わが父文鮮明の正体

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 21
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163546100

作品紹介・あらすじ

統一教会・文鮮明教祖の後継者と目される長男の妻として14年間"奥の院"で暮らした著者が、「聖家族」の恥部を暴いた衝撃の手記。

感想・レビュー・書評

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  • 著者、洪蘭淑さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    洪 蘭淑(ホン・ナンスク、1966年 - )は世界基督教統一神霊協会(以降「統一教会/統一協会」と表記する)の教祖(創始者)である文鮮明の後継者候補であった長男、文孝進と結婚したが、1997年に離婚した韓国女性。自ら「神の家庭」と主張している文鮮明一族の内幕を暴露した内部告発手記、“IN THE SHADOW OF THE MOONS—My Life in the Reverend sun myung Moon’s family”(邦題:『わが父文鮮明の正体』)が内外に波紋を呼んだ。


    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    統一教会・文鮮明教祖の後継者と目される長男の妻として14年間"奥の院"で暮らした著者が、「聖家族」の恥部を暴いた衝撃の手記。


    ついでに、著者の夫だった文孝進さん、ウィキペディアには次のように書かれています。

    文 孝進(ぶん ひょじん、朝鮮語: 문효진、ムン・ヒョジン、英語: Moon Hyo-jin 、1962年12月29日 - 2008年3月17日)は韓国人。世界平和統一家庭連合(以降「統一教会/統一協会」と表記する)の教祖文鮮明を父親とする韓鶴子の長男。

    文教祖の後継者として周囲の期待を負いつつ、ロック音楽、銃などの趣味に没頭する一方、アルコール依存症と薬物依存症などに陥った。洪蘭淑との最初の結婚は早期に破綻しており、2年にわたる裁判の中で孝進による家庭内暴力の事実が認められ、離婚が認められた。その後、再婚はしたものの健康状態は回復せず、2008年3月に韓国の清平にある教団施設で45歳で死去した。

  • このところ評判の宗教団体だから読んでみた。ほとんど日本からの献金なんだね。
    カルト中のカルトなのにね、政治家たち、票だけじゃなくて講演料も相当貰っているんじゃないのかね。長男は死んじゃったんだね。この作者さん、今は幸せだといいな。

  • 統一教会の開祖である文鮮明の息子である孝進の妻となった洪蘭淑による告発文と言えるだろうか、宗教自体の問題点というよりも、その「真の家庭」を取り巻く歪な権力構造が作り出した小皇帝としての孝進の妻に対する支配、暴力、コカイン、不倫、それをメシアの子として正当化する事で、逃げ場のない悲劇が語られる。

    至近、再注目されている宗教と政治。法治国家であれば、民主主義的手続きによる、帰属する国民は法律というルールに従う事が期待される。国民は、生まれながらに、否応なくそのルールを適用され、国籍を変更するなどの逃げ場はあっても、自律せぬ子どもがそれを選択する視野も能力も地縁も持ち難いのが実情。宗教はそのルールに包括される関係性ながら、自らの戒律、ルールを定める。入信は国籍と異なり、自由選択であれば、脱会させぬためには、強く縛り付ける仕掛けが必要であり、パッケージとして教祖の神格化や戒律、身分制度、収益源の確保(献金の正当化等)を設定する事で、完成度の高い組織として運用されている。信仰の共有拡大こそが、宗教の命題。その運用に委ね、安らぎや心の解放を得る効果もあるだろうから、宗教=悪と単純化してはならない。但し、脱会、棄教の自由を確保したり、献金の制限、虚偽を取り締まる等のルール運用の改善は「政治と宗教」両サイドで必要だろう。両者がもたれ合う関係性こそ、カルトである。

  • 530

  • 初回読了:2011/10/22

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