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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163760308
作品紹介・あらすじ
彼が本を並べると、本棚が輝き始める!
病院、美容室、デパート、ブティック。多様な業種から選書の依頼が殺到する日本唯一のブックディレクター。活動のすべてを徹底取材!
感想・レビュー・書評
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読みたい時と読める時がなかなか一致しない本というのはあるもので、本書もそのひとつ。
今回ようやく入手できた。読めて良かった。これは良い本だった。
何が良いかというと、本好きが増えるかもという希望があること。
もうひとつは、本書の方向性が出版不況の突破口になりそうな気がするから。
幅充孝(はばよしたか)さんのお仕事ルポルタージュ。
ご存じの方も多いかもしれないが、幅さんのお仕事はブック・ディレクター。
本の編集ではなく、「本棚の編集」をすること。
「青山ブックセンター」から編集プロダクション「ジェイ・アイ」を経て2005年に選書集団「BACH」を設立。きっかけは26歳の時にてがけた六本木ヒルズTSUTAYA のプロデュースだという。
今では当たり前のオシャレなTSUTAYAのはしりだ。
注文が引きも切らないという本棚の出来栄えは、本書の中にいくつも掲載された画像で確認することが出来る。ある種アートな本棚と言えるだろう。
しかし見栄えの良い本を格好よく並べたわけではない。
まず時間をかけて依頼主が求めるものを徹底的に聞き取る。
次に「読んでもらう人」のイメージをつくる。
年齢・性格・ライフスタイル・仕事等々。
その人物が関心を持ちそうなこと、大切にしていることにつながる本を選び抜く。
出来上がるのは、時に驚くほど新鮮な組み合わせだ。
経験プラス感性の賜物なのだろうか。
幅さんの読書量は年間ほぼ300冊ほど。国内だけでなく海外でも買い付けるという。
高尚なものの隣にあえてベタな本を置くというやり方も、引き出しの多さゆえだろう。
東山魁夷の『北欧紀行 古き町にて』とムーミンを並べる。
アートブックの横に『あしたのジョー』を並べる。
カジュアルな俗っぽさと、若干背伸びする本との混在。
思えば私たちが本屋さんに出向くのは、このような偶然の出会いをどこかで求めているからではないか。すぐ読める・分かる本ではなく、後からじっくりと効いてくる本。
知る人も少ないかもしれない。でも自分の内側に眠っていたものを呼び覚ます本。
ちょっと面白いのは、どの本棚編集でも必ず置く「キー本」のひとつが「百年の孤独」だという点。これがマルチに使える本だとは考えもしなかった。
病院で、美容室で、レストランで、大学で、デパートで、空港で、ブックカフェで。。
美術館のキュレーションのように幅さんの本棚はメッセージをはなつ。
人が集う場所に本を置く。本が人を招く。本を読まない人も思わず手を伸ばす。そんな本棚。
下は、印象に残った幅さんの言葉だ。
「売り上げを伸ばすよりも、本って悪くないよね、という人が毎年1%ずつ増える状況を30年間つくり続ける、そんな小さな会社が理想的です」
読書人口が底上げされて、今よりももっと様々な世代の様々な意見が飛び交う読書になったら、どんなに楽しいことだろう。
幅さんのお仕事のになう未来は重いようでいて明るい。
ところで今日、ようやく「リアル」の15巻を蔦屋で買った。
幅さんだったら隣にどんな本を置いたろうか。
あれこれ想像しだすと楽しくて止まらなくなる。 -
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nejidonさん
お金の話になると溜息しか出ない。
先生自体を今の倍に増やしても良いくらいなのに。
子ども達を大切思わない国ですから、、、nejidonさん
お金の話になると溜息しか出ない。
先生自体を今の倍に増やしても良いくらいなのに。
子ども達を大切思わない国ですから、、、2020/12/19 -
猫丸さん。
溜息、まさに私もです。
予算の使い道の優先順位を間違えてますからね。
フランスの「読書教育」を知ってから、もう自国のあり様...猫丸さん。
溜息、まさに私もです。
予算の使い道の優先順位を間違えてますからね。
フランスの「読書教育」を知ってから、もう自国のあり様が情けなくて。
ケストナーかチャペックだったら、思い切り叱ってますよ。
