うちの犬、知りませんか?

  • 文藝春秋
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163756608

作品紹介・あらすじ

小学校に迷い込んできたやせっぽちの犬と校庭で目があったあの時から、なおこには「ムク」と暮らす予感がありました。目つきも悪く、芸もないけど、食い意地だけは一人前。散歩が大好きで、庭を飛び出しては野原を駆け回っていたムク。10歳の頃からいつもそばにいて、散歩に行ったり、昼寝をしたり、相談ごとを話してみたり。ずっとそこにいてくれる、ってそう思っていたのに……。WEB「コミックエッセイルーム」の好評連載に描き下ろしを加えて単行本化。誰もが一緒に過ごした「家族」を思い出す、ムクとなおこの16年間を描いた、あたたかなストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • ひとつ屋根の下に暮らす家族が、ひとり増えただけで、
    生活と言うものは、劇的に変化するものなんだなぁ~と、改めて思った。

    例えば、その増えた家族の為に自分の時間は削られ、世話を焼かなければならない羽目になったとしても、
    その苦労以上の幸せが何倍も訪れる。

    自分以外の誰かを思って、
    嬉しくなったり
    泣いたりできる日々に感謝したくなった。

  • たかぎなおこさんと愛犬ムクのお話。
    ムクにじ〜っと見つめられた(睨まれた?)10歳のたかぎさん。
    まさに運命の出会い。

    ゴミをあさるし、脱走するし、何回も遊びに来ている友達にも吠えまくるムク。
    お父さんの帰宅は熱烈大歓迎なのにたかぎさんには素っ気なかったり‥。
    でも慣れない東京での一人暮らしで恋しく思うのはいつもムクのこと。

    可愛いなぁ‥。
    切ないなぁ…。
    こんな本を読んでしまったら犬を飼えなくなるよ。

    ムクと過ごした16年間は、小学生からイラストレーターとして仕事をするまでのたかぎさんの基礎を作った日々だったはず。
    今まで読んだ作品もムクがいなければ生まれなかったのかもしれないな‥なんて考えると不思議な気持ちになる。
    たかぎさんの本から元気をもらってる読者の1人として、ムクにありがとうと伝えたい。

  • 図書館で見かけて読了。
    コミックエッセイなのですが、ページ数のわりに意外と読み応えがあり、借りて読みました。

    意外にも、初のたかぎなおこさんの作品となりました。
    雑誌やブクログさんでよくお見かけしているので、なんとなく読んだことがある気になっておりました。

    さて、内容は初めて飼った雑種メスのムクとたかぎさんとの物語。目つきの悪さにメスと気づいたのは結構後のほうでした。気づいたときは、びっくりした。

    最後のほうで、ムクが年をとった時に、たかぎさんがいった、「くたっとした、やせてホネホネしたさわり心地。老犬には老犬のよさがある」この言葉にとても共感を感じました。私は猫派ですが、たかぎさん本当に犬が好きなんだなと思って感動しました。

    スイカが好きだったムクちゃん。好きなものがあるとそれだけで生きながらえると、よく聞きます。犬や猫にも個性や好みがある。とっても大事なことだと改めて感じました。

    そして、意外と好感度大のおとうさん。
    老犬となったムクちゃんのために、おたかいパンを買い込んで、たかぎさんがつまみ食いすると注意。。そうとうムクちゃんに入れ込んでいると感じました。
    今回はムクちゃんとたかぎさんの関係が中心でちょこちょことしか出てきませんでしたが、
    ムクちゃんとお父さんの間にも相当の物語があるのでは・・・と、かんぐりながら読んでしまいました。
    たかぎさんのご家族のお話もなんだか面白そうだなと思いました。ほかの作品にはもっとでてくるのでしょうか。やはり最後のムクちゃんとの別れの話は悲しいですが、とても楽しく読ませていただきました。

  • たかぎなおこさんとムクとの出会いからお別れまで。
    ムクはミックス犬で、家族以外はすごく吠えるし、
    愛想もないし、ときどき野生の血が騒ぎだして脱走したりするし。多分、たまたま通りかかって吠えられたら、厄介だなと思ってしまうと思う。
    たかぎさん一家には、愛情を注がれていて、ムクもその一員として生活していて、温かい家庭であることが分かる。
    私は特にお父さんが大好き。ムクも当然お父さん大好きで。ワイルドにムクとお散歩。ムクのパンご飯にお金を惜しまない。こんなお父さんのいるたかぎさん、うらやましい。

  • 大好きなたかぎなおこさんの
    子供時代飼っていた犬の話。

    犬がメインなんだけど、
    昭和の時代を感じさせる面白さ。
    あーあったあった!というエピソードが満載。
    交換日記もやったし、
    ゴム跳びもやった。
    少女漫画雑誌も買いに走った。
    懐かしくてクスっと笑えて
    切なさも。
    何度読んでも飽きません。

  • たかぎさんの本はどれも好きですが、これもよかった。ムクがだんだん年老いていく姿が切ないんだけど、家族と一緒に過ごした16年があたたかくつづられていて、読んだあとじんわり胸に残ります。犬は飼ったことないけれど、お別れのシーンでは泣いてしまいました。

  • 浮き草デイズ1と2を読了なので、この本を読むと、あの時にはこんなことがあったんだーとつなげて楽しむことがてきた。たかぎさんのご両親はなんだかんだといいつつもムクを受け入れて、気持ちがおおらかなんだなーと感じた。

  • ムクの行動がすごくおもしろい‼
    犬飼いたい‼

  • めちゃくちゃよかった
    たかぎなおこさんのこども時代の話で
    ムクとお父さんの散歩とか
    スイカが好きとか
    むかしは今と違っていろんなご飯あげてたのを
    思い出すような昭和な話

    ムクが自由なとこがとてもよかった

  • 迷い犬だったムクとの16年の生活を描いたコミック・エッセイです。

    あとがきにあるように、現在では褒められた犬との接し方ですが、筆者初めご両親の愛情を十分に感じることができるものでした。

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著者プロフィール

たかぎ なおこ:1974年、三重県生まれ。イラストレーター。おもな著書に『150cmライフ。』『ひとりぐらしも5年め』『愛しのローカルごはん旅』『マラソン1年生』『海外マラソンRunRun旅』『ひとりぐらしも何年め?』『(お互い40代婚』(KADOKAWA)『浮草デイズ』『はらぺこ万歳! 』(文藝春秋)、『ひとり暮らしな日々』(主婦と生活社)、『へなちょこ手作り生活』(白泉社)など多数。

「2023年 『おかあさんライフ。 今日も快走!ママチャリ編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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