あの子の殺人計画

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163912080

感想・レビュー・書評

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  • 面白くて一気に読んでしまった。
    テーマ自体は子への虐待で、虐待されている子の考え方が恐ろしかったし辛くかなり重い。
    それでも読みやすくスイスイと読み進めてしまった。あまりにもスイスイと読んでしまったので、あれ?そうなの?きっとこうだよねと思ったことが当たりつつも、予想外の展開になり混乱中。
    もう一回よみなおさないと。

  • 叙述トリックについては綺羅って名前で娘がきさらってとこでもうあーってなったんだけど伏線の回収とか辻褄合わせがとても綺麗だった。サイン本買えて嬉しい!

  • 面白くて一気に読んでしまいました。
    虐待は身近に存在していると思う。

  • まんまと引っかかった!(^_^;)「きさら」ってそっち!?となりました…。最後あれってなりまして最初からまた流し読みしました。面白い。ひとつ、綺羅の娘のきさらちゃんが沖田さんと面識?があるような態度を取ったのはどうしてかが気になりました。万引きした方は「綺羅」のはずだしなあ…その時助けてくれた人は遠山さんになるし…?!難しい!

    虐待を受けた子供は自分の子供にも虐待をしてしまうということ。虐待は悪と考える人は多いけれど、虐待をしている側もかつて被害者であった可能性もある訳です。まともな扱いをされなかった人が自分の子をどう扱うかわかるはずありません。周りの人が気づいてあげなければいけないんだなと思いました。

  • 面白かった。
    辛いけど…
    宝生、そう来たか!

  • 他人事ではない。
    自分だってかなり際どいところにいた。
    いや、過去形ではなくまだいるのかもしれない。
    追い詰められたらわからない。
    まだ追い詰められてはいないと思ってるけど。

  • 2021/02/16 読了。

    図書館から。

    タイトルが既に・・・ですよね。

    前作もそうでしたが、
    環境が許さない、重くやるせない話にミステリー重ねてくるのがすごいなぁ…と。
    読み終わってからもう一回思わず読み返しました。

    仕方ない話ですませる話ではないし、読後に考えさせられる。
    与えられたものから学んで生きていくとして、
    与えられなかった人がどうやって生きていくのか、
    環境と出会いと人と・・・。
    やるせない感じです。

    今回は翔太くんが辛かったなぁ…。

  • 読みやすくて1日で読み終わった
    きさらちゃんがどうなっていくのか?
    そこが気になって読んでたのに、きさらは綺羅だと分かった最後数ページ…萎えたわぁ
    しかも翔太が宝生って。おーい。という感じ
    マジ?そうくる?というよりは、あー。そっち系なんかぁとなんかガッカリ
    だってきさらちゃんに幸せなお母さんになってほしかったし、翔太くんともうまくいってほしかった。
    そしてまさかの西原さんも虐待してるし。
    イヤミス大好きな私なのに、この終わり方には、ぽかーんとしたわ。
    でも先が読めなかったと言う点では、気に入ったから、次は「希望が死んだ夜に」を読もう!順番逆だけど〜

  • 社会的テーマとトリックがうまく融合していて、テーマ的にもミステリ的にも読ませる。

  • 椎名きさらは小学五年生。
    母子家庭で窮乏している上に親から〈水責めの刑〉で厳しく躾けられていた。
    ある時、保健室の遊馬先生や転校生の翔太らに指摘され、自分が虐待されているのではないかと気づき始める……。
    一方、JR川崎駅近くの路上で、大手風俗店のオーナー・遠山が刺し殺された。
    県警本部捜査一課の真壁は所轄の捜査員・宝生と組んで聞き込みに当たり、かつて遠山の店で働いていた椎名綺羅に疑念を抱く。
    だが事件当夜、彼女は娘のきさらと一緒に自宅にいたというアリバイがあった。
    真壁は生活安全課に所属しながら数々の事件を解決に導いた女性捜査員・仲田蛍の力を借りて、椎名母娘の実像に迫る。
    (アマゾンより引用)

    真壁さんときさらちゃんの話は時代が違うんだろうなって、だんたん気づいてはいたけど、何か頭がこんがらがってくる。
    結末を把握したうえで、もう一回読み直したらすっきり整理される気がする。

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著者プロフィール

1978年生まれ。メフィスト賞を受賞し、2010年『キョウカンカク』で講談社ノベルスからデビュー。近年は『希望が死んだ夜に』(文春文庫)、『あの子の殺人計画』(文藝春秋)と本格ミステリ的なトリックを駆使し社会的なテーマに取り組む作品を繰り出し、活躍の幅を広げている。

「2021年 『Ghost ぼくの初恋が消えるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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