- 本 ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163297309
感想・レビュー・書評
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最近(でもないけど)、この形式の小説多いなぁ
複数の人間の人生をそれぞれの視点から繋げて輪環を描く。
読みやすくて面白いけどね。
題材そのものは目新しくないけれど、
整形どうこうではなく一つの価値観に執着するその執着心に恐怖する。
単純にエンターテイメントとして、面白かった。 -
腕が良く、女性達の望みを多く叶えてきた美容外科医の多田村晶世。彼女のクリニックには女優、キャバ嬢、OL、資産家の令嬢などが通い詰めていたが、彼女達の「綺麗になりたい」という思いはどこまでも貪欲で、いつからか晶世の手にも負えなくなってきていた。
こういうのは一度やりはじめると歯止めが効かなくなるのではないかという心配がそのまま物語になっている。4人の女達はどの人物も真剣なのだが、傍から見ると、なぜそこまでいっていて気付かないのかとあきれたり、そこに恐怖に感じたり。自分も女ではあるので、全部が理解できないわけではないけれど。しかし誰もが皆、最後には、何にも手を入れていない受付嬢の自然な鎖骨だったり膝だったりを羨ましく思っているのが皮肉。 -
美容整形沼にハマるとほんとやばそう。
ここまでなるのは一部だろうけど。
でもキレイな方が得するのは確か。
心の病で整形するのは絶対に幸せになれない。
満たされない心を埋める方法ではない。
欲が深い。
テティスは先生なのか患者なのか。 -
おそらく、全ての女性が気にせずにはいられない容姿の美醜。
プチ整形という言葉が指すように整形にかつてほどの抵抗感や罪悪感が薄れてきた現代において、美容整形は手軽に自分をグレードアップできる手段となった…
貪欲に美を求めるあまり、
誰もに平等に訪れる老いを拒絶する女優、
出産前の自分を取り戻して恋をしようとする主婦、
かつて自分を苛めた相手を憎み、美しくなり、玉の輿を狙うキャバクラ嬢、
母と似た部分を切り捨て、独自の美を追い求めて異形となり果てる資産家令嬢、
彼女らをはじめ、あらゆる患者の欲求を飲み続けることに憂んだ美容整形外科の女医。
最後は怖い… -
美容整形は1度するとクセになると聞くけど…、
美容整形することしか見えなくなると世間の常識からどんどんはみ出して恐ろしい思考に…。ゾッとしたわ。 -
超おもしろかった!
サスペンス物のレディースコミックみたい(←読んだことないけど・・)
コワおもしろい、って感じね。 -
怖いもの見たさってとこが大きかった。私は整形を否定しない、むしろ肯定している。でも自分ではやりたいと思ったことはない。
でもこんな普通の主婦がそのことに突き進んで行くのに原因はとてもつまらないことだ。すべてに男の人の目がつきまとうんだな〜とあらためて感じた。でもそれがなくなったらドリよしないのかもしれない。
唯川恵の作品





