- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163697703
作品紹介・あらすじ
ふたつの集合の、一見まったく違う要素の相関関係を計算していくことで、直感ではわからなかった意外な事実が浮上してくる。クレジットカードの返済の遅れの回数と、そのひとが車で事故を起こす確率。買い物履歴と離婚率。ぶどうを収穫した年の降雨量と、そのワインがビンテージとなって出荷された時の値段。技術革新が兆単位(テラバイト)のデータの集積を容易にしたいま、「絶対計算」はありとあらゆる事象の計算をしようとしている。最新医学データの集積による治療法の提示、性犯罪者の保釈を認めるべきか否か?どの政策がもっとも有効か?そうした時代に専門家の役割はどうかわるのか?個人の自己防衛の方法は?技術革新が生んだ新しい波「絶対計算」を知らずして、今を語るなかれ。
感想・レビュー・書評
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現代の戦略論
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内容(「BOOK」データベースより)
ふたつの集合の、一見まったく違う要素の相関関係を計算していくことで、直感ではわからなかった意外な事実が浮上してくる。クレジットカードの返済の遅れの回数と、そのひとが車で事故を起こす確率。買い物履歴と離婚率。ぶどうを収穫した年の降雨量と、そのワインがビンテージとなって出荷された時の値段。技術革新が兆単位(テラバイト)のデータの集積を容易にしたいま、「絶対計算」はありとあらゆる事象の計算をしようとしている。最新医学データの集積による治療法の提示、性犯罪者の保釈を認めるべきか否か?どの政策がもっとも有効か?そうした時代に専門家の役割はどうかわるのか?個人の自己防衛の方法は?技術革新が生んだ新しい波「絶対計算」を知らずして、今を語るなかれ。 -
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000162337
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絶対計算
ビッグデータを用いたAI予測の先駆けだろうか、いま思うと。 -
2007年当時にはこんなに楽観的に無作為抽出法に期待していたんだということがややこそばゆい感じ。加えて途上国の方が無作為抽出試験がしやすいなど、欧米知識人に特有のエリート意識にやや辟易とする部分はある。ただ、全体的にはデータ主導の考えをわかりやすく説いている。
自分の目的に対してはちょっと一般的すぎたかも。
「専門家」と「データ主義者」は相反する存在ではなく補完するべきものと言うのはうなづける。
我が国でのデータ活用に対する無意味な縛りにはイライラすることが多いので巻末の翻訳者ノートには大きく賛同したい。しかし、「絶対計算」という訳語はなんともすわりが悪く、最後まで慣れなかった。 -
2007年刊行なのでまだビッグデータという言葉はなかったが,そのはしり. 大量のデータを数学的に統計分析することで,従来人間が経験と感でしかできないと思われていたような意思決定を,人を上回る精度で出来るようになったという話.
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タイトルに惹かれて買ったが読んでいてしんどかった。
あまり興味のない内容だった。 -
10年以上前に出版された書籍だが、現状を考えると示唆に富んだ内容だった。
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定量分析=絶対計算
回帰分析はどの要素がどれくらい効いていて、かつその予測はどの程度正確かを教えてくれる。デジタル化は大量のデータの取り回しを楽にしたので、分析がしやすくなった
回帰分析に必要なデータがないなら無作為抽出された標本を使ってABテストしよう
絶対計算は科学的証拠にもとづいた政策を実施するのにも使える。医療にも。
絶対計算の予測は専門家の予測より正確である証拠が集まっている。人間は自分の見た証拠に過剰な重みづけを与えがちだから間違いやすい。人間の役割は予測から仮説立案に移る
絶対計算の台頭は人間を事務員にしてしまうのでは?→する。でもしょうがないね。
95%信頼区間、標準偏差、「統計的に有意」の意味(差が偶然に生じた確率は5%以内)とかを最低限覚えておこう