「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901756

感想・レビュー・書評

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  • 10:私は書籍からちきりんさんファンになった層。いちコンテンツメーカー(というほどカッコイイものでもないけど)として、ふむふむ頷くことしきり。

  • この本はちきりんさんがどのようにして自分のメディアを作り上げてきたかということが詳細に書かれていた。chikirinの日記があれほどのメディアになった理由として、①継続して取り組んできたこと②マイルールを持ち独自性を出したこと③時代の流れに乗れたこと、の3つがあると考えた。また①と③は密接に関係していると思うし、先見性を持って取り組んできたことがいつか花開くというパターンは他の取り組みにも見られると思う。この人はやはり頭のいい人で魅せ方やひきつけ方を相当知ってる人だと思った。自分も何か発信していくメディアを持つ必要があると感じた。

  • 『自分の時間を取り戻そう』を読んで以来、ちきりんさんのTwitterをフォローしている。
    ジャンルを問わず、客観的に物事を捉え、問題提起し自分の考えを発信するスタイルのTwitterを読んでいると、「そういう見方があるか」「本質はこういうことか」と、ハッとすることが多々ある。

    本書の中でちきりんさんは、自身のことについて、「インプットよりアウトプットの比率がやたらと高い」と言う。
    その比率が正反対の私からすると、羨ましい限りである。
    しかし、羨ましいと指をくわえている訳にはいかない。
    なぜなら、私がこの本を手に取った理由、それこそ「アウトプット力」の強化だからだ。

    その目的を本書は100%以上満たしてくれた。
    アウトプットをする「自分メディア」の作り方。
    アウトプットの目的、ターゲット、媒体(ブログ、SNS、書籍 )、テーマ選定、文章の書き方等、大人気ブログに成長した自身のブログの方法を惜しげもなく記しているからだ。

    驚いたのは、ちきりんさん程の文才がある方でも、一つのブログを書くのに30分から1時間かけているということ。
    それだけ練られたものだからこそ、多くのファンを捉えて離さないのだろう。

    後半の特に反響の大きかったブログの転載については、内容よりも、その文章の構成や、論理展開が非常に参考になった。

    こういう頭のいい人の文章や、論理的思考は大いに参考にし、取り入れていきたいと思う。

    さあ、アウトプットの実践、がんばります!

  • SNS以外の記録を初めてみようと思ったタイミングで読んでみた。ベストエントリ集もあったのがとても良かったです。ベストエントリは後でもう一度読もうと思います。
    とにかく自分の書きたいことを書くこと、そしてテーマを一貫させること、これは心がけて記録を続けてみよう。その上で、自分の書くことがどれだけ注目されるのか、もしくはされないのか、ちょっと楽しみです。何だか「育成する」感じあるな確かに……。
    一先ず2か月続いたし、ここを見る人はそんなにいなそうだから、初めてリンクを貼ってみます。
    「全国地方暮らし満喫録」
    https://manymanylife.hatenablog.com/

  • いかにして有名になったかの前半よりも、後半のブログ人気エントリーの方が面白かった。日本の大企業がグローバルになれない理由、仕事と家庭の両立の真の意味など、切り口は流石。

  • ちきりんさんは、有名ブロガー。
    10万人以上の読者を抱え、本を出せば平均部数7万部、500人の有料講演のチケットが一週間で売り切れる、そして数々の有名人との対談…というかた。
    40歳位の男性かなと思っていたのですが、読んでいる途中で女性と知りました。

    本の前半は、10年間のChikirin日記の舞台裏を綴る歴史。
    後半で実際にいくつかの日記を紹介してくださるのですが、もうこれがいきなりガッツリ面白い!
    さっそく図書館にちきりんさんの本予約してしまいました。

    最初、GROWTH(成長)というテーマのエントリで、今の自分の心にじわーっとしみこんできました。
    メモします。

    ♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪

    >(梅原大吾さんの『勝ち続ける意志力』より引用)
    自分を変えるとき、変化するためのコツは、「そうすることで良くなるかどうかまで考えない」ということだ。
    もし悪くなったとしたら、それに気づいたときにまた変えればいい
    ・僕にとっての正しい努力。それは変化することだ。
    ・成長というのは、とにもかくにも同じ場所にいないことで促進される。

    >目指しているゴールと、今、自分が立っている地点との距離は、通常とても離れています。
    そして、その時点からゴールに辿り着くまでのステップや道筋も、見えていないことが大半です。

    でもその間の道筋が全部きれいに見えてから歩き始めようと考えている人が、ゴールに辿り着くことは決してありません。
    辿り着けるのは、ほのかに見えるゴールに向けて、今できることを実際にやってみる人、最初の一歩を踏み出してみる人です。

