意味がなければスイングはない

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163676005

感想・レビュー・書評

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  • 聴きながら読む、至福の時間でした。音楽の視野が拡がり、読書と音楽で自分自身が拡がる事が出来ました、

  • ゼルキンとルビンシュタインの話が魅力的。二人の音楽性の違いがエピソードをまじえて書かれている。私はどちらかというとゼルキン派。ルビンシュタインの天才性を表す武勇伝な面白いが。
    したがって今日のBGMはブラームスのピアノ協奏曲第2番
    それにしても村上春樹さんは音楽を文章に表すという難しい作業を独特の比喩を用いて巧みに行っている。彼もまた天才である。

  • ・15歳からアルコール中毒、17歳からヘロイン中毒のスタン・ゲッツ。素面で過ごした日々はほとんどなし。ウディ・ハーマン楽団はバンドメンバーの半数がヘロイン中毒。ヘロインによる演奏中の眠気を抑えるためにも薬を服用と、めちゃくちゃである。薬物中毒のミュージシャンの闇の部分も生々しく伝わってきた。

  • 2016年1月24日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「音」。

  • ちょっとマニアック過ぎて読めない。とても残念。

  • スガシカオが気になって読んだ。

  • 幅広いジャンルの曲を村上氏独自の文体で紹介してくれている
    どれも聴きたい気分にさせてくれる好著です

  • この本でなんといっても重要なことはスガシカオ。スガシカオと村上春樹がつながっている。(この本以前から知ってはいたけど。)
    それとウィントンマーサリスの項も興味深い。ある意味かなり厳しく書いてある。

  • 村上春樹さんの音楽評論。ジャズ、クラシックからロック、Jポップまで幅広い。直接的に音楽について批評するというよりも、アーティストの人生や社会背景との村上さんの私的な関わりを中心に描かれています。指揮者の小澤さんとの対談集でもそうでしたが、村上さんの音楽に対する知識は半端ではないし、何よりも音楽に向き合う姿勢が真剣そのもので、本職のアーティストも顔負けなのではないかと。
    音楽がBGM化して久しいけれど、かつて自宅のステレオのスピーカーの前で音楽に正面から向き合った経験のある我々の世代(40代以上?)には、特に響くエッセイだと思います。

  • 今更読みました 笑

    「好きなジャズピアニストは?」
    と聞かれたらわたしは必ず答えるけど、
    どうもあまり華のないシダーウォルトンについて、
    1章使ってたっぷり書いてくれる本なんて
    もうないんだろうなーと思って、
    ガゼン読む気が湧きました。
    シダーのこと、余計に好きになってしまいそう。

    スタンゲッツの憂鬱とか
    マルサリスの退屈さとか
    スガシカオのけだるい日常的世界観

    人のチョイスもだけど、
    音楽の感受性そのものにしても、
    結構村上春樹と趣味が合いそうだなーと思った。

    クラシックには全く疎いので全部は読まなかったけど、
    音楽を聴きながら本を読むことが、
    こんなに楽しかったことはない。

    ほんとにぼやっと感じていた感覚を、
    如実に言語化してくれてる。
    やっぱすごいなあプロは。

    言語化された文章を読むと改めて、
    みずみずしい感覚でCDを聞ける。
    それはとても豊かな体験でした。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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