グロテスク

著者 : 桐野夏生

• 文藝春秋 (2003年6月27日発売)

感想・レビュー・書評

[トッチさんの感想 · 2019年11月12日]

登場人物がみんな病んでいるような·····。
いちばん派手でいちばん怪しそうに見えるユリコがまともに見えてきました。
ところで、主人公？の名前はなんなんだろう？ユリコの姉で、地味な人みたいなことしか書いてなかったような。

[nizacoさんの感想 · 2021年3月17日]

https://www.nizaco-art.com/bookworm/489/

[samさんの感想 · 2018年1月20日]

長かったけど、頑張って読んだけど、途中途中気持ち悪くなった。

[うえだちゃん。さんの感想 · 2016年1月12日]

アメトークの読書芸人で光浦さんが紹介してた。東電OL殺人事件をモチーフに…ということだったけどオウムの事件もちょっと入ってた。
ある女が自分の人生を誰かに語るような文章で書かれているので読みやすく続きが凄く気になる！正直、本を開いた時は恐怖の二段書きで（笑）ちょっと怯んだんだけど（すごい分厚いし）何とか読めた。
完璧な容姿の妹と高校時代の友人（両方とも娼婦）が相次いで殺された女の語りなんだけど、途中までは面白かったかな。妹と友人の手記や犯人の供述書はみんなが違うことを書いてたりするからどれが正解かわからないし、ラストの着地も到底理解は出来ない（汗）
でも自分だけが正しいと主張する主人公は、女の中の女という気がしたし、常に本音ではっきり相手に物を言うところは小気味よかったかなぁ。
でも別にこの本から学んだことはないです（汗）

[amongstcabbageさんの感想 · 2015年7月9日]

読んでいて悲しくなりました。でも読んでしまいました。

[いっちんさんの感想 · 2014年7月12日]

長かった。
結局まともだったのは誰？
読めば読むほど何が真実かわからなくなってきて混乱するばかりだった。
美しいのがいいのか、頭がいいのがいいのか...何とも複雑。

[takeshi3017さんの感想 · 2014年3月28日]

http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou3403.html

[まりなさんの感想 · 2014年2月17日]

タイトルの通りとにかくグロテスク。登場人物の話に全部少しずつズレがあるのがリアル。誰もが心に抱えている歪みが大げさなほどに痛々しく描かれていて読むのがつらかった。パンチはあったけど読み返したくはない。笑

[kazNiraさんの感想 · 2013年3月17日]

東電OL殺人事件やサリン事件が背景にある小説なんだけど、題名通りにグロテスクすぎて、少々食傷気味...どうせフィクションを読むならあまりグロテスクじゃないほうがいいよ...(個人的にはチャンの話が１番面白かったけど、あれも嘘っぱちだったの？)

[eye76さんの感想 · 2013年2月2日]

再読

う～ん・・・。

客観と主観が入れ違う様とか
階級とかそれぞれの土壌の差別の交錯とか
興味深い筈なんだけど、もどかしいくらいピンとこなくて

厚い膜に覆われてる様に見えないので
リアルだともグロテスクだとも怖いとも思えなく。
自分の中にも絶対持っているのに。

持っているからこそ目を逸らしたい、ちゅーのとも違うぽいんだよねー。

ﾚﾋﾞｭｰを読んでると「リアル」って感想が多いみたいだけど
終始、まったく逆の「絵空事」という印象だった。

ミツルの母親に対しての
「偽悪的で。あたし、ああいうのって嫌いなのよ」
というのがこの小説に対する感想です。

著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え！』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。