教師の人数も先細りで心もとないですし、まことに不安です。2020/12/19 -
nejidonさん
ご自身が居なくなる時のコトは知らない。と思っている節がある、年寄政治家は消えて欲しい。。。過激猫でした。nejidonさん
ご自身が居なくなる時のコトは知らない。と思っている節がある、年寄政治家は消えて欲しい。。。過激猫でした。2020/12/19
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ブックディレクターの幅允孝さんについて書かれた本。
2008年に放送された情熱大陸で幅さんの存在を知り、本屋の平積みで型にとらわれない本の置き方を提案していたり、銀行のロビーやデパート等の「ないはずの場所」に本棚を作り選書しているとこをが紹介されていて、「ブックディレクター」という仕事に夢を感じたものだった。
本屋で本の陳列を眺めるのが楽しくなる一冊。 -
素敵なお仕事。
書店員でもなく、作家でも編集者でもない。
毎日毎日国内で200冊という本が新しく発売されている中で どの本と出会うか。
ものすごく知識が豊富で、ご自身も海外などで色々な体験もされている幅さん。
こんな才能の豊かな人と一緒に仕事をしてみたい。
「本好きというだけではだめで、他人の「読み」を承認する余白の部分。この距離感というものが本棚の編集という仕事の1つのポイントのようだ。」
プロデュースされたブックカフェに行ってみたい。 -
ブックディレクターとしてご活躍されている幅充孝さんがこれまで手掛けてきた仕事を紹介する1冊。
以前、幅さんが書かれた『幅書店の88冊』(マガジンハウス)を読んだときに、ジャンルに縛られない本への目に驚かされました。
どのように本を見る目を養ってこられたのかが、本書で紹介された幅さんの生い立ちからわかります。
そして、その膨大な本の知識から生み出される本棚は、既存の書店のイメージを変える意外性に満ちていて、見る人の好奇心を刺激せずにはいられないようです。
ひらめきを誘発する本棚と言ってもいいのかもしれません。
図書館では本の並びは分類記号に縛られていますが、幅さんのような自由な本の薦め方が図書館でもできないものか…と考えさせられます。
「他者との関係の中で自分を考える」という幅さんの価値観が、隣り合った本同士が火花を散らし、うれしい驚きが生まれる原動力になっているのでしょう。 -
本との出会いは恋に似た高揚感がある。「この一冊」に出会って手に取る瞬間の胸の高鳴り。
ましてやその棚全てがそうだとしたら。
ブックディレクター幅允孝の仕事。
本屋のみならず、病院、美容室、銀行、大学内のカフェ…様々な空間に、クライアントの求める「本棚」をプロデュースする。
哲学書の隣に漫画を置いたり、カニバリズムのコーナーに『アンパンマン』の絵本を置くセンス。
ドキリとして、ニヤリとなるそんな本棚を生み出している。
新宿三丁目「Brooklyn Parlor」、「SHIBYA PUBLISHING & BOOK SELLERS」、「代官山蔦屋書店」、青山「CIBONE」。
自分が好きな空間に全て幅が関わっていたことを知った。
戦後から高度経済成長期、人は皆「より良いもの」を目指して生きてきた。
しかし今の世の中「上」という一点を目指すのでなく、自分にとって快いか、面白いものかが問われる「等価」という横の広がりを求めている。
その中で企業やショップがブランドや企業の在り方に対し、今までとは違う付加価値を形にしようとして幅に本棚を依頼する。
人が本屋に行かないなら、人の集まる場所に本を置けばいい。
本を通して「場」が生まれる。
本の重さや手触り。世の中が変わるに連れ、人と本との関わりもまた形を変えていくが、本が伝えるメッセージは変わらないはず。
『本を好きになる人が1%増えるよう30年続ける』限り、幅の仕事はなくならず、そしてまた本という形態もなくならないはずだ。 -
書店で、膨大な数の書籍や雑誌から自分のお気に入りを見つけるのは楽しい。ただ、特に大型書店などでそのあまりの多さに辟易し、ついついamazonなどで知っている本を検索し、クリック1つで簡単に購入してしまうようになってしまっているのも事実。
この本は、“ブックディレクター”としてブックカフェのみならず様々な場所に書棚を作り、「お気に入りを見つける作業」の楽しさを提供し続けている幅允孝氏の、日ごろの活動を描いたものである。
新しい本との出会いを「幸福な事故」と表現する彼の言葉が、特に印象に残った。その出会いのために、書籍に関する膨大な知識を引っ張り出し、組み合わせ、その場所に応じた書棚を作っていく。
