陰陽師 玉兎ノ巻

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 271
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905181

作品紹介・あらすじ

祝・「陰陽師」シリーズ30周年!連載開始から30年目を迎えた、大人気の『陰陽師』シリーズ。今回も、稀代の陰陽師・安部晴明と心優しき笛の名手・源博雅が活躍するほか、酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満や盲目の琵琶法師・蝉丸も登場。月の蝕が起こる夜、奇異なる兎が晴明を呼ぶ――二本足で立ち、人の言葉を話す兎が探していたものとは。今宵も晴明と博雅が、平安の都の怪異に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズを読むと、なんだか心がしみじみとしてきてしまうのだよ(*´-`)(博雅風)今回は道満も蝉丸も登場して満足♪ずっと読み続けていきたいシリーズ!

  • 晴明と博雅のお互いの距離感だったり、晴明の家の庭の風景だったり、すべてがいつもどおりでゆるりとしていて風情があり、読んでいて心地よかった。
    このシリーズを読むのは、秋の夜が一番ふさわしいように思う。
    芦屋道満に、こんな素敵な話があったとは、またこんなかわいらしい一面があったとはと驚かされた1冊でした。

  • づいぶんと久しぶりの陰陽師の様な気がする。 そしてこれまた久しぶりの本格的陰陽師の様相である。 怨霊や怪がはっきりと登場する。 清明もそれらと明確にタタカウ。 やれ嬉し。 これぞ陰陽師なり! しかと料簡した。

    そして舞台わ全て京の都なり。 わが住まい近江国より程近し。 でわまた京へ登ってみようか。みるか。そういうことになった。m(_~_)m(すまぬw)

  • シリーズ最新作。
    このシリーズは、大体1年に1冊ペースで新刊が出るのをずっと楽しみにしている。
    今年の新作は神話や伝説をモチーフにしている短編が印象的だった。

    『あとがき』によると、もう30年続いてるそうで吃驚した。そうか……そんなに長いのか……。そりゃあ歳をとる筈だ……。

  • 【「酒うまければ、それでよしということか――」】木犀の香が漂う夜、晴明と博雅、蝉丸が酒を飲んでいると天から斧が降ってきて――陰陽師安倍晴明の活躍を描く人気シリーズ第15弾。

  • 今作は主に月がテーマだったのかな
    『道満月下に独酌す』の道満が涙を目に溜めるようなシーンで「ほろほろとこぼれてくる月の光の中に、...」って言葉があって情景と道満がリンクしてて素敵だと思った
    夢枕獏は作詞もして本当に言葉を紡ぐのが上手だと思う

  • 蘆屋道満の人間味が出た巻。
    中国の神仙が登場する話が多いのも特徴的。

  • ちょっと軽すぎたかな。

  • 全9編。道満から仕事を押し付けられるのも久しぶりかも。 また「鬼」の話も久しく出てなかったのでは。しかし、行方が分からないではなく、どうなったのかもわからない結末は、どうなのだろう。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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