- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163905051
作品紹介・あらすじ
イタリア半島じゅうを回り、まだ知られていないこの地の暮らしを見つけて皆に伝えていきたい。そう思いながら住み続けて集めた、〈イタリアの足元〉の話です。(あとがきより)仕事で海外を飛び回る妻と離別した主夫。無職で引きこもりの息子と暮らす老母。弟を想う働き者の姉三人。さまざまな家族の形とほろ苦い人生を端正に描く、大人の随筆集。
感想・レビュー・書評
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2021年2月11日読了
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イタリアで生きている人たちの暮らしの様子が知れる本❗️
華やかでも綺麗でもないけど、イタリアの地に踏ん張って生きている -
イタリア在住の著者の周辺で知り合ったイタリアの人々。さりげない描写で、それぞれの人々の横顔を綴る。
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イタリア関係の書籍を大量に出してらっしゃる筆者さんだけれど、この本の挿話は妙に印象に残ってる。弟を助けようとする三人の姉の話が好き。また何度も何度も読み返すことになりそうだ…。
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「足」をテーマにした13編。
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内田さんの観察眼には、いつも驚かされます。
街に佇むひと、おしゃべりに夢中なひとたち。
また、寡黙な職人肌の男性など。
そこに物語があります。
内田さんは、ご自身の存在をフッと消して
目の前にいるひとたちを描きます。
おしゃべりしながら、スケッチでもしているの?と思ってしまいます。
今回も、存分に楽しむことができました。 -
内田さん2作目読了。
イタリアの決して華やかではない、普通の暮らしの中での出来事を綴っていて、どこか物悲しい。ただ、出てくる登場人物は陽気で、みな素敵。
あとがきで、表紙・作品のテーマを知り、なるほどっとなる。 -
安定の内田洋子のいつものエッセイというより短編集。これといって特筆すべき作品はなく、平均点の印象。(良い意味も含めて)
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【ミラノに生きる人々のほろ苦い人生交差点】ミラノに流れ着いた人、ミラノに住む人、ミラノを出てゆく人。様々な家族の形とほろ苦い人生交差点を描いた大人の随筆集。