あなたならどうする

著者 :
  • 文藝春秋
2.85
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本棚登録 : 170
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906706

感想・レビュー・書評

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  • 図書館のリサイクルにて。装丁に惹かれて手にした本。ゲロ甘が好みなので、苦いのはちょっと・・・。リリースしました。「サルビアの花」が一番心が安定したわ(好きという意味でなく)

  • 私は自身支える側の人間として、
    主人公の身勝手さに嫌気がさして、途中でリタイアした。

  • 「生皮」読了から気になっている井上荒野先生の小節。こちらは表紙が楽しそうで手に取りましたが、楽しい内容では無いです。昭和に流行った歌謡曲をモチーフにした短編集。どれもどこか切ない恋の物語。井上さんの作品に出てくる恋は、不倫関係のほろ苦い関係が多いな…と思っていたのですが、彼女の父と瀬戸内寂聴さんとの不倫関係を知り衝撃を受けました。少し調べると、彼女は父親の不倫相手の寂聴さんと交流もあるとか。不思議な関係ですね。ご両親と寂聴さんとの関係を描いた「あちらにいる鬼」、是非読まなければ。

  • なんとなく不条理な男女物語かなぁ

    2つ3つでギブアップしたから、読了とは言えないな。苦手だな、この手の物語。

  • 世の中ってこんなにアレコレあるもんなの?
    という驚き(笑)
    まぁ、面白かったけど(笑)

  • 昭和を彩る歌謡曲を題材に生れた小説たち。
    「時の過ぎゆくままに」「小指の想い出」など名曲が鮮やかに甦る珠玉の短編集。
    (アマゾンより引用)

  •  いくつかの昭和歌謡曲をモチーフにした短編集。内容はどれもわりと暗めで、読み終えたあとに振り返るとみぞおちのあたりがずーんとするのだけれど、読んでいる最中はタイトルになっている昭和歌謡曲がずっと背後で流れているような、昔ながらの純喫茶でブラックコーヒーとタバコを喫みながらひとりで読書しているような、どこかポップな感覚でいた。あんまり元気がないとき、ハイテンションな物語は今はちょっときついなというとき、あるいは寝る前とか、気軽に読めるからいいかも。

  • 途中挫折

  • 2020 1/14

  • 昭和の歌謡にあわせた短編集。
    平成生まれなので知ってる曲が数曲しかなかった。

    訳あり男女の寂しく、哀しい話たち。

    恋愛にドライで、愛されたいタイプの私はなんでそんな恋愛をするのか理解できなかった。
    愛のないSEXの何がいいんだろう。
    読んだ後も後味の悪さが残る。

    文章の優しさ ★★★★☆
    ストーリーの面白さ ★☆☆☆☆
    読了時間 ★★☆☆☆

  • 昔流行った歌謡曲の一節が題名になった話が9編。
    どれも、登場するのは、極悪人じゃないけどいわゆる世間からはちょっと外れたような人ばかり。
    そしてどれも読後感は不快。
    そんな世界があるのか、そんなことするのか、そんな生き方ってどうなの?そんな話ばかり。

  • 短編集。歌のタイトルにあわせてあるよね。
    知ってる歌もあるけど、そうでないものも。

  • 幾つかの昭和歌謡をモチーフにした短編集。意味深な挿画が魅力的。タブレット純もいる(笑)?説明し過ぎない描写や感情に沿って、スルスルと読んでいくと、「あれ?」ってところに連れていかれる荒野さんのいつもの感じ。自分の抱える不安や不安定さをどうにもできず、刹那的に他者からは理解不能、或いは合理的ではない衝動や選択に走る人々。静かなのに、薄っすらと狂気を感じるし、裏切りや背徳に満ちている人々の振舞い。作品の肝は共感や善悪ではない。心の奥底にある普段覗かないようにしている寂しさに私もはたと気づく。癖になる。

  • 作者の想像力が飛躍し過ぎていて、表題の昭和歌謡曲が元々持つイメージとあまり一致していないような気がした。「ジョニーへの伝言」が一番良かった。

  • 昭和歌謡な暗い雰囲氣をうまく捉えていると思う。

  • 昭和の歌謡曲をテーマにした短編集。
    「時の過ぎゆくままに」「小指の想い出」「ジョニィへの伝言」など。

    表題作「あなたならどうする」、設定はわかってしまったけど、面白かった。
    (図書館)

  • 昭和の歌謡曲が頭の中で聴こえる短編集。
    舗装されていない道路と古くさいアパートとバンダナを頭に巻いたような女や、窓辺に腰かけて煙草の煙を燻らせる男などが頭に浮かぶ、気怠い空気感。
    ちょっとダメな感じな男女の色恋沙汰。

  • 2017.11

  • ☆4こなのは、あまりに短くてもっと書いてほしいから。文章に張りがあって濡れ場でさえも凛々しい。

  • 昭和歌謡、さいこう。それになぞらえたこの小説も。井上荒野らしい、ダメダメでグスグズな登場人物たちを、なんとなく愛しく感じてしまうのも、背景に昭和を感じるからなのかも。

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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