三国志 第六巻

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163263007

作品紹介・あらすじ

曹操、ついに袁氏を滅ぼす。孫権、劉備とともに曹操を攻めんとす。ここに、赤壁の戦いの火蓋が切って落とされる。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる日本でよく読まれる三国志とはかなり違ってきましたね。劉備に対する冷たさ、曹操の等身大な感じ、と今までとは違い、でもそれはそれとして自分の中にはいってきますね。

  • 袁譚滅亡後の王脩の逸話が感動した。

  • 袁氏を滅ぼし勢いづく曹操。
    だが、諸葛亮と劉備の出会いがその覇道を阻む。
    一方、孫権も力をつけ、曹操と孫権は「赤壁の戦い」へ
    <amazon商品詳細より>

    一般的に知られている「三国志」の名シーンの先入観を
    ことごとく打ち破ってくれる章。
    三顧の礼しかり赤壁の戦いしかり。
    粛々を物事が進んでいくように話も進んでいく。

    映画の盛り上がりが異常すぎたのであろうが、
    史実は淡々としたものかもしれない。

  • いよいよ赤壁の戦い。
    そろそろ劉備が本格的に動き出す。
    次の巻が待ち遠しくなってきた。

  • かの有名な【赤壁の戦い】たついて書かれた巻
    正史ベースで書かれた赤壁の戦いを読むのは初めてで、演義とは異なる展開で面白かった。
    [more]
    曹操軍の北伐、南征から曹操軍が勢力を拡大して行く様子がよく分かる。
    劉備軍は曹操軍の追撃から逃れる部分と赤壁後の南荊州への展開がメインとなっている。
    しかし、何といっても孫権軍の赤壁の戦いが光り輝いている。結局はほぼ独力で曹操軍をげきはあし、その勢いに任せて荊州に侵攻をかけている。
    さらには孫権軍には若い英雄たちが揃い、未来も安泰なように書かれている。
    本筋とは異なる部分で気になったのが、周瑜の劉備軍に対する態度が嫌悪一色で染まっている事と糜芳の劉備に対する嫌悪感が気になっている。

  • あと半分

  • 赤壁の戦い終了
    烏林の戦いの方が正確か
    劉備の荊州奪取に影が

  • これだけ盛り上がらない赤壁は初めて読んだ。地味・・・
    相変わらず玄徳は手厳しい描かれ方。
    全体的に小説と云うより、記録のまとめっぽくて、読んでても気持ちも盛り上がらないなあ・・・

  • 曹操配下の夏侯惇、曹仁、郭嘉、徐晃の爽やかな様子、そして赤壁で対決する孫権自身と周瑜、魯粛などが魅力的に書かれる一方で、劉備の書かれ方は厳しい。赤壁から敗走する曹操を捉える絶好機を緩慢な動きで逃し、劉備・諸葛亮と関羽・張飛の間のすきま風を示唆する。この中で独り趙雲の長坂での活躍に限らずあくまでも好意的な記述。赤壁での孔明の役割は全くなく、周瑜・光蓋の発案になる。孔明の天下3分の計が劉邦・項羽との並立を訴えた蒯通という韓信の謀臣の主張の二番煎じ?この著書の主張は極めてユニーク。これが正史の記述なのか。

  • ついに孔明登場&赤壁!呉の軍師様好きにここまで優しい赤壁が未だかつてあっただろうか……と感動。どの国にも寄らず、功や得のあった人はきちんと評価。後の人の創作を省いて史実に忠実に書いているからこそ溢れる人物像を、実に巧く描いている。さり気ない春秋時代からの引用も、宮城谷ファンにはたまらない。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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