生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163756707

感想・レビュー・書評

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  • 教養って言葉を使わずに教養を伝える一冊と思いました。

    動的平衡を読んでからファンの福岡伸一さん。ともすれば難解さの上塗りで一般人を置いてきぼりにしがちな話題を分かりやすく書かれる方とは思っていたが、この一冊はそれが詰まりに詰まった本です。

  • 2021/08/23
    大阪城の下水、言葉における文脈の大切さ、日本語での一人称、生物の死は利他的行為、外部に作り出した文明と内部に育ててきた文化…短いエッセイの中に頷いたり、なるほどと思ったりすることが沢山。
    様々な話題を読み進めた後で本のタイトルを見てまた納得。

  • 404

  • 著者のファンなので、こういう短編というか日記やメモっぽい本もまた違った味があってよかった。
    この本から読んだ人はつまらないとおもっちゃいそうだけど。

  • 週刊文春に掲載されていた生物学者・福岡先生のコラムをまとめた書籍の第2弾。
    『ルリボシカミキリの青』が第1弾。

    たんぱく質やアミノ酸や大腸菌や遺伝子や蜂のことを、先生の面白おかしいエピソードと合わせて教えてくれる。
    先生が好きな画家・フェルメールや先生が感銘を受けた本のことを、先生の思い出と合わせて話してくれる。
    まったく堅苦しくなく専門的な話に触れられるので、福岡先生の本は大好きなのです。
    特にこのコラム集2冊はオススメです。

  • らせん階段で綺麗に締まった ズドン(*´□`σ)σ

  • 福岡ハカセのエッセイ集だが、諧謔的な論旨が気持ちよく頭に入ってくる.専門外でも豊富は知識を持っていらっしゃる.素晴らしい!

  • 色々かなり勉強になった
    遺伝子的なのが多かったかな

  • 123

  • また読んでしまった福岡氏。いつも同じだよな~と思いつつ、つい。
    文芸春秋の連載コラムをまとめたもののようだ。

    読み始めて、お、今回はとことんエッセイか?と思ったが、やっぱり科学目線、科学読み物風なのは相変わらず。
    連載コラムなので単行本のページ数にして約3ページずつとごくごく短いのに、そのなかにぐっと読者をひきつけるエッセンスが、巧みな文章で見事にまとめあげられているのはさすがだ。特に「Dark Side Of The Moon」は秀逸。つくづく、文章のうまい人だと思う。
    知的好奇心がくすぐられ、著者の本を読んで他の関連本に手を出してしまうことがままあるが、今回もまた同様。またここから新しい本との出会いが期待できそう。

    他の本で読んだことのある、コレラ菌を発見した、疫学の祖といわれるジョン・スノー、ノボシビルスクでのキツネの飼いならしの実験、ヘンリエッタ・ラックスという女性のガン細胞から培養された不死細胞ヒーラについて(たぶん)などの記述もあり、自分が他で知った事柄をこんなふうに取り上げられると、あ、あの話じゃない??なんて嬉しくなってしまう単純な私です。

    きっと次に出る本もまた読んじゃうんだろうなあ。

    どうでもいいことです。
    小学生のころ初めて海外のSF作品に出会い、SFというジャンルを知り、興奮して読み漁ったという福岡氏、「自分のイニシャルが誇らしかった」…?…!あ、ほんとだ。なるほど。ちょっと笑った。
    著者翻訳の「すばらしい人間部品産業」面白く読んだが、改訂版というのは知っていたけど、その改訂前のものが著者初の出版作品だったとはね。

著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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