27パー、ものをつくる31ぱー、ものを育てる19ぱー、移動する16パー、冷やす暖める7パー。
    電気をつかう:現在世界の3分の2が化石燃料。
    太陽光や風力は間欠的エネルギーだが電気は常に必要。再エネを普及させると間欠性の問題が大きくなるため、安価なバッテリーの開発や他のエネルギー源が必要。原子力は有効な手段。
    ものをつくる:コンクリートや鋼鉄を作る際、炭素を結合する過程でCO2が発生する。
    工程の電化、炭素回収、効率的な資材活用が必要。
    貧困国の人々がより良い暮らしをできるように、エネルギー使用量は増やすべきで経済成長を止めるべきではない。そのエネルギーがクリーンなものである必要がある。
    気候変動の被害は貧困国である。農業が主要産業であるため。気候変動の原因になることをほとんどしていないのにその影響を受けることとなるため、最も貧しい人たちを救うためにもゼロを達成する必要がある。
    ゼロ達成は慈善事業ではない。新しい技術でブレークスルーを起こし、産業を生み出すことで、雇用創出と排出削減の両方が実現できる。
    そのために、グリーンプレミアム(既存技術と新技術のコスト差)を小さくする必要がある。市場原理、経済合理性から。
    それには必ず政策として取り組む必要がある。民間だけでは研究開発にコストがかかりそのリスクをとれない。
    また、2030年ではなく、2050年ゼロをゴールにして取り組みを進めるべき。例えば石炭火力発電から石油火力発電に更新したら2030年は達成できても、耐用年数を考えるとその時点で2050年の達成は難しくなってしまう。

  • ビルゲイツのトイレのプロジェクト規模が、
    凄すぎて、参考にも何もならないけど
    ビルゲイツ財団の取り組み方や、コストの調整
    世界を巻き込むチカラ、実行力
    どれとっても素晴らしい!
    ビルゲイツの奥さんも素晴らしい人だ。

    地球規模かー。ビルゲイツの生きてる、
    同じ時代に生きてる事が嬉しい。

  • 本書は、ビル・ゲイツ氏がエネルギー貧困問題を通じてここ20年間に知った気候変動の実態と今後の対策について書き下ろしたものである。エンジニアの立場から温室効果ガス排出量をゼロにするための考えを記している。

  • 2023/08/26

  • ビル・ゲイツが考える、地球のために何ができるのか?の本。あまりにも規模が壮大すぎて途中でついていけなくなった。

  • 「グリーン・ジャイアント」関連本。

  • 気候大災害を防ぐために必要なことについて、誠実に理知的にわかりやすく書かれた良い本。
    個人的には以下の点も掘り下げてほしかった。
    ・このままCO2を出し続ければ気候大災害が起こるとの検証
    ・時間稼ぎの手段として触れられているジオエンジリアリング(雲に粒子をまいて太陽光を遮る)による対応(・・・この方が現実的に感じた)

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著者プロフィール

1955年、シアトル生まれ。13歳のときにプログラミングを始める。1973年、ハーバード大学に入学。在学中にポール・アレンと共にマイクロソフト社を創業。MS-DOS、Windows の開発により、同社は世界的ソフトウェアメーカーに。2008年以降は慈善事業に専念するため同社の仕事から徐々に離れる。『フォーブス』の2015年世界長者番付1位。

「2015年 『[生声CD&電子書籍版付き]対訳 セレブたちの卒業式スピーチ ――次世代に贈る言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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