真夏の方程式

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163805801

感想・レビュー・書評

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  • テレビ、映画のイメージがあるので、想像しながらスラスラと読めました。
    ストーリー性はまずまずでしたが、以前の「容疑者Xの献身」が良くできすぎていたので、それほどの感動はありませんでした。
    それにしても湯川博士(映画・ドラマでは福山雅治が演じている)がかっこいい。
    あのくどさがとてもいい。。
    あんな風になりたいなぁ と思いながら読みました。

  • ミステリーとしても面白いけれど、人間ドラマ的な要素も強く、読み応えがあった。
    複雑に絡んだ人間関係が原因で殺人が起きてしまうが、そこに彼を関わらせるという発想がすごい。

  • 湯川先生のガリレオシリーズ6作目。「真夏の方程式」
    今回は少し雰囲気が違っています。

     難しい物理を捏ねまわし、実験による立証を元に、論理的に謎を解くのが「ガリレオシリーズ」なのですが、
    今回は物理と言うより推理。湯川シリーズより、加賀恭一郎シリーズに近い感じです。


    今回、警視庁の草薙と内海は事件現場に居ません。現場に来ることもない。
    湯川の推理を聞きこみにて確認していくスタイル。


    湯川のみ現地に居ます。
    「これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは。」と言うコピーです。
    物理学者だからこそ気が付いた不審点。それをキッカケに16年前の事件まで遡ります。


    読了感というか、物語の閉じ方も加賀さんっぽい。


    とは言え、「ガリレオ」でコレも有りと思わるから不思議です。おもしろい。


    読み終わって、「玻璃ヶ浦」と言う地名を調べたら実在しなかった。残念です。
    そして、6月に映画が公開されるらしい・・・

    さんざんドラマでやってるので、
    あえて、この「真夏の方程式」を映画化すると言うのも納得できます。

  • 夏休みを叔母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れた湯川も恭平と電車で出会い、与えられたホテルをキャンセルして、その宿へ泊まる。

    湯川さんが恭平くんと対等に関わって、夏休みの宿題を手伝ったり、科学の面白さを伝えたりする。教えることがいちいち正論で気持ちがいいし、恭平くんのことを「小さな助手」って呼んでいるのが微笑ましい。

    成実さんのことでドロドロして、そこに恭平くんを巻き込まないでって思うところもあった。

    いっぱい勉強して答えが分かったらどう思うのかな、って考えさせられた。

  • 予約本、待ちに待ったガリレオシリーズ第6弾の1冊。
    6月29日に映画公開される前に読めて良かった。
    玻璃ヶ浦の美しい海の景色が見たいな~と思った。が、読み始めて直ぐに居酒屋前で暗い海をじっと見ていた節子の姿が、最後まで気にかかっていたが後半にそうだったのか!と理解できた。
    でも、子供が絡んでくるだけに結論がしっくりこなくこれで良かったのだろうか?と只々疑問と切なさとが残った。
    映画を観たら感じ方は、変わるのだろうか?

    • アセロラさん
      こんにちは。ガリレオシリーズ、続いてるんですね。
      今日ドラマ化のニュースを見ました。相方は、柴咲コウから吉高由里子に代わるそうです。
      こんにちは。ガリレオシリーズ、続いてるんですね。
      今日ドラマ化のニュースを見ました。相方は、柴咲コウから吉高由里子に代わるそうです。
      2013/01/24
    • happykyoさん
      アセロラさんへ
      ありがとう!そのようですね!
      次回(4月)月9からですね♪
      『ガリレオの苦悩』『聖女の救済』『虚像の道化師 ガリレオ7...
      アセロラさんへ
      ありがとう!そのようですね!
      次回(4月)月9からですね♪
      『ガリレオの苦悩』『聖女の救済』『虚像の道化師 ガリレオ7』『禁断の魔術 ガリレオ8』8弾しか読了してないですー。早く手にしたいです。楽しみですね!
      2013/01/25
  • ガリレオシリーズじゃない東野作品を読みたかったつもりだったんだけど、ガリレオシリーズでした。
    湯川博士の登場シーンは喋り方も含めて、どうしても福山雅治イメージで浮かんでしまうのだけど、そのお陰で脳内でイメージ再生がしやすかったりもしますね。

  • 最後の方、ページが少なくなってきたけど、
    ここまで話を広げておいてどう収拾するのよ!?
    と気になりながら読み進めましたが、
    はぁ、こういう終わり方ですか・・・

    散々ひっぱっておいて、
    最後の50ページ程度で一気に種明かし。
    「やば、連載期間が足りなくなってきた。
    とりあえず撤収!!」
    て感じなんですかねぇ。
    ちょっと雑な感じがします。

    それにしても自分の娘を守るために
    甥っ子に片棒担がせるなんて。
    どこまで卑劣なんだ。
    加賀シリーズのほうが、
    読後感がスッキリしていてよいかも。

  • 結末はこれでいいのか?何かモヤモヤが消えない。これで恭平を守ったことになるのかな。本人がすべて気付いているのに。沢村の行動も謎だ。手伝った事で成美が感謝して靡くと思ったのか。これで振られたら絶対ストーカーになるタイプだな。

  • …それにしても、読後感…悪し。

    「容疑者…」の時には、
    たぶん…(湯川が)気に入っているだろう
    少ない(?)友人の一人が関わった事件であっても
    結果的に…容赦なく『真実』を曝した湯川が
    今回は、妙な温情のかけ方をしたのが・・・

    納得いかないなぁ。

    …それとも、
    前回の事件の痛み…があったから、
    今回の流れになったのか?

    …もし、そうだとしても、
    殺されてしまった元刑事の「塚原さん」が
    あまりにも、可哀相だよ。

    詳細は、 ⇒ http://tschuss12.jugem.jp/?eid=428

  • 容疑者Xの二番煎じ的な・・・。

    映画には向きそうな演出いっぱいだけど、事件は本当に普通。東野圭吾読みすぎたからかな。
    ど真ん中王道ミステリー。
    逆に映画のほうが見ごたえあるかも。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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