- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153350397
作品紹介・あらすじ
月が突如、分裂して二年。その破片が落下して地球は死の世界と化し、人類の生き残りは〈クラウド・アーク〉の人々だけになる。生存をかけて奮闘する彼らだが、次第に月のコア開発派、火星移住派などに分裂していく――近未来宇宙開発ハードSF大作、第二弾!
感想・レビュー・書評
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上中下一括感想
下巻にて
なかなか大変でした。
いくら説明してくれても、イメージわかないので……。
やっと次のステージへ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく面白かった。部分部分ではわかりにくいところもあったけど、特に宇宙船などの構造は見取り図欲しいっ、と何度も思ったけど、それを上回るストーリーの魅力。
ハードレインの後の圧倒的な絶望感、多くの主要キャラクターの退場、その一つ一つが、無常でもあり、種を存続させるための必然でもあり…。1/3以降は怒涛の展開でした。 -
地球壊滅時に地表に大金持ちや指導者が残るとは、考えられない。凄まじい利己主義が蔓延る気がする。この小説のように物事が進んだら、理想だろう。
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2巻、次々に話が展開して、あれ?これって?と数ページ前に戻ったことが、、
重要ポイントが数行とかで軽く終わってたりして、、。 -
<能>
僕は科学者ではないが,工学技術者の端くれのつもで,この小説を読んでいると運動の3法則の復習をしている心境になる。
しかし,我が読解力をフル動員しても筋を追っていくのは難しい。人名が覚えられない事と,色んな事象にすぐにニックネームを付けてしまい,一回記述すると二度と同じ説明はしなくなってしまう事が主因(だがどうやらそこが「面白い」らしいw)。
けれどこれが海外本格SFを読もう,と決めた僕の使命なのだ。つくづく読書は能動的な趣味だと感じる。近頃それは十分自慢出来ると思うのであった。未だあとⅢが残る。 -
三部作の二巻目。物語は大きな転機を迎える。
無数に分裂した月の破片がいよいよ地球に落下し始める。
急ごしらえで作られた宇宙ステーションを核とする寄せ集めコロニーでは、生き残った人類たちがなすすべもなく、還る場所が失われたことを知る。しかし生存者たちのあいだに思想を別とする派閥が現れ、ついに叛乱を起こす。
人類全体の生存戦略と人種・文化・政治的思惑がせめぎ合い、せっかく人類の種を絶やさぬように宇宙に飛び立った人間たちが、つまらぬ争いで数を減らしていくさまは目を覆いたくなる。ビル・ゲイツやオバマ元大統領らが絶賛したのもうなずける。また宇宙ステーションの航行や軌道計算など、科学的知識をふんだんに盛り込んでいる割りには、素人を退屈にさせない語りは見事だ。
全体的にこの作者の作品にしてはおとなしいストーリー展開だが、本巻の後半からいよいよ未知の領域に突入していく。新たな世界に定住することになった人間たちが、人類が残すべき「遺伝的資質」について議論するシーンから大きな展開が予想される。最終巻も楽しみ。 -
ハード・レインが始まり、紆余曲折ありながら七人のイブが誕生するまでの第2巻。しかし長い…しかも何だか文章がとても読みにくい。ここまできたら意地でも最後まで読もうと思うが大分忍耐が必要。Booklogも1巻は100名以上登録してるのに2巻は40名ちょっとというのはつまりそういうことなのかな?
あとこれを読んだと思われるオバマ前大統領は、ここでの大統領の扱いをどう感じたんだろう?とちょっと気になる。