- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163106601
感想・レビュー・書評
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●匂いの表現が秀逸。香りたつような文章だった。
●しかし、外国の小説ってのはどうも共感しづらい。
☆きっかけは八方美人な書評
読了日:2009/12/20 -
初読:?
入手先:新古書店
読了感:えぐい。だが、引き込まれる。途中主人公と一緒になってこの香りを嗅いでみたいと思ってしまった。
映画にアランが出演すると知って読んだ作品。んだもんで、「これを映画化するのか!?」とちょこっとたじろいだ。 -
匂い小説。
『匂い立つ官能の都』だっけ?
ゲランの何か賞とったインドの人の。
それとあわせて読んでも面白いかも。 -
2009.02. 最初はとっつきにくい文章かと思ったけど、のめりこむとおもしろい。各章毎にきちんと起承転結があるし、登場人物も生活に根ざした性根と、(ある意味)非常にいきいきとした心模様をしているし。主人公、グルヌイユは変態です。人間の心を持たないので、人間らしさがない。極悪人とかでもない、変態なんです。これは読まないとわからないかも。臭いがないというのは、恐怖なのですね。映画を早く見てみたいなぁ。ラストの映像化が怖いなぁ。
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想像を絶する世界でした。本を開き、ページをひとつめくる間に、読者は行間からあふれ出す無数の「におい」によって 18世紀のフランスに引き込まれます。 それは煌びやかな世界でも、物語の予感に満ちた小説のような世界でもなく、 生きる人間のにおいが描く、何よりもリアルな18世紀です。
とにかく「におい」の勢いがハンパない。何処からどんなにおいがするか、この人間からはどんなにおいがするか、その表現だけで脳内にはパッと細部まで描写された映像が流れ出します。においのスケールはんぱない。そして主人公の天才っぷりがはんぱない。
とりあえず序盤で、えらいいいにおいがする女の子が出てくるんですが、気づいたら主人公と一緒にむさぼるように鼻をクンクンしていました。ほんといいにおいなんですよ。体の各部からにじみだすにおいが絶妙なバランスで調合された、ほんといいにおいなんですよ。
そして本を閉じた後ハッと我にかえるわけです。
私いま変態と同化してた。
そんな感じで変態になれる本です。嘘です。着眼点、そしてそこから描かれる世界のスケールに最後までびっくりしていました。 -
行き着く処は、愛。
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18世紀のフランス。世界で一番敏感な鼻をもつ、においの天才である一人の男が、少女の体臭から香水を作ろうとし、殺人を繰り返す。
パリは多くの人が集まり、悪臭の塊だったという。その当時の町の様子やそこから発するにおい、人の体臭などが詳細に描かれる。
その真ん中で生まれた男は、生まれたときから鋭敏なにおいに関する能力を持っていたが、自身はまったくの無臭であった。それは周りの人の無意識下にも恐怖をもたらした。
彼は香水製造師となり、世界でもっとも愛される大衆を作り出すために、よい体臭をもつ少女に目をつける。
・・・一時期、映画化されて話題になったときは、非常に猟奇的なストーリーのようにいわれていたので、それを楽しみにしていたのだが。ちょっと期待はずれか。
話は主人公の内面にページを多くさいており、哲学的でさえある。舞台がフランスであるため、フランス人が書いたのだと思っていたら、ドイツ人だった。哲学的なのはそのせいか?(笑)
思ったより猟奇的ではないが、18世紀のフランスの様相とあいまって、一種異様なにおいの世界が描き出されており、ついつい没頭してしまった。
・・・韓国語で読んだため、細かすぎるにおいの分類なんかはもうギブ。 -
思ったより読み易かったです。なかなか奥深いー。映画もそのうち見ようと思います。
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映画『パフューム』の原作(?)。最初は映画で見たのですが、余りに衝撃的で・・・何と言うかもういろいろ絶句。
普段余り気にも留めない”におい”に焦点を当ててるところが面白いですね。