少年と犬

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 109
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784160901247

作品紹介・あらすじ

馳星周の直木賞ベストセラーを、『星守る犬』の村上たかしが感涙コミカライズ!

傷つき、悩む人々に寄り添う、一匹の犬がいた──。『少年と犬』は、東日本大震災で飼い主と別離した一匹の犬「多聞」が、さまざまな人々との出会いと別れを繰り返しながら、東から西へと旅する物語です。

家族のために犯罪に手を染めた男、外国人窃盗団のリーダー、男に貢ぐ風俗嬢、死期を悟った老猟師、震災で心を閉ざした少年……旅の途中で多聞が遭遇するのは、傷つき、悩み、惑う人々です。彼ら彼女らは、多聞によって心を洗われ、勇気と愛をもらいます。東北から本州を縦断、ひたすら南西へと向かう多聞が目指す“目的地”とは──。

人間という愚かな存在を、犬の視線を通して描いた珠玉の連作短編集。原作は2020年に第163回直木賞を受賞、25万部を超えるロングセラーとなっています。

コミカライズを担当したのは、ベテラン漫画家の村上たかし。すべてを失った中年男と愛犬との最後の旅を描いた『星守る犬』シリーズが100万部の大ヒットとなり、映画化もされました。

抑制の効いた語り口でドラマを紡いだ原作を踏襲しつつ、きめ細やかな作画力で、感動的にコミカライズしました。犬好き、マンガ好き、文芸ファンだけでなく、幅広い読者を引きつける魅力にあふれた作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 小説を読みたいと思ってたが漫画になってたので漫画で。

    東日本大地震の前に、公園で知り合った子犬と子供。
    お互い、何かに惹かれるようにかけがえのない存在に。
    地震で離れ離れになるもやっと会えたら熊本地震。

    子犬が子どもの元へ辿り着いたのに子どもを庇って亡くなる。
    その結末は悲しい。

  • 村上たかしの存在を知れて良かった。間違いない物語とアニメの融合 上手く完成したし小説も漫画も同じくらい感動した あっ村上たかしさんは原田マハで見つけていたよ。

  • 同名の小説を漫画化したものです。
    釜石で東日本大震災を被災し主人を失った犬の多門が、仲の良かった少年を求め、5年の歳月をかけて少年が移転した熊本まで行きますが、再会の数か月後の熊本地震で少年を守り命を落とすという話です。

    小説は読んでいますのでどうしても比べてしまいますが、うまくまとまっていると思いますし、小説を読んでいたときのイメージ以上に迫力に満ちたものもあり、やはり泣かされてしまいます。

  • 出版を待ってました。あの世界観を見事に再現していて、涙ものでした。今日買えて読めて良かった!

  • 直木賞の少年と犬が漫画になっていたので図書館で娘が借りたやつを読んでみたら面白い。馳さんらしい?バイオレンスな所もあり感動ありで面白い

  • あの犬はガーディアンエンジェル_「守り神」だってよ 震災で認知症が進んだ 一線を踏み越えると額が違うな まるでアメリカ人が考えるブラックジョークの出たしだな 今日の午後_新潟港北埠頭で身元不明の外国人と見られる男性の死体が発見されました あなたにも清められない穢れが_私にはある あれが丹波から来たバカか お互いの魂が引きあってる感じの関係だ 後にこちらが「本震」前夜のものが「前震」と呼ばれるようになった

  • 多分、話としてはすごく良いんだと思うのよ。オムニバスな感じとか、感動させるところとか、ヒリヒリした痛みとか。


    言っていい?自分がバカなのが悪いんだけどさ、これ買った理由。

    「え?村上隆原作別でマンガ描いてんの?意外。興味あるー。」

    でジャケ買い。私は読みたい本を買うためにあまり本屋に行かない。未知の開拓を楽しむために行く。村上隆と村上たかしが別人とか知らねーわけです。

    でも多分この人の作品を初めて手に取る人の1割くらいはこれだと思うよ…。

    本名なんだろう。じゃなきゃ村上隆ありきのペンネームなんてありえない…でも、でもさぁ…!!似た分野で方やネームバリューのありすぎる人の同姓同名チートでしょー(涙)

    …嘘。ごめんね。同姓同名なのは当人になんの罪もないもんね。

    ただわたしの勘違いの「村上隆のマンガ」への期待は、感動なんかどーでもよくて、頭ガツンとかち割ってくれるような価値観の揺さぶりだったので、楽しめなかった…。その先入観さえなかったら、いいマンガだと思えたと思う。

  • 【直木賞ベストセラーを犬漫画の名手がコミック化】震災で迷い犬となった“多聞”は、傷ついた人々に寄り添いながら旅を続ける。名作『星守る犬』の漫画家が描く、号泣必至の一冊。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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