ホテル・コンシェルジュ

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163819600

感想・レビュー・書評

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  • 軽く読めた。いろんな人のトラブル解決の方が良かった。

  • エグゼクティブスイートにおばさんのお金で住む清長さん羨ましすぎる。

    スムーズに読めて面白かったです。

  • どんな相談でも解決に導いてくれる、ホテルコンシェルジュ。

    コンシェルジュの九鬼さんとフロントの坂名。
    ホテルに長期滞在しているお金持ちのお坊ちゃんで、
    大学留年生の桜小路清長。

    清長の伯母さんの親戚が持っている謎めいた仏像の正体。
    バーのマスターの家族との再会と、共産主義故の革命。
    美容外科クリニックの社員の行方。
    坂名の祖父の秘密。
    桜小路家のおじいさんの趣味の
    鉄道ジオラマと、フランス人形の戦前戦後問題。

    前にドラマでやってたのと同じかと思いきや、別物みたい)^o^(

  • 今ドラマでやってる「ホテルコンシェルジュ」と関係なかったし。それはそれでいいけど。「ホテルポラリス京都」を舞台にし、大学卒業のためにホテルに長期滞在している桜小路清長が持ち込んでくるホテルと全く関係のない事件を、コンシェルジュ九鬼と新人坂名が解決する話。清長の伯母である「歩く圧政」あき子が事件をドタバタさせたりするが、基本的には軽い感じのミステリー?であっさり読める。でも、物足りない感は否めないので、本格ミステリー?に食傷気味の人向け。食べ放題の間のお茶のような感じ。

  • (収録作品)みだらな仏像/共産主義的自由競争/女たちのビフォーアフター/宿泊客ではないけれど/マダムス・ファミリー

  • 気軽に読めるから、続きがあるならまた読みたい。

  • 有能コンシェルジュが謎を解決…短編5話連作。軽く読めてよかった。

  • 考えながらでなく、字を追って気楽に読めました。こういう軽いお話は夜寝る前に読むと、嫌な事があった日には炎症を抑える胃薬のように効き目があるような気がします。
    スーッと溶けて落ち着きます。

  • 面白くない訳じゃない。
    でも。さらさらっと読めすぎてしまうというか。

  • 大規模ではないけれど玄人客には評判のいいホテルポラリス京都
    このホテルで働く真面目すぎる新米フロントの坂名麻奈と
    ベテランコンシェルジュ九鬼が難問を解決する短編5編です。


    「みだらな仏像」
    大学生活を送りながらホテルのエグゼクティブスイートに
    連泊している桜小路清長の伯母が大事にしていた金の仏像が
    或る日突然、座敷から消えた。その仏像を取り戻して欲しいという
    麻奈はコンシェルジュの仕事ではないと一括するが
    九鬼は快く承ってしまう。仏像に込められた思いと
    何故、みだらな仏像と言われるのか、


    「共産主義的自由競争」
    麻奈がコンシェルジュの勉強のため、隠れ家的ウォッカバー
    イスクラで耳にした店主のただ事ではない会話の内容


    「この国に革命をおこさなければ」
    この会話を聞いていたのは麻奈だけではなかった
    清長もこの会話を聞き、九鬼と伯母にまで話してしまう。


    「女たちのビフォーアフター」
    美容外科クリニックでバイトをしていた清長は
    理事長から行方不明になった化粧品部門の訪問販売員の
    関村なつみを探すよう命じられるが


    「宿泊客ではないけれど」
    今回、九鬼に相談を持ち込んだのは麻奈と
    清長の伯母のあき子、麻奈の祖父は10年前に一世を風靡した
    占い師。祖父は最後に麻奈に「ししざ」と一言残して
    亡くなってしまう。親戚一同は財産のありかだと決めつけ麻奈に探させる。
    一方のあき子の相談は清長の大学卒業を祈願するための神社を探すこと。


    「アダムス・ファミリー」
    ホテルのエグゼクティブスイートで気楽な大学生活を
    送っていた清長がとうとうホテルを出ていくこととなる。
    それもこれも経済的援助を受けている
    あき子伯母さんの鶴の一声でJR西日本に就職までしてしまう。


    九鬼に頼りきって生きていた清長は泣く泣くホテルを去りますが
    ホテルにとっておいしいお客様の清長を九鬼が放っておく
    はずがありません、麻奈もいたたまれず動き出します。


    難題といっても清長と伯母のあき子の思い込み、むちゃぶりで
    麻奈と九鬼がそれに振り回されているといった感じで
    特に麻奈はお気の毒です。


    九鬼はみんなが幸せに、気分良くなれる術を心得ていて
    本当に配慮の人。ベテランコンシェルジュになると
    無理難題の方が燃えるのかもしれない


    のほほんとした清長の坊ちゃんと真面目すぎる麻奈との
    コンビは意外といい組み合わせ、九鬼さんの見る目は
    やはり確かでした。

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、第42回オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。近著に『ロミオとジュリエットと三人の魔女』『信長、鉄砲で君臨する』『江戸一新』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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