七人のイヴ Ⅱ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 早川書房
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本棚登録 : 126
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350397

作品紹介・あらすじ

月が突如、分裂して二年。その破片が落下して地球は死の世界と化し、人類の生き残りは〈クラウド・アーク〉の人々だけになる。生存をかけて奮闘する彼らだが、次第に月のコア開発派、火星移住派などに分裂していく――近未来宇宙開発ハードSF大作、第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 上中下一括感想
    下巻にて

    なかなか大変でした。
    いくら説明してくれても、イメージわかないので……。

    やっと次のステージへ。

  • すごく面白かった。部分部分ではわかりにくいところもあったけど、特に宇宙船などの構造は見取り図欲しいっ、と何度も思ったけど、それを上回るストーリーの魅力。
    ハードレインの後の圧倒的な絶望感、多くの主要キャラクターの退場、その一つ一つが、無常でもあり、種を存続させるための必然でもあり…。1/3以降は怒涛の展開でした。

  • 地球壊滅時に地表に大金持ちや指導者が残るとは、考えられない。凄まじい利己主義が蔓延る気がする。この小説のように物事が進んだら、理想だろう。

  • 2巻、次々に話が展開して、あれ?これって?と数ページ前に戻ったことが、、
    重要ポイントが数行とかで軽く終わってたりして、、。

  • 第2巻は、宇宙に出た人類は人種も国籍もバラバラだが、従来の国家・政府(それに付随する権力など)が全て無くなった環境下で新しい1つの国家(共同体)をゼロから構築できるのか、秩序を保てるのか、生存できるのかが主要テーマ。

  • <能>
    僕は科学者ではないが,工学技術者の端くれのつもで,この小説を読んでいると運動の3法則の復習をしている心境になる。
    しかし,我が読解力をフル動員しても筋を追っていくのは難しい。人名が覚えられない事と,色んな事象にすぐにニックネームを付けてしまい,一回記述すると二度と同じ説明はしなくなってしまう事が主因(だがどうやらそこが「面白い」らしいw)。
     けれどこれが海外本格SFを読もう,と決めた僕の使命なのだ。つくづく読書は能動的な趣味だと感じる。近頃それは十分自慢出来ると思うのであった。未だあとⅢが残る。

  • 3部構成の2巻。やはり説明など難解な部分もあるが、1巻に比べて話も展開があり、読みやすくなった。
    七人のイヴの意味も明らかに。次巻に期待。

  •  三部作の二巻目。物語は大きな転機を迎える。

     無数に分裂した月の破片がいよいよ地球に落下し始める。
     急ごしらえで作られた宇宙ステーションを核とする寄せ集めコロニーでは、生き残った人類たちがなすすべもなく、還る場所が失われたことを知る。しかし生存者たちのあいだに思想を別とする派閥が現れ、ついに叛乱を起こす。
     人類全体の生存戦略と人種・文化・政治的思惑がせめぎ合い、せっかく人類の種を絶やさぬように宇宙に飛び立った人間たちが、つまらぬ争いで数を減らしていくさまは目を覆いたくなる。ビル・ゲイツやオバマ元大統領らが絶賛したのもうなずける。また宇宙ステーションの航行や軌道計算など、科学的知識をふんだんに盛り込んでいる割りには、素人を退屈にさせない語りは見事だ。

     全体的にこの作者の作品にしてはおとなしいストーリー展開だが、本巻の後半からいよいよ未知の領域に突入していく。新たな世界に定住することになった人間たちが、人類が残すべき「遺伝的資質」について議論するシーンから大きな展開が予想される。最終巻も楽しみ。

  • 人類の一部は地下に、一部は潜水艦で海底に避難するがこれらのグループについてはそれ以上描かれず、舞台は宇宙ステーションが中心に。
    ステーションは金属の塊で出来た岩石にへばりついて火球の直撃から逃れつつ世界各地から選ばれた者たち数千人が暮らす場所になるが、火星に移住しようというグループとの分裂、紛争などを経て最終的には8人の女性のみが残る。高年齢で受胎能力のない一名を除く七名はバイオテクノロジーを用いて自分たちだけで子孫を増やすことを決める

  • ハード・レインが始まり、紆余曲折ありながら七人のイブが誕生するまでの第2巻。しかし長い…しかも何だか文章がとても読みにくい。ここまできたら意地でも最後まで読もうと思うが大分忍耐が必要。Booklogも1巻は100名以上登録してるのに2巻は40名ちょっとというのはつまりそういうことなのかな?

    あとこれを読んだと思われるオバマ前大統領は、ここでの大統領の扱いをどう感じたんだろう?とちょっと気になる。

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