スリーピング・ドール

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163274706

感想・レビュー・書評

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  • もともと心理学的なものに興味のある自分にとってはライムシリーズよりも面白く学ぶところが多かった。どんでん返しのディーバァー節も大健在。相変わらずのノンストップミステリぶりで期待を裏切らず面白かった!

  • 新シリーズと言おうか、ライムシリーズスピンオフ作品と言おうか。「ウォッチメイカー」に登場した人間嘘発見器、キャサリン再登場です。そして予想したとおり、あの人もちらっと登場?したりしてますよ。
    なかなかに先の読めない展開でした。きっと裏に何かがあるんだろうなーとは思うのに、それが何かはっきりと分からなくて。どきどきしました。予想通りというか予想だにしないというか、お決まりのどんでん返しもあり。何となく怪しい人物ってのは分かりやすいんですが(苦笑)、それでも読み応えは充分にありますよ。キャサリンの嘘の読み取り方は、勉強になるかも?
    一点腑に落ちないのは、ペルがあれほどまでにして守ろうとしたものの存在が、いまいち分かりにくかったこと。それだけ思いいれが強かったというだけのことかな?

  • すっげーおもしろかったー!!久しぶりに「ドキドキする」ミステリでした…!どんでん返しが…津波のようにやってきます…。まんまと波に呑まれてあっぷあっぷでした。
    またライムシリーズ読みに行こうっと。
    この話にもちょびっとだけアメリアとライムが友情出演。
    ライムは頑固でそれがイラッとしますが(笑)、ダンスはシャキンとしててカッコイイ。
    確か「石の猿」で止まってるんだよな…ディーバーちょう面白い。ソウルコレクターが読みたいので頑張ってシリーズおっかけます。
    それにしても池田さんの翻訳は本当に秀逸。

  •  ジェフリー・ディーヴァーの作品は粗方(あらかた)読んでいるが、それぞれに何らかのテーマがあり、何となく高村薫と似た印象を受ける。とはいうものの、自家薬籠中の物にするのはディーヴァーの方が上手(うわて)だ。

     <a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20091217/p4" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20091217/p4</a>

  • キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。いかなる嘘も、彼女の眼を逃れることはできない。ある一家を惨殺したカルト指導者ダニエル・ペルが、脱獄、逃走した!捜索チームの指揮をとるのはキャサリン・ダンス捜査官。だが、狡知な頭脳を持つペルは大胆に周到に裏をかき、捜査の手を逃れつづける。鍵を握るのは惨殺事件の唯一の生き残りの少女テレサ。事件について何か秘密を隠しているらしきテレサの心を開かせることができるのは、尋問の天才ダンスしかいない…。ハイスピードで展開される逃亡と追跡。嘘を見破る天才ダンスvs他人をコントロールする天才ペルの頭脳戦。「言葉」を武器に悪と戦うキャサリン・ダンスの活躍を描くジェフリー・ディーヴァーの最新作。ドンデン返しの魔術師の超絶技巧がまたも冴えわたる。 (「Book」データベースより)



    今回は大好きなリンカーンライムはほんの一瞬だけの出演。でもお元気そうでなにより・・・・

    キャサリンダンスは「キネシクス」分析を使っての心理捜査を行う。相手の言動、行動、小さな指の動きや目の表情などから現在の心理状況を読み取って、話している内容が本当か嘘か見抜いていきます。

    また相手の人間性を分析することで、どう攻めたら落ちるかを見極め、相手によって話す内容、速度、声の調子を変えて関わっていきます。

    読んでいると、そんなにわかるものなのかな・・・と思うけど、会社で誰かと話をする時にいろいろと見ていたら、その人なりのパターンってあるんだなって思った。こうやって見てったらなんとなくわかるかも・・・とか思ったけどすごく疲れる。友人には目が怖いと笑われた。相手を探ることも大変だけど、自分を悟られないようにするのはもっと大変かも。

    今回も何回もどんでん返しがあったけど、なんとなくそうなりそうな感じがしてたから、嬉しいような悲しいような。

    ライムの展開に比べるとダンスは静かなような気がします。

    でも充分楽しめました・・・・長かったけど・・・・・

    次は「ソウルコレクター」 ライムシリーズです。楽しみです。

  • ようやく読み終わりました。
    キャサリン・ダンスの千里眼がすばらしい!
    でも、ライムが出てないので、少し物足りなさを感じて、評価は★3つにとどまってしまいました…(- -;)

  • 今回はリンカーンライムじゃなくって、シリーズに登場した女性捜査官のキャサリン・ダンスが主役!!面白かったぁ〜〜〜♪尋問の専門家で感性と観察力で人間の嘘を見破るダンス。ダンスが尋問したのは8年前に一家を殺害したダニエル・ペル。しかし、ダンスが尋問した直後にペルは脱獄を・・・!!二人の頭脳戦の行方は・・・・。いつも偏屈でエネルギッシュなライムもいいけど、静かに闘志を燃やすダンス、大好きだなぁ♪♪頭脳を駆使するっていう点ではライムもダンスも同じ。でも物的証拠のみに傾倒するライムと違って、ダンスはその人間の動作や言葉や習慣から法則を見つけ出す天才。リンカーンライムと相棒のサックスがほんのちらっと出てきます♪お約束のドンデンもありましたがお約束すぎて何となく分かっちゃいました(^_^;)まぁ愛嬌ですか。。。そして、最後の最後には少し明るくなった未来へ。女性は強し。最後に前を向いていける女性たち。相棒オニールとの静かな友情関係(?)も良かったな♪

  • オカルト教団って怖い。
    そう思いましたが、なんだか読み進めていくうちのその思いは払拭されました。
    自分が他人を操っていると思っている人こそ、他人に操られている可能性を考えなきゃいけない。
    そしてキネシクス。人の所作や動作から読み解く。
    これって文化差はやっぱりあって、アメリカで通用しても日本では通用しないのかな。
    やっぱりお得意のどんでん返しありでした。どのあたりに来るかと思ったら、被害者が実は…と1つあって。
    もう1つは身内にも…。

  • ディーバーは、相変わらず、うまい。リンカーン・ライムのシリーズに登場していたキャサリン・ダンスを主人公とした物語。尋問の天才、というのがダンスの特徴であり、尋問そのものをもう少しストーリーの中心に持って来れれば良かったのにな、とは思ったけれども、まぁ、文句なしに面白い小説。読んで損なし、です。

  • ☆2009・8
    キャサリン・ダンスの家に招かれたい。英会話を身に着けねば!
    サックスも、ちょっと登場。嬉しい。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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