- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163821405
作品紹介・あらすじ
つねに様々な小説様式で深い宗教性を感じさせる作品を発表してきた芥川賞作家・鹿島田真希の夫婦小説。結婚十年目のカップルが、互いへの疑いや気づまりの念を交互に独白してゆく。やがて二人は呼応するかのように、社会にではじめの頃、大学生の頃、高校生の頃、子供の頃の記憶をさかのぼり、行き着いたのは……。女子大生ミカの不敵な挑戦を描く「パーティーでシシカバブ」併録。
感想・レビュー・書評
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鹿島田真希著『暮れていく愛』読了。
共感できそうも無く腑に落ちないのに
暫く読み進めると心にじわじわと浸透
してくる。大学時代や思春期のころ、
そして小学生の思い出など、読み手に
共感させる部分が出てくるのである。
こんな感じの人物に遭遇した時があ
ったと思わせてゆき、暮れていく…
読後感は…疲労と言ったところか…
装画のムンクの「灰」は、非常に、
合っていると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「パーティでシシカバブ」…理屈のズレと飛躍が楽しめた。鹿島田さん器用だなあと思った。
表題作の「暮れていく愛」。
なんだこの共感できるようでできないような、過去にさかのぼる告白体なのに真綿で首を絞められるような感じは。
旦那が好きで好きでたまらない結婚十年目で子供がいない専業主婦の主人公と、その夫側からの交互の告白でつづられている、表面的には「普通」でもある種ギリギリのラブストーリー。 -
ただただ暗い…
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最初のパーティーでシシカバブは何かやっつけぽくて読んでいて辛かった
表題の暮れていく愛の夫と妻の過去の回想は引き込まれた -
二つ作品が収められている。
最初のは理解を諦め飛ばし読みした。
もうひとつのは星4つつけてもいいな。離婚寸前のありふれた仮面夫婦とみせかけて……。 -
表題作で著者は何を表現したいのかよくつかめなかった.妻の現状認識と過去の女性遍歴を思い出すという展開の中に、妻自体も同じような記憶内容を展開する.もやもやした読後感が残った.
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鹿島田真希、辛口。
割と、先が明るそうな感じだったので、ほっとした。 -
なんというか、あたしとしてはおもしろくなかったの一言に尽きる。言いたいことがよく分からないし。
パーティーでシシカブは、読むのが苦痛だった(T_T)これのおもしろさが分からないあたしが至らなさすぎるのか…。
暮れていく愛は、最初面白いかもwと思ったものの、いつのまにかお互いの過去をふり返っての回想みたいなの繰り返しで。。。
でもレビューを読むとこの作品が好きな人も当然いるわけで…どのあたりが面白味なのか教えてもらいたいなと。。。