本にはまだまだ可能性があると再確認できたし、漠然とではあるけれど、いつか自分もこういう「人と本とをつなぐ仕事」に関われたらなと感じた。 -
以前、ある分野にとても詳しい書店員の同僚と話していて、
「ワタシには本好き・読書好きの人達に好まれるような書店やブックカフェは作れないのだろうな」と心底がっかりしたことがある。
ベストセラーが好きで、著名人の本が好きで、コミックが好きで、広く浅く大衆が好む本の動向を掴むことを得意としていると、
「通」な本にはどうしても疎くなってしまう。
その上どちらかというと古書より新刊本を好んでいるので尚更だ。
同僚は一人で「通」好みの棚が作れるかもしれないが、
ワタシはどうやったって老若男女が広く使うタイプの大衆的な書店で、個性のない棚作りしかできないのだ。
幅さんは、決して広く浅くはないけれど、特定の分野に特化しすぎるわけでもなく、「広く深く」棚をつくる人だ。
幅さんのように、なんておこがましいけれども目指すのなら幅さんのような「本を扱う人」になりたいなぁ。
そう思うと自分の書店員人生?も悪いものじゃなかったのかな、と思えた。 -
面白い。美容室や病院、大学、銀行、本屋でないところに、本が置いてあることが多くなった。そういう場所の本棚を作っている仕事をする幅允孝さんの話。
本と人の「幸福な事故」を誘発する仕事。
最近、司書の勉強をしていて、本のことについて以前より考えるようになった。
体系的に本を分類して、必要な情報を引き出せるようなシステムを作る図書館司書も大切。でも、分類に縛られず、より自由に想像力を働かして実際どんな人が、その本棚を使うのか考え、偶然出会う本から夢をふくらませることができる場所を作ることが、いま必要とされてい
るのかな。
少しコミュニティデザインの山崎亮さんを思い出した。山崎さんは地域の人と人をつなげる場所。幅さんは知識と人をつなげる場所かな。
あと、本だけは好きなだけ買っていいよと言える親になりたいな。 -
僕には2歳になる息子がいて、
将来その息子に自分の蔵書をプレゼントしようと
考えている。本棚ごと、あげるよと。
で、どうせだったらテーマを分けて、
読むに相応しい年齢に分けてにしようかと考えている。
タランティーノの映画に詳しい中学生がいてもいいよなーとか、
宇宙兄弟とロケットボーイズを同じ頃に読んでほしいなーとか。
本書を読みながら、そうそうやりたいのこれなんだよと
ひとりごちる。
みんなみんな、自分の本棚にそういう意識で付き合ったら、
本棚との付き合い方、
もっと言うと本との付き合い方も変わるだろうなぁと思った。
本棚を意識してプロデュースする。それだけで
次に手にする本も決まってくるのではないだろうか?
もっと言うと、より自分の個性が反映された本棚に
なるんだろうなーと、思わせてくれた1冊でした。 -
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ブックディレクター幅允孝さんの今までの仕事をノンフィクションライターの方が周辺取材などをした一冊。
本人の声や、関係各位の声も詰まっており、ブックディレクターや幅さんの仕事や考えが濃密にわかる一冊であった。
色々な場所をどうやって、本をセレクトしたなど詳細に書いているので、ブックディレクターという仕事に興味がある人は絶対読んだほうがいい一冊である。 -
BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“コンクラーベ”で登場。
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/49.html
代官山蔦屋書店 三條陽平さんが佐藤江梨子さんにプレゼンした1冊。
『日本で初めてブックディレクターという仕事を作った幅さんにせまった本なんですけれども、最近は街の本屋さんもどんどん減っていって、出版不況なんて言われ続けてるんですけれども、人が本屋に来ないなら、人がいるところに本を持っていけばいいとう風におっしゃっていまして、そこで人が本と出会う機会を作り続けているんですけれども、そういったブックディレクションの幅さんの全てを知ることが出来る本となっています。』(代官山蔦屋書店 三條陽平さん)
残念ながら、結果は惜敗!佐藤江梨子さんの今読みたい本には選ばれませんでした。。
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/ -
幅氏の作る本棚のようなものを私もお店で作りたい
