龍宮

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163210308

感想・レビュー・書評

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  • 待ちに待っていた川上の新刊だ。。
    ジャンル的に言えば川上の言うところの『嘘はなし』になる。。
    蛇を踏む、と似たところがある。。
    川上弘美が言うところの『人間でないもの』が主人公になっている短編だ。
    私はどっちかに彼女の言うところの『嘘ばなし』系よりセンセイの鞄みたいな作品の方が好きなんだけど。。
    川上の個性はどっちかに嘘はなしの方に色濃く出ているだろう。
    嘘はなしを読んでいるから、センセイの鞄のような作品に触れるとほっとするのかもしれない。。

  • 生臭く、清らかで、切ない、愛。

  • 読んでて恐くなった。でもなんだか面白い。人と一線を引いた生物と人との交わりの話です。短編集。

  • <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416321030X/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/416321030X.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
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    川上弘美ワールドここに極まれり!という趣きの8つの物語。
    時間の隔て・場所の隔て・人間と人間ならぬ者との隔て。
    さまざまな隔てをとりはらい、なおかつ淡々と淫らで、生きることを放棄していない者たちの物語とも言えそうである。
    自分が日々どれほど多くの線引きをしながら生きているかを思い知らされもする。

  • 不思議な世界…面白かった。

  • あの世ともこの世ともとれない世界のおはなし。カミと呼ばれるものたちとの交流が描かれている。どこにも馴染めないけれど拠り所を探し彷徨っている感じが切ない。

  • 読んでて恐くなった。でもなんだか面白い。人と一線を引いた生物と人との交わりの話です。短編集。

  • 入院中に読んでいたからか、それとも本そのもののイメージか、ひんやりと暗い印象。でも決して嫌いではない。

  • ほんとうはここにはいない異形のものを描いた短篇集。異形のものは、一見グロテスクだが、時にとても美しくなる。その瞬間を切り取った作品たち。生きるということは、なんと哀しく美しいことなのであろう。[2004.10.24]

  • 相変わらず川上弘美さんの本、好き。

    この本も短編集で、どれも不思議な感じがするお話です。
    川上弘美さんの短編集は、前に読んだのもそうだけど、寝る前に1つずつ読んでいくのがよい。

    文章の響きがやさしくて、心地よいのです。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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