    なぜなら、実際に一歩を踏み出すと、そうする前には見えなかった「その次のステップ」が見えてくるからです。
    それをひとつずつ進んでいくと、ある日ゴールに辿り着くんです。

    始点において、ゴールまでの道筋が見えていないことを不安に思う必要はありません。
    既にゴールに辿り着いた人でさえ、そんなものが見えていた人は誰もいません。
    それは各人が、自分の足で一歩ずつ進みながら、見つけていくものです。
    てか、ゴールに到達している人は、みんなそれをやったから、今いる場所に到達できているんです。

    ♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪

    今、二つの事で、見えないゴールに向かっているんですが、本当に、たびたびめげそうになります。
    でもこの言葉を読んで、前向きになれました。

  • 自分の思考の日記としてブログを書く。

  • ブログ運営の舞台裏と本人が選んだブログ記事で構成されているが、どちらも読み応えあった。

    小学5年生の時に「ニ十歳の原点」を読んで、日記を書き始めた。著者にとっての日記は「今日はこんなことを考えた」という思考の記録で、高校時代には、その一部を友人に見せたりもしていた。Chikirinの日記は、ブログサービスを使って日記を書くつもりで2005年に始めた。2008年の半ばに、はてなブックマークが大量に付けられるようになり、アクセスが急増した。さらに、ツイッターで人気が加速した。ブログが人気化すると、ネットメディアの編集者などから転載や執筆依頼の連絡を受けるようになった。

    「一生の間に、最低でも二つの異なる働き方を体験したい」と考え、2010年末に外資系企業を退職した。アジアの都市で日本語教師でもしながら暮らすことを考えていたが、退職直後に出版した「ゆるく考えよう」がヒットすると、雑誌や新聞、ラジオから取材や出演の依頼が殺到するようになったため、ブログ運営に集中することにした。ブログのPVは月間200万、収入はAmazonアソシエイトとGoogleアドセンスだけで年間500万円弱に達している。「ちきりんセレクト」では、著者の愛用商品を紹介している。

    「ゆるく考えよう」の印税収入は500万円あまり(4万2000部、文庫1万6000部)、「自分のアタマで考えよう」は1500万円あまり(11万3000部)。その後の作品も700万〜800万円(5万5000〜6万6000部)に達している。本書の基になった「Chikirinの日記の育て方」は電子書籍として出版し、同程度の印税収入を獲得している。

    「下から7割の人のための理科&算数教育」
    日本の教育では、生産者(技術者)になるための教育には熱心だが、生活者のための科学教育には重きが置かれていない。富国強兵のための教育という思想が、根強く残っているからでしょう。

    「思考と分析、その微妙かつ決定的な違い」
    分析の結果は情報しか含まれておらず、誰がやっても同じ。思考の結果は、分析結果以外のことも考え、自分の基準に照らして判断するもので、価値判断が含まれる。

    運営方針や目的を明確に定めていること、わかりやすい文章にまとめていることが成功した要因だったのではないかと思う。日記の書き方についても、改めて考えさせられた。社会の動きや自分が入手した情報に絡めて、自分がどう考えたかを記録すれば、自分の関心事項や問題意識を確認することができ、活動や成果を積み重ねることができるだろう。

  • 社会派人気ブログ「Chikirinの日記」の運営裏話とブログの記事内容を、ブログを運営する本人がまとめた本。

    ○前半・ブログ運営裏話:
    自分の希望をはっきりさせ、その希望を実現するための方針を立てたうえで、方針に沿って取捨選択することの重要性を強く感じる内容。

    ○後半・厳選ブログ記事21本
    取り上げられた記事のどれも面白かった。物の見方・切り口が独特。
    例えば、「大企業で学べば実力がつくと考える若者がいる。しかし、意味不明な商慣習を持つ日本の大企業で職業訓練を受けると、逆に自分の将来価値を壊す」、
    「全国の子供たちはお年玉をソッコーで使うべき!」、「大学受験と同じように就職試験でも検定料を取れば、100社受けたけど全部落ちたという悲惨な状況がなくなる」などなど。

    一般的な見方とは異なる発想ながら、全文読むとその明快な論旨に納得できるようになっている。さらに、それぞれのブログ記事の炎上度(共感だけでなく反論が大きかったか)も載っているのが面白い。

