- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163584805
作品紹介・あらすじ
31の世界の名文をテキストに「日本語力」「教養」「倫理観」を鍛える一冊。
感想・レビュー・書評
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【読みたい】
齊藤孝『読書力』より。
理想の国語教科書ってどんなの?という単純な興味から。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろいろな本を読むきっかけを与えてくれる一冊 選書がなかなかいい
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よい文章のサンプル集として提示しやすい。
今まで知らなかった作品に出会うことができる。
いわゆる名文だけではなく、下手だけど心のこもった力強い文章も収められている。 -
37382
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出版された2002年以来の再読。数多くの名文に触れられるだけでなく、齋藤孝の優れた解説に価値がある。理想の国語教科書というよりも、理想の国語授業を受けている気分になれるのだ。作者がいつどのような状況で書いたものか解説されることで原文の一文節一文節に重みが加わり心打たれる。齋藤孝は「すごみ」「あこがれ」「生の美意識」をキーワードにテキストを選んだという。中でも凄まじいのが野口英世の母、シカが英世に宛てた手紙だ。原文の画像も掲載していて、魂の声のようなものがその筆跡からも感じられる。言葉とはこんなにも心に響き、力を与えてくれるものなのだと、教えてくれる。
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ラッセル 幸福論の退屈と興奮
偉大な本は、おしなべて退屈な部分を含んでいるし、古来、偉大な生涯は、おしなべて退屈な期間を含んでいた。 -
引き続き斎藤孝の本。読み応えのある作品が凝縮されていて、ものすごくお得な感じ。その反面、まだまだ読むべき本はたくさんあるなあと感じる。
子供と一緒に読んで感想を言い合ったりするのが楽しみだ。 -
総ルビ。いいのが多かった、と思った10年前の私は浅はかでした。国語で教科書をつくる、というそもそもの出発点が、なんだかなぁ。クリティカル・リーディングを学んでからでしょ。
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木津さんおすすめ本。この本は借りて読むんじゃ味わいきれない。古典をいかに読んでいないかを知った。
著者の選んだ基準「生の美意識」という言葉に納得。学生に説明できなくて何度はがゆい思いをしたか。
本って、なんて素敵なんだろうとつくづく思った。 -
齋藤 孝の考える「理想の国語教科書」。
この本を子供にと考えている親御さんは、
「ぜひとも名文にお子さんを触れさせてあげて下さい」と。
自分用にとおもってる大人たちには、
「齋藤 孝と趣味があうかは運だよね」としか言いようがない。 -
夢十夜(夏目漱石)、マクベス(シェイクスピア)、人形(小林秀雄)、蛇人(蒲松齢)、風と光と二十の私と(坂口安吾)、ガルガンチュワ物語(ラブレー)、勝負事(菊池寛)、人にはどれほどの土地がいるか(トルストイ)、名人伝(中島敦)、ミダス王(ギリシア・ローマ神話)、走れメロス(太宰治)、学者アラムハラドの見た着物(宮沢賢治)、モーツアルトの手紙、なた(幸田文)、「私の生涯」サリバン先生、疣(新美南吉)流れる星は生きている(藤原てい)、父が子に語る世界歴史(ネルー)、清兵衛と瓢箪(志賀直哉)、板極道(棟方志功)、ゴッホの手紙、幸福論(ラッセル)、杯(森鴎外)、百年の孤独(ガルシア=マルケス)、福翁自伝、家郷の訓(宮本常一)、野口英世の母・シカの手紙、ベートーヴェンの生涯(ロマン・ロラン)、レオナルド・ダ・ヴィンチの手記、パンセ(パスカル)、ファウスト(ゲーテ)
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小学生対象にしては、意外と解釈がむづかしい内容。自分は、初見での朗読練習用に使用。
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齋藤孝さん曰く
「小学校中学年以上ならば理解できる内容のものを厳選し、(‥‥以下省略)」
「この本に採用した文章は、どれも小学校中高学年を対象として、実際にテキストとして用いたものばかりです」
………ハァッ???
立派な社会人になってから読みましたが
めちゃめちゃ内容むずかしくて
理解できなくて
読み進めるのしんどくて
もう大変やったんですけど?!?! -
子供から大人まで為になります。字でかいし。文豪達の珠玉の名文が取り上げられています。国語を学び直すためのテキストとしても使えるのではないでしょうか?
かの三輪明宏さん曰く、必要なのは学歴ではなく、教養と常識と良識だそうです。皆さん、本書を読んで教養を高めましょう!(死語?)
小林秀雄「人形」必読。『国家の品格』で話題になった藤原正彦さんのお母さんの藤原ていさんの『流れる星は生きている』の文章にはいたく感動します!立ち読みでもいいから読んでみて! -
2008/3/30
学校で使われている国語教科書もこれくらい内容が詰まったものだと良いのに,と思った。一番好きなのは,『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』科学論。レオナルド・ダ・ヴィンチが偉大なのは類い希なる観察眼・洞察力・本質を見抜く力を持っていた点にあるるのだろうと思う。 -
著者であられる斉藤孝先生を私は非常に敬愛しております。彼の持論は非常に個性的で身体を鍛えることが精神を鍛える、まずは発声から! みたいな内容があって、そこから現代日本社会に特有な「思考力」・「独創力」の低下みたいなところに話が展開していきます。NHK「日本語であそぼう」の監修もされており、今は教育委員会の偉い方をされている私の高校時代の担任も斉藤メソッドの効果については全国で色々な証がたっているとおっしゃってました。昔何かで読んだのですが、骨董品(アンティーク)に対する眼力を養うには偽者→本物→偽者という風に交互に見るというのではなく、ひたすら「本物」だけを見続けるのだそうです。そうすると偽者を見たときに何か違和感を感じるようになる、と。そういう意味でこれらの外国文学はまさしく「本物」ですので、過去にこの本に掲載されている書籍を読まれてない方はこちらで簡単にそのエッセンスを味わわれては如何でしょうか。ちなみに私は和書では芥川龍之介、洋書ではゲーテ、トルストイ、Aクリスティらのファンです。
PS:ちなみにこの書、続編も刊行されておりまして、そちらは赤版です。