終りなき夜に生れつく

著者 :
  • 文藝春秋
3.32
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本棚登録 : 827
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906096

感想・レビュー・書評

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  • 夜の底は覚えてないが、自分のレビューを読むとぶっとんだ話だったらしい…。スピンオフの本作は、在色者が何を起こすのかが不気味でドキドキ感が続き、一気に読めた。

  • 途鎖国の主要人物達の若き日の話。2013年~2016年にオール読物に掲載された四話を収録。

  • 夜の底は柔らかな幻、のスピンオフ。
    共に過ごした三人のあったから山籠りした3人かと思ったら、1人は青柳じゃなくて勇司がメインだった。
    青柳も一応出て来たけど、メインは勇司だった。
    その勇司が次に葛城と繋がるから読みやすかったな。

    葛城も昔はあんなに屈折してなかったのかぁ、と思うエピソードでした。

    2017.11.3

  • 夜の底は柔らかな幻の、いわゆるスピンオフ物語り。超能力者って、可哀そうだと思う。

  • 「夜の底は柔らかな幻」の前日譚。タイトルからして、あの3人が山の中での実験生活させられていた時の話なのかと思っていたので、読み始めてびっくり。
    ま、その時の話は「夜の底~」はの方で多少なりとも語られていましたからね。
    期待していた方向と違っていたので、ちょっと残念でした。

    生まれ持った性質からは抜け出せない。そう考えると、なかなかやるせない。

  • どうやら『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフらしい。
    でも、読んでなくても面白かった。

  • 「夜のそこは柔らかな幻」のスピンオフである。在色者の存在と、それがどのような影響を与えるのかが感じられる。在色者と呼ばれた、天才であり、頭が切れる彼らの生い立ちなどにも触れられ、それがきっかけで人生にどのように影響するのか、特殊な能力を持ったがゆえの苦悩、それが悪い方向へ転がっていった悲しさも感じる。医学部が舞台であるので、医学と在色者との関連性、ある機関が密接に関わっていることや途鎖国の世界に異次元なものがあったが、彼らの人となりを見ると特殊能力のない人間と変わりない部分があるのは愛着を持てる。

  • 一番最初のが面白かった。恵弥シリーズを思い出す。
    口調かな。ああいうキャラクターが好きなのかも。

  •  一応、最後の置いてけぼり感はありません。

  • 冒頭はどこかわからない場所で起こった話。一話が終わる頃なんとなく独特な世界がおぼろげにつかめ、二話からは特殊な力を持つ世界へ引きこまれます。
    そして最後の舞台は東京に。タイトルの意味がラストで浮き彫りになりますが、切ないような、逆に、感情が何もないような世界の中のような気持ちに。
    こういうことは私たちが知らないだけで、存在してるのかも、と感じる1冊です。
    読み終えた後の満足感とかの感情はないものの、読んでよかったなぁと思う。

    「終わりなき夜に生まれつく。永遠の夜に生きる。」

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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