正剛による実験的本棚との比較もあった -
いろいろなヒントがある。
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幅允孝さん。ブックディレクターと言われても、
どんな職業なのかわからなかったのですが、
本棚に並べる本を選び、美しく見せる人だそうです。
本屋さんはもちろん、美容院やオフィス、雑貨屋さんなど
様々なお店を手がけていらっしゃいます。
この本はその幅さんを取材した著者の方が書いた本です。
なので、幅さん本人の言葉ではありません。
幅さんが手がけた本棚の依頼人や幅さんの仕事仲間など様々な人に話を聞いた上で
書かれているので幅さんの仕事ぶり、というか人柄もよくわかります。
ただ難点は書かれている意見は幅さんの意見なのか、話を聞いた他の人の意見なのか、著者本人の意見なのか、がわかりづらいところ。
それでも、幅さんがかっこいいのでどんどん本を読んでしまいます。
今、本屋さんの本棚はすべてジャンルごとに並べられています。
マンガと文庫と単行本や図鑑が同じ棚に並んでいることはあまりありませんが、
幅さんはそういうのを取っ払ってテーマを決めて並べるそうです。
それによってテーマは掘り下げられて、棚を見た人が新しい本と出会える。
なんか、いいなと思います。
自分の部屋の本棚もジャンルごとになっているから、
もう少し違う並べ方にしようかなと考えてしまいました。 -
単体でしかないものを繋げて時空を創る仕事。
本の声を聴く。
ただ並べるのではなく一つの世界を創る。そして本と人との出会いの架け橋になる。
本を扱う者として、今の自分に足りないこと、忘れてたこと、未来のあるべき自分像を描けた、今読めて本当に良かった一冊。 -
仕事の参考にしようと思って、久々に買って読んだ本。
日本で唯一ブックディレクターという「その場に合った本を選び、本棚を作る」という仕事をしている幅允孝さんについてと彼の仕事について書かれています。美容院、病院、美術館など様々な場で彼がどんなことを考え本棚を作って来たのかが知れて、面白かったです。
ただ一点引っかかったのは彼の大学時代の恩師が言った「彼ら(=図書館司書)の仕事は、膨大な書物の中から、何を提供するかという検索システムを作ることです」 と言った箇所。(全体としては"キュレーション"について語っている)
検索システムを作るのはどちらかというとシステム開発会社であって、司書がするのはせいぜい利用者が利用しやすいように件名目録を取ることぐらいだと思うんだけど。
大学や専門図書館は知らないけど、公共図書館や学校図書館では"キュレーション"能力も無いとやっていけないと思う。少なくとも私はそう感じる。 -
めちゃくちゃ面白かったです!!!
本を通じて、企業イメージを高めたり顧客の生活を豊かにするなんて、素敵なお仕事だなあと。
書店が減る中でも本を置く空間は増えているって面白い。
確かに、ブックカフェ、ブックホテルなども増えましたし「置いてあるだけで知的でおしゃれ」を演出するものでもありますよね。蔦屋書店とか最たる物かも。
「なんかおしゃれ、楽しそう」から入って、本に手を伸ばして世界が広がっていくって最高だと思います。
本の持つ力というか、人によい影響を与えるパワーを感じました。幅さんはそれを最大限に活かせる知識量と、クライアントの立場に立てる共感力があるからこそご活躍されてる訳ですね。 -
配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/304725
著者プロフィール
高瀬毅の作品
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感想 :

まぁ泣き顔と言うか涙目は、花粉症でと誤魔化しますが、笑いは止められず完全に不審者でした。。。
お話し始める前に宣言され...
まぁ泣き顔と言うか涙目は、花粉症でと誤魔化しますが、笑いは止められず完全に不審者でした。。。
お話し始める前に宣言されては?
涙が見えても、気にしないように。。。
その通りですね!
どうして今まで気が付かなかったんでしょう?
泣いちゃうかもしれないけど、ごめんなさいね。気にしないで本の...
その通りですね!
どうして今まで気が付かなかったんでしょう?
泣いちゃうかもしれないけど、ごめんなさいね。気にしないで本の方を見ててね。
今度からそう言います!
ああー、すっきりしました!!!
何より直さなくてもいいのが嬉しいです(笑)
講師の方も、そう思ってらしたのかも、、、
講師の方も、そう思ってらしたのかも、、、