WE LOVE ジジイ

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163278407

感想・レビュー・書評

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  • 都会の生活に疲れ田舎に越してきた元コピーライターの男性。
    後輩の自殺や仕事疲れなど、人との関わりに参ってしまったようで、田舎で誰にも邪魔されることなく孤独を楽しむといった風情。
    なので、誰とも打ち解けようとはしないのだけれど、そんな彼にも話しかけてくる人たちはいるもので。
    町おこしに必死になっているマー坊もそんな一人。憧れがあるようでなんだかんだと相談してくるんだよなぁ。
    そのうち一緒にゲーム輪投げ大会をやろうという話にまで発展するのだから、何があるかわからない。
    町の人と徐々に打ち解けていくところや、孤独でいいなんて思いつつ人恋しかったところなどにジーンときたなぁ。
    自分の住む地域も少子高齢化で似たような雰囲気だしね。

  • 特に先入観なく読む読書は定期的に大事ですねと思っている次第です。で、どうやら輪投げがKeyになってきます。そして村おこし的なお話。地方創生なんて言うキーワード先行な議論よりもこんな風にお話があり、それに対して、どう思う?現実にはこうはいかない?でも逆にもっとうまくいく方法があるんじゃないかとか、一つのベースに沿った議論って方が花開くんじゃないかな。でもって結果、地方創生となればと思います。

  • 何故に?輪投げなのだっ!輪投げじゃないとダメなのかっ!・・・親友を自殺に追い込んだ苦しみから、逃げるように田舎に移住した主人公、岸川。田舎の住人達が、少しずつ岸川を受け入れてWellcomeなのに、岸川が全然それを受け入れない姿に(`言´)イライラ…。 手を差し出してるんだから少しは手を差し出せよ!て感じ(笑)しかし、輪投げ大会という一大イベントをジジイやババア、何をやってもイマイチな池田、工場の出稼ぎ外国人達と、関わり合いながら、少しずつ・・・少しずつ何を大切にするかに気付いていく。

  • ウザいなぁって思うこともあるけれど、こんな町なら住んでみたいかも。

  • 過疎地に逃避したリタイア青年が、輪投げで地域振興に巻き込まれる話。
    桂さんは『ボーイズ・ビー』とか『明日この手をはなしても』とかが良かったので、ちょっと期待してたのですが、意外と主人公が気に入らなくて楽しめませんでした。
    じいちゃんばあちゃんたちは良いんだけど。
    『平等ゲーム』の時も「あれ?」と思ったので、好きなのとちょっと違うのとある感じだな~

    デザイン / 石川 絢士
    初出 / 『別册文藝春秋』2007年11月~2008年9月号

  • 都会での、ひととの繋がりと、田舎での繋がりはまるでちがう。まず自分を守ることを考える都会。そうでなくては生きていけない仕組みに組み込まれていた岸本。田舎では、自分以外の人が守ろうとしてくれる。ときにおせっかいであり、うるさくもあるが、それに慣らされていき、やがて、相手を思う人間関係にたどり着いてゆく・・・。いやがおうでも巻き込まれていく岸本が、ちょっとうらやましいが、最後に彼を救済してしまったのはなぜだろう?これ、必要?輪投げというゲームで熱く地方を語るのもおもしろかった。

  • ほんわか暖かい。

  • 源ジイの本名が稔って、笑ったわ。

  • 読み始めると、なんとなく結末が予想がつくなぁーと思っていたジジイとの触れ合いに、ジーンとしてしまった。
    思っていたより、おもしろかったです。

  • あんまり・・・

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著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、会社員、フリーライターを経て、二〇〇三年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『県庁の星』『嫌な女』『ハタラクオトメ』『頼むから、ほっといてくれ』『残された人が編む物語』『息をつめて』など。

「2023年 『じゃない方の渡辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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