オレたちバブル入行組

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163236001

作品紹介・あらすじ

崩壊した銀行不倒神話。給料もポストも減り、逆境にさらされても-銀行員(バンカー)よ、顔を上げろ!融資課長・半沢直樹の意地と挑戦を描く痛快長篇。

感想・レビュー・書評

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  • TBSで7月7日から放送「半沢直樹」のドラマ化までに読んでおきたかった。
    「オレたち花のバブル組」は既に読了済であり痛快だったから、今作もと思いつつ、期待を裏切らなかった。
    舞台は、産業中央銀行大阪西支店長のごり押しで5億円の融資を行った西大阪スチールが倒産した責任を融資課長である半沢問われる。しかし、「基本は性善説、しかしやられたら倍返し」で半沢融資課長のここまでしつこく反撃する姿に痛快だがハラハラもした。
    ドラマ化決定で堺雅人さんが演じられるということで、あまりにもピッタリで、ドラマも益々楽しみになった。

  • テレビドラマ「半沢直樹」原作。

    ドラマがとにかく面白くて原作も読んでみようと手に取りました。
    池井戸作品はこれまでにも何冊か読んでいて
    映像化しやすい面白い作品を書く作家さんだと知っていたのに、
    本作は読了前にドラマ化されてしまい、ただただ悔しいです。
    内容も秀逸なので尚更悔しい!笑

    ドラマを先に見てしまった影響と
    ドラマが原作に忠実なストーリーだったため、
    頭の中では堺雅人さんで完全再生されてしまいました。
    ただテレビドラマより原作の半沢のほうが
    毒舌でえげつなく、ハラワタが煮えくり返っている描写がある分、人間らしいです。
    そして花ちゃん(奥さん)に若干疎まれているという。笑
    半沢さんも普通のおじさんだねー。
    それでいいよ。それがいいよ。

    本だと冷静にストーリーを追えるので感じたのですが
    半沢は懲悪以上のことをしていますよね。
    そういう意味では、支店長さんと半沢とそれほど変わらないだよな…。
    本当に銀行がこんな感じなら、
    銀行員ほど信用のならない人種はいないんじゃないか、と思えてしまう。笑

    それにしても、原作はタイトルが駄目すぎます。
    もう少し編集者がんばれ!
    女で、バブルも経験せず、銀行と関係ない業界に身を置く私には読みたいと一ミリも思わせないタイトルです。

  •  か、かっこいいー!!半沢課長、かっこいいですー。
     あわや出向とまで、追い詰められた半沢さんが、最後に浅野を巧く操って営業第二部次長っていう、エリート中のエリートポストの収まるとは・・・
     銀行に背任していた浅野にそんなすごい権限あっていいの!?っていうコメントは置いておきます。とにかく、半沢さんの手腕がすごすぎるから。


     5億円もの融資の貸し倒れの責任を押し付けられて、本部へヒアリングのために出頭させられて、裁量臨店とかまでされて、上の人に罵倒されまくっても顔色一つ変えず、自分の主張を貫き通す半沢さんはものすごい。
    そんな人間、いない!!
    でも、そんな半沢さんが、超、かっこよかった。


     まあ、最後の最後、半沢さんの下した結論は賛否が分かれるかもしれないが、私はアリだと思う。やっぱりオトコはこのくらい肝がすわってて、頭が良くなくては、いけない。

  • 『感想』
    〇原作があって映像作品があるものって、原作の方が深みがあって絶対に面白いものだと思ってた。良い映像作品を見た後に原作を読むと、さらに楽しめた経験ばかりだったからだ。

    〇この作品に関しては、原作も魅力的なのだが、映像作品の役者の演技力が違う魅力を生み出していることがわかった。

    〇原作を読んで、また映像作品に戻りたくなる。こんな経験は初めてだ。

  • 崩壊した銀行不倒神話。給料もポストも減り、逆境にさらされても―銀行員(バンカー)よ、顔を上げろ!融資課長・半沢直樹の意地と挑戦を描く痛快長篇(amazonより抜粋)

    銀行員にはこんな辛さがあるのだと思い知らされる一冊でした。
    どこの会社でも大変さは一緒だという真っ当な意見は置いて、この一冊を読んだ若者がそれでも銀行員になりたいと思うのかと一瞬思ってしまいました。
    粉飾・計画倒産・五億円の負債・責任転嫁・出向などなど。
    たくさんの銀行用語が飛び交っていましたが、それでもずっと楽しめました。
    ここが池井戸さんの巧みなところだと思う。
    駄目だと思った場所からの大逆転劇は毎回面白い。
    面白いと感じさせてくれるくらい見事だと思います。

    読んでいて「こんな展開はないよ」と思うかもしれないけど、そこが気持ちがいいです。
    きっと池井戸さんなら綺麗にやってくれるだろうと思いながら読んでいます。

    読了感がここまで気持ちがいいのは池井戸さんの他になかなかいないと思う。

  • 池井戸氏の小説はどれも痛快。主人公が窮地に追い込んだ上司を逆に追い込むパターン。最後は少し自分に妥協して完全な正義の味方にならないところが人間味があっていい。

  • めちゃくちゃ面白い。
    池井戸潤の次から次へとワクワクさせる展開がハマってしまう。ドラマを見た事がないが描写が上手いので頭の中で映像化できる。半沢直樹シリーズを読んでみたい。

  • 池井戸さんの銀行シリーズはどれを読んでも面白いと思う。

  • あの大人気ドラマ「半沢直樹」の、大阪編部分。どんな逆境でも諦めず、持ち前の頭脳と行動力で、ズバズバと不正を暴いていく半沢の姿は痛快である。

    一気読みしてしまって、寝不足気味。

  • 崩壊した銀行不倒神話。
    給料もポストも減り、逆境にさらされても―銀行員(バンカー)よ、顔を上げろ!
    融資課長・半沢直樹の意地と挑戦を描く痛快長篇。
    (アマゾンより引用)

    いや、誰も良い人が出てこないっていう…
    半沢の同期の人がまぁ、そこそこ良い人かなっていうくらいで…

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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