- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163823508
感想・レビュー・書評
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2017.6.10(図書館)
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(2013.10.26読了)
第20回松本清張賞受賞!
失礼な言い方ですが「食堂のおばちゃんが受賞!?」ということで話題になったので読んでみました。
私には今一つかなぁ。 -
第20回松本清張賞受賞作。
面白かった。
勝てない戦争へと突き進む、日本の危うさと、上海の華やかさのコントラスト。
時代の空気感と、雰囲気が魅力的。
表紙が作品にぴったり。
育ちのよさと、美貌と、ファッション。
綺麗ごとだけではない生き方の多江子だが、腹黒くは見えず、むしろしたたかにたくましく生き抜く姿に、清々しさがある。 -
戦時下の女スパイ…情熱のシーラを思いだしながら、一気に読んだ。
満州での読み物はたくさんあるけど、上海が舞台なのは初めてだ。
悲惨な場面も少なくあまり重苦しくなく読めた。
ただ、文章の構成でひとつのブロックの中に回顧的に時系列が、しかも誰の主観なのか迷ってる部分が多くあり、??が度々あって。そこのところが惜しい。 -
読んで良かった。
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松本清張賞受賞の「食堂のおばちゃん」作家で話題になり、ご本人のドキュメンタリーや、TVのコメンテーターで見る表情になかなかキャラがあり、かつ、割と好印象を持ったので、遅ればせながら読んでみました。
戦時中の上海の租界を舞台にした、財閥令嬢画家の波乱に満ちた愛憎劇で、作者には大変失礼ながら、それなりに面白かった、という印象でした。
本の見返しに、主人公が出会う4人の男たちとの運命の歯車が回り始めるーとあり、わくわくしながら読み進めましたが、それぞれにドラマがありそうながらも、なんとなく薄っぺらい印象でとても残念でした。
山崎豊子先生張りの上下巻の超大作ならいざしらず、限られたページ数では、駆け足にならざるのかもしれません。
2時間ドラマのプロットを多数作成されているとのことで、まさに2時間ドラマ的物足りなさを感じた1冊でした。
ネガティブなレビューになりましたが、けして物語としてつまらなかったというより、私の期待が大きかったのでしょう。
冬に実家に帰って特にすることもなく、本棚にある本をたまたま読んだら、、というシチュエーションなら、、はまった1冊!