ららら科學の子

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163222004

感想・レビュー・書評

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  •  あらすじを簡単に。大学紛争の際に殺人未遂で指名手配になった若者が、中国へ渡り山里でひっそりと暮らす。30年たって彼は蛇頭の船で日本へ帰ってきた。生まれ育った街は30年の間に大きく変貌していた。彼は妹を探し出そうとする・・・<br>
     一種の浦島太郎的な物語。浦島太郎はどうだったか覚えていませんが、少なくとも彼には自分が大切にしなければならない人がいた。それが、最終的には彼を奮い立たせる行動力の源になっています。帰国時の頼りなさげな感じは、再び中国へ渡るときには全くなくなってしまいました。<br>
     読みながら、「最後は成長した妹と会ってハッピーエンド」というのを予想していました。電話での会話だけでなく、そんなシーンも見たかったです。予定調和的かもしれないけれど。<br>
     なんだかうまくまとまりません。もっと年配の、彼と同世代の方が読んだらまた違ったとらえ方ができることでしょう。

  • ゴジ監督、ショーケン主演で映画化希望。

  • アトムがモノクロのブラウン管の中を飛んでいた時、学生運動に傾倒していた主人公は、共産主義に夢を発し海を越えた。夢は理想であり現実は30数年の苦悶を産んだ。そして裏の世界から帰国した。アトムはカラーになっていた。モノクロの思想を共に生きた同友の助けで、数十年ぶりの日本で、主人公は自分の軌跡を思いはせ、カラーになった科学の子の軌跡をなぞる旅立ちへと繋がるのだ。(わけからん文章だな・・・こりゃ)

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著者プロフィール

1950年、神奈川県横浜市生まれ。漫画家などを経て、1972年『抱きしめたい』で小説家デビュー。「アゲイン」「ザ・ギャンブラー」では映画監督を務めた、『あ・じゃ・ぱん!』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『ららら科學の子』で三島由紀夫賞、『ロング・グッドバイ』でマルタの鷹協会・ファルコン賞を受賞。

「2022年 『サムライ・ノングラータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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