世界戦争犯罪事典

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163585604

作品紹介・あらすじ

世界初!日独の叡知を結集した画期的大著。視点は公平・中立、記述は明解、参考文献も満載。歴史書の面白さを加味した読む事典。

感想・レビュー・書評

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  • 日独同時進行で編纂された戦争記録。ドイツ側がドイツの被害をたくさん盛り込み、逆にアウシュビッツなどを外したというエピソードが興味深い(日本版には日本の著者が著して盛り込んでいる)。我々には馴染みが薄い、敗退するなかでドイツ人が復讐の対象となり被害者になっていく事案もちゃんと盛り込まれており有益。例えば普段は被害者として語られるチェコやポーランドも、ドイツ人を虐待・虐殺していくとか。
    右だろうが左だろうがすべからく平和を追求し続ける意義を再認識。

    序文より
    20世紀は「戦争と虐殺の世紀だった」と言われている。…すでに我々が踏み入っている21世紀が同じ愚行を繰り返すのか、歴史の教訓と知恵を活かして平和と協調の方向へ進むのか、予断を許さない。いずれにせよ、現時点で世界は核兵器を頂点とするハイテク戦争、民族・宗教を軸とする複合紛争、新型の国際テロリズムなどの脅威と向き合い、有効な抑止策を見いだせないまま苦悶している。
    ・・・こうした問題意識を背景に・・・近現代の戦争犯罪群を整理し、記録しようとする意図から本辞典は生まれた。

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著者プロフィール

1932年,山口県生まれ。東京大学法学部卒業。官僚として大蔵省、防衛庁などに勤務の後、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授などを歴任。専門は日本近現代史、軍事史。法学博士。著書に、『日中戦争史』(河出書房新社)、『慰安婦と戦場の性』(新潮社)、『昭和史の軍人たち』(文春学藝ライブラリー)、『南京事件―虐殺の構造』(中公新書)、『昭和史の謎を追う』(文春文庫)、『盧溝橋事件の研究』(東京大学出版会)、『病気の日本近代史―幕末からコロナ禍まで』(小学館新書)、『官僚の研究―日本を創った不滅の集団』(講談社学術文庫)など多数。

「2023年 『明と暗のノモンハン戦史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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