    というわけで、個人的には、ブログ運営の様子を読むつもりが、後半のブログ記事に満足したところである。

  • ちきりんさんという方はお恥ずかしい話し始めて知りました。フォロー数の多い有名な人なんですね。どの様にブログ読者を増やしていったかその為にやった事、あえてやらなかった事等参考になりました。
    ネットの世界は独特でサイレントマジョリティを常に意識する事やコメント残す方の意見に左右され過ぎてはいけない、炎上しない為にとかネットで有名人も含め悪口を言わないとか考えてますね。ツイッターで反論しない理由とか。
    ネットは極端な世界だけど現実の世界もそうかもしれないと思いました。
    後半は過去のブログを載せていましたが意外と過激でした。これから読んでみたいです。

  • 交渉で何かを得れば、何かを失う
    お金を使って世界を広げる

  • ちきりんのブログに関する考え方が前半。後半はブログの記事の転載。
    たくさんの読者をかかえる上での運営の注意点などが書かれている。
    運営ルールを決めて、それを貫けるかどうかというのが大切。
    2019/1/6
    思想にまつわるエントリを検索されやすい時期に書くと注目を集める。
    すごいのは私ではなく、私を見つけた人たち。
    変化そのものが善なのだから、結果が予想できる前に動くべし。梅原大吾 勝ち続ける意志力

  • ネット界隈では有名人、でもその外では全く知られてないという人の本で、前半は彼女のブロガーとしての意識、後半は実際のブログの記事について。

    有名になりたいという欲があまりない(ように見える)人で、そのために素顔も本名も非公開(ググれば出てくるけど)。
    ブログの内容などはさておき、スタンス的には自分と非常に近い人。

    個人のセキュリティやプライバシーは守りたいので、メディアに出ることなどはあまり積極的ではない。
    けど、ある程度のアクセスと反応は欲しい。

    その結果、PVは最低でも150万ビュー/月で、講演は500人分が1週間で完売だとか。

    ただ、正直ブログの記事の内容はピンと来なかったです。
    言ってることはごく平凡だし、その割に冗長だし。
    実体験に基づいてること(ビジネスや海外の話)はまだ良いけど、政治経済は浅い、というか机上の空論レベル。

    それでもこれだけのカリスマブロガーになれるわけだから、やっぱり戦略的なやり方は大事だなーと(彼女自身は戦略性を否定してますが)。

  • 2016.4.27

  • ブロガーのレベル次第で感じ方が変わる本かな。

  • どうやって「Chikirinの日記」というブログを10年間育ててきたか。前半は舞台裏について。日記を公開するということ。匿名という選択。バッシングと炎上コントロール。メディア価値を高めるために。これは当初電子書籍として出版したものを紙の本として改めて出版したもの。後半はブログの中からベストエントリを紹介。

  • この炎上マークって「ぎくうっつつつつ」てしてる人の人数ではないかしらー 

  • 有名ブログをいかに立ち上げ、成功させたか、ちきりんの戦略について書かれてある。ただ方法論はたとえ真似できても肝心の中身をどう書くかなんだよな。
    ・「はてな」を選んだ理由は日付が分かりやすいことが決め手。
    ・自分のサイトを育てることは、将来何か新しいことをやるためのインフラを整備し、維持しておくようなこと。著作があるということは、リアルなビジネスの世界で信用力を得るためには役に立つが、ほとんどの本は出版後1年もすれば、書店では探すのも難しくなる。それより毎日何万人も訪れるサイトを持っていることが、圧倒的に発信力は高い。
    ・自分のブログのアクセス数を利用されるのを避けるためコメント欄を閉鎖。
    ・最も新しい、面白い文章は、常に自分のサイトで発表する。
    ・オープンな場所に居続けるため、メルマガを出したりしない。
    ・信用力を売らない。
    ・「そんじゃーね」という結びの言葉のアイコンの効果は絶大。

  • 人気社会派ブロガーちきりんさんが、ブログをどうやって戦略的に育ててきたかというお話。

    自分も小さいながらもブログを細々とやっていたので、勉強になることがとても多い本でした。どうやって一本のブログの文章を書いているのか、個人ブログのゴールはどこか、読者やビジネスを持ちかける人たちにどう向き合っていくか、などその実態を生々しくされしてあります。

    ブログをやっている人、またはメディア関係者、ライターの方なんかも読んでみるといいのではないでしょう。

  • p24
    昔から私にとって日記とは、思考の記録であって、行動の記録ではありませんでした。

    p48
    書籍もブログも、最後には必ず音読し、スラスラ読めるよう「てにをは」や語彙を整えます。

    p66
    ここでの私にとっての価値あるメディアとは、読者ができるだけ似通っているメディア、すなわち、何らかの共通点を持って、読者が絞り込まれているメディア、という意味です。

    p276
    日本企業にとって「世界に進出する」とは、日本人男性を外国に送り込むことなのです。そこで、日本には総合商社という業態が発達しました。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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