池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163766409

作品紹介・あらすじ

「円高・円安」や「反日」など、身近なナゾが現代史から解けます!東西冷戦後の激動の世界史、知ったかぶりで冷や汗かきませんか? ビジネス、投資にも必須、グローバル化時代の真の教科書です。【目次】はじめに 冷戦がわかると「この世界のかたち」が見える1 東西冷戦 世界はなぜ2つに分かれたのか2 台湾と中国 対立しても尖閣で一致するわけ3 ソ連崩壊 社会主義の理想が「怖い国」になるまで4 北朝鮮 なぜ核で「一発逆転」狙うのか5 中東 日本にも飛び火? イスラエルやシリアの紛争6 キューバ危機 世界が核戦争寸前になった瞬間7 ベトナム戦争 アメリカ最大最悪のトラウマ8 カンボジア 大虐殺「ポル・ポト」という謎9 天安門事件 「反日」の原点を知っておこう10 中国 「経済成長」の代償を支払う日11 通貨 お金が「商品」になった12 エネルギー 石油を「武器」にした人々13 EU 「ひとつのヨーロッパ」という夢と挫折14 9・11 世界はテロから何を学べる?

感想・レビュー・書評

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  • いかに自分が世界史を「暗記」だけでやり過ごしてきたかを痛感しました。
    名前は知ってる、なんとなく背景も記憶してる、けれど内容が全く残ってない。いやー、恥ずかしい限りです。
    気になったことは今になってちょっと調べたりしている程度でしたが、分かり易く流れを教えてもらえたので良い勉強になったかなと思います。とはいえ触りも触りなんでしょうけれども…。
    沢山の積み重ねの上に今がある、だからこそ過去に学び進んで行かなくちゃいけないんだなあ。

    911の記憶は今でも鮮明に覚えてます。現実感がなさすぎて、ただ呆然とテレビ画面を見ていました。
    この先一体どうなっちゃうんだろう、という不安だけがずーっとあったんですけど、それでも当たり前に生活をしていると関連ニュースに慣れてきてしまって、次第に何かを感じることすら麻痺してしまったように思います。
    一つ一つをきちんと見極めながら、知ることを怠らず生きていきたいですね。

  • 今、だからこそ。2013年時点では前に進んでいる世界が何故かきな臭い方向に向かっている。何故か。20世紀の血塗られた現代史を我々は繰り返してはいけない。いけないのに。

  • この本を読むと、日本含めた今の世界の在り方が、第二次世界大戦を経た冷戦構造に端を発しているのがすごく良くわかる。

    日本の在り方なんて、完全にアメリカ都合で作り上げられてるんだなって改めて。自衛隊が宙ぶらりんな軍隊(軍隊ではないとされる軍隊)な理由も理解できた。
    中国と台湾の関係も謎だったけど腑に落ちた。
    朝鮮半島事情も。中東事情も。

    2013年発行てことで、今状況は変わってきているけど、背景について少しでも知ってると現状分析も変わってくる。
    学校でやる世界史はこういうのを重点的に教えてほしかったなあ。

    そして国同士であれ、国内であれ政治は、誰かの欲望があって、それを正当化する建前と本音があるよね。
    冷静にそれらを見極めるためにも色んなことを知らなきゃいけない。

  • 知ってて当たり前として特に教えてもらうこともできず、知らないと世間知らずのレッテルを貼られるような事柄を、コンパクトにわかりやすくまとめられてる本です。
    恥ずかしながら、オバマ大統領のYes, we can.が何をもって言われてたのか知らなかったので、本書を読んでハラオチ状態でした。

    ただ、大学の講義ということで90分の中でまとめられたというだけあって、個々の内容は要点は抑えてるけど薄いですね。
    忙しい人にはさらっと要点を掴めるので良いと思います。

  • 大学の一般教養科目を書籍化したものなのかな。現代史概論であって、決して知識が深まるというような内容ではないのは注意。

  • Audibleにて。

  • 池上シリーズ 国際情勢の基礎知識についてわかりやすく書いてある

  • 池上彰さんは、他の本と同様、分かりやすい。
    自分は、小学生の時に、週刊子どもニュースを見ていました。

    学校の歴史の授業は、つまらないし、暗記だけすれば良いと思っていたけど、本書を読むと歴史を知る大切さが分かります。
    経済、宗教が深く結びついている。当然のことだけど、ここまで視野を持って考えることは難しい。

    ベトナム戦争、朝鮮戦争、中東戦争等、学校の授業では最後の方に駆け足でやる内容、初めて知ることばかりでした。直接的に関係なく見えても、アメリカ・ソ連の対立が前提にあることを考えれば良い、ということも分かりました。

  • 2021年8月25日読了。池上彰による現代史の解説、例によって非常にわかりやすい。現代史は新たな学説・調査により変化するし(古代史も同じだが)、政治的事情により教えづらい点もあり学校の授業で重視されない、というのは学校側の事情からするとそのとおりだろう…受験に必要なわけでもないし。ただ、現代社会・世界で生きていくためにはこの理解は欠かせないし、現代史の理解有無で仕事・人生に影響がありうるという点で、数学や国語、英語に劣らない重要性があるものなのかもしれないな…。国家レベルで同じ愚行を繰り返すアメリカや欧州諸国、中国には呆れるより他ないが、日本も全く同じだな…。人間も国家も、染み付いた性格・行動様式を変えることは難しいということなのだな。

  • 高校世界史の授業では、戦後の現代史は深く教えることは少ない。
    残りの授業時数が少ないことや、入試で問われることが比較的少ない、ということがその理由であると考えられる。

    私自身も本書で改めて「現代史」を学び直したが、思い出したことや、初めて知ったこともあった。

    「過去を知り、未来を考える」ために歴史を学ぶのだ、という池上氏のメッセージも多々見受けられた。また忘れた頃に読み返していきたい1冊である。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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