真夜中の神話

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163233307

作品紹介・あらすじ

発端は航空機の墜落事故だった。その直後に、胸を刺し抜かれた首なし死体がチャイナタウンで発見される。アニマル・セラピーの研究者である晃子は、墜落現場から奇跡の生還を遂げ、自ら事件の渦中に突き進んでいく。そこで目にしたものは…新たなる神話の序曲にすぎなかった!今なお残る吸血鬼の伝説…神話の封印を解く旅が始まる。神秘の歌声を持つ少女を救え。愛と再生のスペクタクル巨編。

感想・レビュー・書評

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  • 誰か忠実に映画化して欲しい。
    是非映像で見てみたい。美しさと迫力に満ちたものになるだろう。

    これを書いたのが同じ日本人だということに誇りすら覚える。
    真保さんはどういうきっかけでこの話のプロットを思いついたのか。

    優しさも積もれば雪崩を起こすっていう言葉が、ぐさっときました。

    イルカに声帯が無いとは恥ずかしながら知らなかった。
    人間の言葉を真似して発音出来たり、脳の半分ずつ寝たり
    人間には遠く及ぶことのできない
    すごい生き物だ…と改めて思う。


    聖書は多少心得があるので、なんか色々と思うことがありました。
    まあ聖書に限らず、宗教というものについて。
    私は無神論者なので、晃子さんの説にはすごく驚いたし、だとしたら納得もいくと思った。
    宗教を否定するつもりはないけれど、
    信者の都合良くは現れてくれない救世主と、その理由をつけるために
    色々と納得いくよう説を考える信徒たち。
    その理由も分かってくる。
    そしてそんなこといいつつも、神の采配や運命を感じてしまうこともある私には
    本当になんだか、よく分かるというか。そんな気がした。
    科学的に解明もできる。
    でも、やっぱり神秘は残されている。

    神秘を取り上げない描き方がとても良かった。

  • 1

  • 中盤まで展開がゆっくりすぎて疲れてしまい読み進めるのに苦労しましたが、最後の方は映像化されたのを見てみたいなと思う作品でした

  • 読み終わるのが苦痛だった。
    イルカとか興味ないし・・。

  • #読了。仕事を優先させ夫と娘を失った薬学の研究者・栂原晃子は、インドネシアへ向かう際に飛行機事故に巻き込まれる。彼女が奇跡的に助かったのは、とある村の少女の歌声だった。多くの組織が少女を探そうとし、殺人事件までもが怒るが。

  • 単行本、図書館でかりました。
    装丁の美しさにも惹かれて
    真保さんだから 難しいかなって思ったんだけど・・・
    最初、読むのがしんどかったです。
    なかなかページがすすまなかった。
    でも後半くらいからどんどん展開していって面白く最後まで読めました。
    後半からは早かったですよ。
    神秘的な力、特別な力 というモノに私はとても惹かれます。
    自分にもそんな力があったらいいのになぁ・・・って思うわけです。
    のん気なもんです。

    でもこんな私にもちょっとした力があるのです。
    言霊が使える事。
    言霊は 言葉に宿っていると信じられた神秘的な力で上代の人々は言葉も魂を持っている、と考えていて言葉の使い方ひとつで人間の幸・不幸を左右できると信じられていたんですって。
    これって本当だと思う。使える人、沢山いるんじゃないかな。

  • 描写がくどかったかな、。

  • 久しぶりに、読み始めて1ページで、これは読んだことあると気付く。しかし、10年ぶりくらいでストーリーも定かでなかったので全部読んだ。しかし、こいつは怪しいと思った奴は、100パーセント、何か悪い役割だったり、もしくは正体を隠した何者かだったりしたのは、やはりどこかで覚えてたのか、僕のミステリー読解力が増したのか?

  • 悪くない。白新堂から入ったので黒新堂には、最初、戸惑ったが、これはこれでよい。白新堂よりずっとストレートで面白かった。

  • うーん・・・残念。真保さんなので期待したけど、今ひとつ乗り切れなかった。
    飛行機の墜落事故から始まる、それぞれの話の展開は結構楽しめたけれど、
    登場人物への感情移入がしにくかったのは、
    多分、全体的に人物描写が上辺だけっぽいためかなぁ。
    図書館で出会って良かった。買っていたらちょっと後悔したと思う。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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