遠くて浅い海

  • 文藝春秋 (2005年9月22日発売)
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本棚登録 : 92
感想 : 16
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  • 本 ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163241401

感想・レビュー・書評

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  • 蘭子の絶望がそこにあるとは思わなかった。絶望を克服するものが信仰で、将司は蘭子の拠り所どころかその元凶だったことになる。出会いと縁、いいことばかりじゃない。

  • 最後のオチが気になって一気に読み終えました。天源の母にまつわる部分がとても悲しいですね。あいつもこいつも…結局あんだけ嫌気がさしてたお前もか!というか父親じゃねーか。的な(笑)

    登場するキャラがどれも濃くて、飽きさせない展開がいいですね。最後のオチは少しイメージしていたものの、あんなにも呆気なく?という部分はありますが、変に複雑なものを組み立てない方が良かったんでしょうね。

    完全なジャケ買いだったもので、知りませんでしたが、どうやらシリーズものっぽいですね。
    他の作品もちょっと読んでみたいかも。

  • 天願、良いキャラ

  • ≪内容覚書≫
    消し屋の男。
    消し屋の男の恋人(男)。見た目は女。
    依頼してきた男。
    消し屋のターゲットの天才。
    天才の妹(…関係性忘れた)。

    依頼は、天才を「自殺」させること。

    さて、消し屋は、この依頼を達成できるのか。

    ≪感想≫
    苦手なハードボイルドか、とハラハラしながら読んだ。
    そんな感じではなくて一安心。

    ただ殺すのではなく、「自殺」させる、という依頼が面白かった。
    ただ、天才を「自殺」させる=限界を知って絶望、は、
    多少パターンすぎるかな、と思わなくもなかった。
    天才になったことがないのでわからないが、
    そんな簡単に絶望しないで、そこでもうひとふんばりして、
    よりよい世界を作るための努力をしてほしいと思う。

    一緒に死んでいった元恋人の気持ちもつかみにくい。
    なんでそうなるんだろう。

    登場人物が、私の日常生活からかけ離れているため、
    共感して楽しむ本ではないと思った。
    そういう世界もあるし、そういう考え方もあるんだな、と、
    新しい視点から考える本だった。

  • 違う味

  • 心理戦はご都合主義に傾くことも多い

  • なんか懐かしい雰囲気の作品だったなー。以前貪るように
    花村萬月とかを読んでいた頃のような...。
    純粋培養された天才と俗世にまみれて生きる天才同士が
    惹かれ合いながら、殺し合うというシンプルな構図で
    ストーリーは進む。どちらの天才も魅力的に描かれていて
    殺し合わなければいけないという展開ではなく、もっと
    長編で2人のじゃれあいを見ていたかったなー。

    発売当時に狂気の桜を読んで以来すっかり遠ざかって
    いたんですが...もしかしたら「消し屋A」と繋がっている
    作品だったのかな...。

  • 「天才を消すには天才しかいないだろう」

    • おめさん
      「天才を消すには天才しかいないだろう」
      「天才を消すには天才しかいないだろう」
      2009/06/18
  • 舞台は沖縄。
    天才同士の静かな戦い。
    先が気になって一気に読める。

  • 消し屋Aの続編。
    相変わらず展開は御都合主義……なのになのにーーー!

    ラストの落とし方が、全然予想できなかった。
    ヒキタクニオ作品を読んでしまうのはそれが理由なんだって、あらためて思った。

    今回は伊豆ダイビング中に読みました。
    沖縄旅行中に読まなくて良かったな(笑)

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著者プロフィール

1961年、福岡県生まれ。イラストレイター、マルチメディアクリエイターとして活躍後、「凶気の桜」(新潮社)で小説デビュー。2006年「遠くて浅い海」(文藝春秋)で第8回大薮春彦賞受賞。

「2018年 『触法少女 誘悪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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