ゴースト・スナイパー

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901565

作品紹介・あらすじ

リンカーン・ライム、凄腕スナイパーに挑む

政府に雇われた狙撃手に暗殺された男は無実だった。この策謀に挑むライムの捜査が始まる。隠蔽工作よりも早く真実にたどり着けるか。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにリンカーン・ライムシリーズに手を出す。やっぱおもしろいなぁ、どんどん読み進めてしまう。アメリアの関節炎が改善されそうで良かった。ライムはもう手術を受けようとは思わないんだろうな。

  • 科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ長編10作目。
    安心の読み応えで、楽しめました。

    アメリカ政府を批判していた活動家モレノが、バハマで狙撃された。
    入り江の彼方からの長距離の狙撃。一体どんなスナイパーなのか?
    地方検事補の女性ナンス・ローレルが、この事件をリンカーンの元に持ち込む。
    諜報機関NIOSが先走った事件で、テロを起こそうとしていると思われたモレノは無実だというのだ。
    隠蔽工作をする諜報機関と対抗できるのか?
    しかも、証拠はすべて国外、遠いバハマにあり手が届かない。

    手術の結果、右腕がかなり動かせるようになり、車椅子での移動もかなり楽になったリンカーン。バハマにまで行っちゃうというのが一番の驚きでした。介護士のトムと刑事のプラスキーがお供。このチームでは新米のプラスキーも活躍し始めます。
    一緒には行けないアメリアも悩みを抱えつつ独自の捜査。
    遠くにいても心は繋がっている様子もあるけど、スリルは倍増!?

    往年の名作を思うと、緊密感、緊迫感はそれほどじゃないですけどね。
    テロ絡みの大変な話で異常者もいる!という出だしの印象からすると‥
    9.11以後、アメリカ人はあまり深刻な内容は好まなくなったんじゃないかなぁ‥
    お約束のどんでん返しもいくつもあるのですが~すごく悪そうだった奴が意外とそこまで悪くなかった、という傾向のどんでん返しが多い。
    読後感としては、ほっとするところもありますね。
    最後のひと捻りは、なぁるほど、こう来たかというミニサプライズでした☆

  • リンカーン・ライム10作目。
    バハマで反アメリカ政府の活動家モレノが2000メートル離れた所から狙撃させて殺されたらしい。
    ただモレノはテロリストとしては無実であった。
    国家に脅威を与えるかもしれない人物は、たとえ実際に罪を犯さなくても処分という名目で殺されても仕方ない、と信じて疑わない人々がいる。
    そんな倫理が問われた作品だった。
    ミステリとして読めば、後だしの情報もあるし、このデータだけでこの後の推理を当てるのは無理かな。と。
    長くつづくシリーズなので愛着がわいている面々。
    今回はプラスキー。
    いまだにルーキーと呼ばれているけど、なかなかの成長ぶりだった。

  • 2022.06.11
    読み終わった
    ブラスキーの密かな活躍が良かった
    リンカーンとサックスのサブストーリーの方が気になったかも

  • リンカーンライムシリーズ。
    反米活動家が殺害された。死因は2000メートルの狙撃。
    しかしその後、ライムのもとに検事補が現れ被害者は無実だと教えられ、狙撃したアメリカ国家の諜報機関の罪をあばきだそうとする
    いつもとテイストがちがい証拠があまりに乏しく、犯人との追いかけっこよりも、事件や法に対するスタンスといった対立する価値観についてがメインだったように思う。
    どんでん返し度は今作は控えめでした

  • 安定のジェフリー・ディーヴァー。
    内容は全然安定どころかハラハラさせられっぱなしでしたけど。相変わらず。
    「石の猿」の二の舞で悲しい思いをしたくなかったから尚更気をもんでしまった。そういう意味で今回は良かった。
    トムとかプラスキーとかデルレイ(ちょっと物足りない)とかお馴染みのメンバーに囲まれてその上、サックスには同士的な女性もできたり、読んでて楽しかった。
    そして料理の描写がすごく美味しそうで、食べたくなりました。自分では作れそうにないなあ…あぁ、美味しいものを食べに行きたいなぁ。

  • リンカーンは、どんどん回復しますね。この回復も、荒唐無稽ということではなく、実際の医学の進歩に合わせた描写らしいので、医学が進歩しているという事なんですね。

    物語のテンポが良く、どんどん話が進むのはいつもの通り。加えて、終盤に向けて、どんどん、どんでん返しが巻き起こるのもいつもの通り。

    今回出てきたローレル検事補。これからも登場するんですかね?出てきて欲しい気がします。

  • リンカーン・ライムシリーズ。
    反米活動家がバハマで殺害された。ライムのもとを訪れた地方検事補によると、指示したのはアメリカの諜報機関で殺された男は実は無実だったという。スナイパーを割り出し諜報機関の関与を証明すべくライムたちは捜査に着手するが、証拠や証人が次々と消されていく…
    テロリストの疑いがある国民を事前に政府が暗殺することの是非という重いテーマが根底に流れつつ、相変わらずの波瀾万丈なストーリー。今回はライムがバハマまで行っちゃうから驚いた。本当の悪はいったい誰なのか、最後まで気が抜けないサスペンス。

  • 初めてハードカバーが出たタイミングで入手しましたライムシリーズ。
    でも読み始めると一気に読み終わってしまうのではと、他の積読をこなすのを優先。
    流石に我慢しきれず読み始めましたが、やはり一気読み。
    でもちょっと期待値の方が高すぎたかも。

    ライムが少しづつ回復しているのは前作でも明らかになりましたが、もっともっと良くなって 昔のように現場に出て事件捜査を続けることが出来るのではないか?最近の医療技術も進んでいるし、ゴールデンアロー号ももっと素晴らしい機能を搭載することで、ライムを補助するなど好き勝手な妄想をしていた方も多いと思います。私もその一人。

    詳しくは本編にてではありますが、やはりディーヴァーさん。いい意味で裏切られます。
    まだまだ追いつけませんね。

  • リンカーン・ライムシリーズ10作目。今回の犯人は個人ではなく組織。それもアメリカ政府に属する組織。さらになんとリンカーンがキューバに飛び出すのです。
     これまでのリンカーンシリーズとはちょっと違うかもしれない。じめじめした底知れない個人の犯人を追い詰めるパターンとは違って、話が大きいし。ま、こんなリンカーンもありです。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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